JFW-JC 2012 Designer Collaboration JEANISM　〜夜の茶会〜   　日本が世界に誇れる素材「デニム」。テキスタイルのみでなく、加工のヴァリエーションの多さからも評価を得ています。JFWジャパン・クリエーションでは日本製デニムの可能性をさらに広げるために今回、日本の若手デザイナーとのコラボレーションによる“デニムの新たな表現”を目的とした、プログラムを立ち上げました。   【コラボレーションテーマ『夜の茶会』について】 　ワークウェアからスタートし、ストリートファッションをけん引したデニムが、次のステージとして用意したのは“装うデニム”です。ドレスアップされた夜のパーティでも、注目を集めるドレスアップ・デニムは日本ならではの技術力と感性でのみ表現が可能になるものと信じています。   協賛：株式会社エドウイン、カイハラ株式会社   【展示風景】 コラボレーションテーマである「夜の茶会」のムードを演出するために黒・白・シルバーで統一した施工で演出しました。また、デニムの表現を膨らませることを意図し、ファッションデザイナーのデニム製品と共に、『デニムの耳 プロジェクト』で作成されたオブジェ作品の展示を行い、デニムの世界を最大限に表現しました。   ■ コラボレーションデザイナー（ブランド名／デザイナー名） GUT'S DYNAMITE CABARETS／AKI motonari ono／小野　原誠 The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI／坂口　英明 SHIDA TATSUYA／信太　達哉 SOMARTA／廣川　玉枝 ■ 素材提供企業 【素材】 カイハラ株式会社、倉敷紡績株式会社、日清紡テキスタイル株式会社 【アパレル】 株式会社エドウイン、タカヤ商事株式会社、株式会社ビッグジョン、株式会社ベティスミス、 リー・ジャパン株式会社 【洗い加工】 タカヤ繊維株式会社、豊和株式会社 【副資材】 アゼアス株式会社、東海サーモ株式会社、東京吉岡株式会社、株式会社フクイ、YKKスナップファスナー株式会社、 YKKファスニングプロダクツ販売株式会社   ■ブランド　：　GUT'S DYNAMITE CABARET ■デザイナー　：　AKI ■プロフィール　：   1974年10月25日生まれ。 文化服装学院卒業後、金子功氏に師事。 セクシーでロックなアンダーウェアブランド「GUT'S DYNAMITE CABARETS」を立ち上げる。 その後、2007-8 A/Wより洋服を展開し、ミラノコレクションや東京コレクションに参加。上海万博では日本代表として招待され、コレクションを発表。株式会社丸井「AnteNatuA」、センス合同会社「JhonAG」のチーフデザイナーを務める。 http://www.g-d-cabarets.jp/ ■コラボレーション　：   倉敷紡績株式会社、株式会社ビッグジョン   デニムの良さを残しながら、夜のパーティでもドレッシーなかっこよさをデニムの新しい一面として表現するために、他の素材（ウールやレザー）を使う気分で作りました。ソフトな風合いにパンチング技法を活用したり、光沢感が出るように細番手で打ち込まれたデニムに表面加工を施したりと、繊細な大人のデニムを表現しました。   ■ブランド　：　motonari ono ■デザイナー　：　小野　原誠 / Motonari Ono ■プロフィール　：   2002年3月　目白デザイン専門学校卒業。 2003年6月　London College of Fashion Foundation　（LCF）卒業。 2003年9月　Royal College of Fine Art Antwerp（ アントワープ王立芸術アカデミー）入学。 同年在学中にロンドンのデザイナー Bora Aksu氏に出会いアントワープ中退。 2004年　　チーフパタンナーとして２シーズンBora Aksu で経験を積む。 2006年　　motonari ono 設立。 2010年　　世界最大のファッションコンテストmango fashion award 3rd edition のファイナリストに選出される。 http://www.motonari-ono.com/ ■コラボレーション　：   株式会社エドウイン、カイハラ株式会社、株式会社フクイ、豊和株式会社、YKKスナップファスナー株式会社、YKKファスニングプロダクツ販売株式会社   デニムの特性とアンダーウェアの繊細なディテールをミックスしたダブルエッジのスタイルを提案します。繊細なレースの柄をレーザーカットの技術で脱色したり、計算された洗い加工を施したりと、既存の技術やディテールを意外な組み合わせをすることによって、新たに生まれる美しさを表現しました。今までに見たことのないデニムを追及するデザインになっています。   ■ブランド　：　The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI ■デザイナー　：　坂口　英明 / Hideaki Sakaguchi ■プロフィール　：   1973 年生まれ。法政大学工学部建築学科にて建築、インテリアデザインを専攻。デザイナーズメゾンを経て、02 年「JELLY GARCIA」をスタート。04 年CPH visionに招待され、海外展開を開始。08年RENDEZ-VOUS(PARIS)展出展を開始し、複数の有力店のオーダーを得る。 09-10AWよりブランド名を「The Dress & Co. HIDEAKI SAKAGUCHI」に改める。 現在はNY, PARIS, 東京で新作を発表している。 http://www.thedress.jp ■コラボレーション　：   アゼアス株式会社、タカヤ商事株式会社、タカヤ繊維株式会社、東海サーモ株式会社、日清紡テキスタイル株式会社、豊和株式会社   海辺の夜会や海辺のウェディングを思い浮かべながら、デニム（シャンブレー）で身を包む男女のカップリングや新朗と新婦を表現しています。一つ一つはインフォーマルな雰囲気ですが、すべてをセットアップにすることで＜晴れの日＞感を演出し、柄も正統的な絞り染めではなくレーザーの技術を使用したプリントでインフォーマル感を表現しました。デニムの無限に広がる可能性に期待していただきたいデザインに仕上げています。   ■ブランド　：　SHIDA TATSUYA ■デザイナー　：　信太　達哉 / Tatsuya Shida ■プロフィール　：   1978年生まれ、静岡県出身。 2001 年　名古屋モード学園卒業。 2006 年　2006-2007 A/W 東京コレクション（アンビアンス合同ショー）参加。 2007 年　Work shop Paris 出展。 映画「逃亡くそたわけ」主演　田中麗奈　衣装提供。 2008 年　Rendez-Vous Femme Paris 出展。 2009 年　SHINMAI Creator’s Project 選出。 プレタポルテ釜山2009-2010 A/W コレクション参加。 2010 年　AFF 中国・杭州大会にてファッションショー開催。 http://www.shidatatsuya.com ■コラボレーション　：   カイハラ株式会社、株式会社ベティスミス、YKKスナップファスナー株式会社、YKKファスニングプロダクツ販売株式会社   デニム素材では殆ど見かけないモーニング（燕尾）ジャケットをインディゴデニムとヒッコリーで切り替え、サルエルパンツにはインディゴデニムを使用しワンウォッシュ加工を施しました。もう１スタイルは、ダンガリー素材を使用したブラウスにフリルをあしらったユニセックスなスタイルで、フェード洗いを施し古着のような風合いを出しています。コーディネートしたサルエルパンツにはヒッコリーを使用し、ワンウォッシュ加工で自然なしわ感を出しています。何れのスタイルもトップス、ボトムにデザインのステッチにはゴールドを使用し、ボタンにもゴールドを取り入れカジュアルなフォーマルウエアを表現しています。   ■ブランド　：　SOMARTA ■デザイナー　：　廣川 玉枝 / Tamae Hirokawa ■プロフィール　：   2006年「SOMARTA」を立ち上げ、「身体における衣服の可能性」をコンセプトに「Skin Series」というボディウェアを発表。同年9月、07 S/S 東京コレクションに参加。美しいレースのグラフィックや構築的なドレスウエア、映像表現を駆使したコレクションが国内外で評価を得ている。 第25回毎日ファッション大賞新人賞・資生堂奨励賞受賞。2008年 Milano Salone Canon「NEOREAL」展やDESIGNTIDE TOKYO にて開催したTOYOTA「iQ×SOMARTAMICROCOSMOS」展でインスタレーション作品、インテリア家具を発表。2011年資生堂銀座総本店SHISEIDO THE GINZA のグランドオープンの制服を手がける等、活動は多岐にわたる。 http://www.somarta.jp ■コラボレーション　：   カイハラ株式会社、東京吉岡株式会社、株式会社フクイ、豊和株式会社、YKKスナップファスナー株式会社、YKKファスニングプロダクツ販売株式会社、リー・ジャパン株式会社   両スタイルともに、上下同素材で加工による雰囲気の変化を感じるデニムをデザインしました。製品で「つや加工」をほどこしたクロップドパンツに、本来のデニムカラー濃度を維持しながらワンウォッシュしたショートジャケットを合わせ、エレガンスを表現しています。もう１スタイルは、抜染したトライバル柄のレギンスデニムパンツにグロス加工を施したワンピースとロングジャケットを合わせ、つや感のあるコーディネートを提案しています。