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JFWジャパン・クリエーション大賞の入賞テキスタイル作品59点の中から、JFW人材育成事業である新人デザイナーファッション大賞支援デザイナー3名がテキスタイルをセレクトし、ガーメントを制作しました。

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CHAOLU Lab |
ファッションデザイナー
平元聡 <CHAOLU lab>
テキスタイルデザイナー
中里明宏 <(株)マルナカ>
平松沙代子 <デザイナー>
マルナカの中里さんの生地は、ラフに見えて非常にハイテクな素材。自分で手を加えてカスタムできるのも魅力です。
平松さんには受賞作品以外にも新しい図案を制作していただき、オリジナルの色、生地ができました。線で描いたアナログっぽさが面白いものに仕上がったと思います。その他にも、テラウチさんなどJFW-JCの中で見つけて生地の製作を依頼した企業もあります。こうして出会えた人、会社は、今後も継続して付き合って行きたいですね。
中里明宏さん (株)マルナカ
入賞した三重織大玉柄カットジャカードを、デザイナーの平元さんのイメージに合わせて、秋冬用に原料や番手、色を変更していきました。
当社の方にも来ていただいて、主旨など織物になるまでの背景や、ストーリーを説明しました。使用されたのは1マークですが、密なやり取りをし、その熱心さにも感動しました。コラボレーションは、思いもかけない突飛なアイデアがでてきたり、またそのイメージを実現するために、さらに工夫をしたりと、刺激し合いお互いを高められる良い機会でした。 |
平松沙代子さん
今回の作品は、コラボレートしたデザイナーの平元聡さんからの要望で、
まったく新しい図柄を製作しました。テーマはファミコン・ゲームで、「ドラゴンクエスト」をイメージにデザインしました。デザインのベースは“哲学プロジェクト”です。といっても難しく考えるわけではなく、たとえば「世界遺産をひとつの街に集めたら…」とか「海の中での魚たちの会話」といった創造の世界を形にしています。 |
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NaoshiSawayanagi |
ファッションデザイナー
澤柳直志 <Naoshi Sawayanagi>
テキスタイルデザイナー
東瀬慎 <福島県ハイテクプラザ>
佐藤功 <墨田革漉工業(株)>
佐藤さんのメタリックレザーはとても柔らかく、アパレルにも問題なく用いることができました。ショー用には、メタリックレザー以外にも、墨田革漉工業に行って話しを聞き、気になったものをピックアップして使用しました。東瀬さんのパーフェクトシルクは、生地そのものの風合いと豪華さを生かしてシンプルなドレスに仕上げていますが、素材を着るをコンセプトにしたコレクションなので、ボタンでパーツを変えて、着る人自身が自分のスタイルを作れるような工夫をしました。
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明ナミ |
ファッションデザイナー
明ナミ (文化ファッション大学院大学)
テキスタイルデザイナー
稲森麻子 <(株)フィルノット>
東瀬慎 <福島県ハイテクプラザ>
フィルノットの稲森さんには本当にお世話になりました。光るスカートは、まずパターンを送り、そのパターン通りに稲森さんがLEDの糸を手編みで作成してくれたものです。東瀬さんのパーフェクトシルクは染めや柄を入れて、スパッツやトップスに活用しました。また、靴はエスペランサの学生とのコラボレーション、ヘアアクセサリーはヘアメイクアップアーティストの関野里美さんの作品です。昨年から今年の3月にかけての参加を通し、たくさんの人に出会い、協力していただけたことで学生時代の集大成になりました。大変感謝しています。
稲森麻子さん (株)フィルノット
Lighting Textile-Bがアパレルのコレクションにどのように用いられ、どのような効果を発揮できるのか、当初は想像ができませんでしたが、明さんの熱意とまっすぐさに、やってみたいという興味が先行しました。コスチュームと違って難しかったのは、およそ160にもなった光源をどのように隠すかということで、デザインとの兼ね合いの中で、光源の割り振りについて何度も相談しました。
明さんからは、スカートには張りと力強い光を。
トップスには柔らかく繊細な表現がしたいとのリクエストがあったので、ファイバーの太さも模様も変えて型紙に合わせて手編みしました。大変でしたが、本当に楽しんで制作することができました。 |
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