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『ミュンヘンファブリックスタート』 (2010/02/15)
2011年春夏シーズンを他の展示会に先駆けて発表する「ミュンヘンファブリックスタート・プリコレクション」は、日中でも零下4度の雪景色のミュンヘン郊外ミュニックオーダーセンターで2月2日から4日まで開催されました。
同展はもともと代理店/セールスレプリゼンタティブの合同商談会から現在の形に発展しているため、複数以上のブランドを取り扱うエージェントの出展者が多いのが特徴です。今回の出展者は、35カ国から730社。出品コレクション(ブランド)は、1,300以上です。翌週のプルミエールヴィジョンに出展する企業のファーストコレクションもここに集められ、一足早く見られることになります。日本からは、瀧定大阪、瀧定名古屋、中外国島、広撚、アバンティ、タキヒヨー、兼松テキスタイル、豊島、八木通商、東レ、チクマ、蝶理、クロキ、日本綿布、新道繊維(現地法人)、YKK(現地法人)、NI帝人商事(現地法人)が、単独ブースまたはエージェントブースで参加しています。来場規模は、14,000名で、ドイツ国内のバイヤーが大半とのことですが、東欧、ロシアからも訪れています。
カラーフォーラムコーナーは人気が高く、多くの人がカラーコーンから糸をサンプル巻きしていました。なかでも、ソフトパステルやスキントーンと組み合わせたさまざまな色あいの白が注目とのこと。素材では、シネ・クレープのシルク、モスリン、ボイル、ジャージー素材のバリエーション、ウエット感や水生植物のグリーンやブルーのインスピレーションのテクニカル素材、レザールックの7オンスのライトウエイトデニム、T400やライクラ混2ウエイストレッチデニムの提案がされています。
会場は次の4ゾーンの構成に出展小間を展開しています。ファッションテキスタイルの「コレクション」、服飾資材の「アディッショナル」、デニム・スポーツの「ブルーゾーン」、アジアのテキスタイルの「アジアサロン」。
トレンドコーナーは、6テーマを出展ゾーン内に分散展示していましたが、来場者は小間内での商談を目的としているためか、閑散としていました。
前回展から設けられた「オーガニックセレクション」は、オーガニックアイコンで分類表示された53社のさまざまなハンガースワッチを紹介しており、メモを取る多くのバイヤーが見受けられました。
このほか、会場ではフリーランチサービスがあり、ミュンヘン名物のホワイトソーセージとブレッツェル(パン)、えびのクリームスープが振舞われていました。
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