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グランプリ「経済産業大臣賞」
柏原陽子さん(多摩美術大学)
まだ大学の3年なので、今後は卒業制作に向けて活動していく予定です。制作において特にテーマはなく、今は出された課題に対してどう表現していくかを考えながら取り組んでいます。今回受賞した作品も授業の中で作ったものなので、技法が先にあって、その技法を活かせるデザインはどうしたら良いかと発想したものです。
卒業後のことはまだ分かりませんが、テキスタイルを学んだからこそできる表現ができたらと思っています。
優秀賞「製造産業局長賞」
浅井徹也さん(高橋ニット(株))
実は今回の受賞作品を制作する前に一度失敗しているんです。取り組もうとしていたことが駄目になって悩んでいた時に、子供の運動会があって、今回の作品へと発想が繋がりました。今後はメイド・イン・ジャパンとして、海外のマーケットを視野に入れながら横編みの可能性を探っていきたいと思っています。いつも発想は遊びの延長から生まれてきます。昨年受賞した作品はすでに製品化されていますので、この作品も結びついていくことと思います。
優秀賞「製造産業局長賞」
森益一さん(森技術士事務所)
ウールは縮むことと取り扱いが難しいのが難点。今回は、ウールが縮むのを抑える「プラズマ処理」の実用化と、環境にやさしい薬剤を使ってウールの毛羽を取り、麻の風合いにする「アリストテール21」を開発し、テキスタイルを作りました。
繊維業界で50余年働いています。韓国や中国へも技術指導に行きますが、日本の繊維産業が自動車など他の産業と比べ、簡単に主力生産地が海外移転したのは残念です。生涯、繊維のクリエーションに携わってきて、少しでも日本の繊維産業の活性化に寄与したいと考えています。
新人賞
谷敷謙さん(杉野服飾大学)
自宅でインターネットを開き、受賞を知りました。正直言って賞をもらえるとは思っていなかったので、ビックリしました。大学の課題で応募しましたが、こうしたコンテストでの受賞は初めてです。作品は発泡スチロールにニットを埋め込んでみたら、これが面白かった。それがきっかけで“埋め込み”を発展させました。とくに苦労はしませんでしたが、時間が足りなかった。賞金は使い道ですか?そうですね…、パソコンでも買おうかな。
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