JFW JAPAN CREATION [Mail Magazine] 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 JFWジャパン・クリエーション http://www.japancreation.com/
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INDEX[3]インタビュー
photo_デザイナー 豊口武三 氏
TAKEZO TOYOGUCHI FASION OFFICE
デザイナー 豊口武三 氏
『街中に会場が分散しても良い』

 以前に比べると規模は小さくなったようですが、来場する側からすると見やすく疲れない。一部には活気がないという声もあるようですが、天気のせいですよ。実際の天候も業界の状況も含めてね。

 会場を回っていると気になる生地に出会いますが、自分から、見せてください、あるいは名刺をくださいと言うのはエネルギーのいることなので、ブースに入った時に声を掛けてくれる所が良いのですが、中にはそうでない企業もあります。出展の前にどう対応するかのレクチャーやマニュアルのようなものはないのでしょうか。

 全体としてはビジネスゾーンとプロモーションゾーンはあまり関係なく見ていますが、今回はコラボレーション作品が様々な所に展示してあって、新鮮だし、息抜きにもなりました。ビッグサイトは遠くて不便。規模が縮小しているならば、青山や原宿などの街中で、第一会場、第二会場と分散していたっていいと思います。ファッションなんだし、市場調査もできますしね。また個別に行われている産地展もここにまとめてくれた方が経費も節減できるでしょうし、見る方もありがたいです。


photo_MAクリエーティブネットワーク デザイナー 安達 稔 氏
MAクリエーティブネットワーク
デザイナー 安達 稔 氏

『情報入手の役割を期待』

 アパレル生産が商社OEM(相手先ブランドによる生産)中心になってから、デザイナーと生地屋さんとの接点が少なくなりました。デザイナーでも糸から織布、加工といった生産工程の現場を知らない人も増えています。現実のビジネスも価格だけが問われるような時代になりました。それだけにデザイナーを含めてもっと面白いクリエーションをしていかないといけません。

 JFW-JCは、JCと呼ばれていたときから毎回見に来ています。以前は3日間通わないとすべてを見ることができなかったのですが、最近はコンパクトになりました。シーズンの企画をする前に、新しい素材や加工技術の情報を入手できる点で役立っています。ただ、商談となると、ブースによって対応に違いがあるのも確かです。アポイント制でじっくりと話せるという方式があれば、もっとビジネスにつながるのかもしれません。


photo_Ujoh デザイナー 西崎 暢 氏
Ujoh
デザイナー 西崎 暢 氏

『イメージを具体化するステップの場』

 JFW-JCは毎回見に来ています。4月は次の春夏の企画を考えるタイミングです。会場で様々な素材を見て、イメージするものを具体化させるステップになっています。加工ひとつでも、それまで思い描くことのできなかったものがカタチになることもあります。JFW-JCはクリエーションのうえで、多くのものを吸収する場、発見する場という感じがしますね。

 ブースによってロットの問題で対応が違います。興味を持ってブースに入っても、初めからロットのことで嫌な思いをすることも。その一方で、話が盛り上がり、ロットが少なくても取引につながるところがある。そうしたテキスタイルメーカーさんとは長いお付き合いになっており、私のショーも見にきていただいています。一緒にクリエーションしていけるメーカーさんと思い、取り組んでいます。


photo_YUMA KOSHINO デザイナー 小篠 ゆま 氏
YUMA KOSHINO
デザイナー 小篠 ゆま 氏

『よりアグレッシブに新ビジネスを模索する』

 今回は素材を見に来るだけでなく、フォーラムに来ました。私もTwitter初心者なので、久米さんの「お金をかけずに理念・ブランドを全社で伝えるICT戦略」に新しいビジネスアイデアがあるのではないかと、大変興味を持って自分からスタッフを誘って来場しました。久米さん以外も、今回のフォーラムは全体的に聞いてみたいと思わせる内容になっていて、グローバルかつ様々な視点からファッションを捉えようとする意図が伝わってきましたし、ライフスタイルの提案はお金をかけたからできるものではないので、WEBの利用も含めて、いかに助け合いながら新コンテンツを作り上げていくかが重要だということを実感しました。ものづくりは原点を見直し、結局は人と人とのコミュニケーションを大切にし、でもそれを動かすツールは最新ということですかね。今の時代だからこそ、アグレッシブに共存共栄できる道、継続できる方法を探っていかなければなりません。今のJFW-JCは確かに10年前のお祭りのようなムードとは違うけれど、より見やすく洗練されたし、企業の気合や迫力のようなものが伝わってきます。


photo_mifrel デザイナー 笠 智聡/Wei−Wei
mifrel
デザイナー 笠 智聡/Wei−Wei

『技術のある小さい工場を大切にしたい』

 会社が福岡なので、来たい来たいと思っていてようやく来ることができました。初めてなので、何もかも新鮮に興味深く見ることができました。まず入ってすぐにトレンドやインデックス・コーナーがあるのは非常に親切ですね。ただ、そこでチェックしたブースに実際に行ってみると、混んでいてよく見ることができなかったり、説明がされなかったりで、せっかく伝えたいことがあるのに、伝わらないのが残念に思いました。また小ロットに対応する企業も増えてはいるようですが、それでもまだ自分たちにはロットが大きいというギャップを感じました。


photo_経済産業省製造産業局 繊維課長 富吉賢一氏
経済産業省製造産業局 繊維課長 富吉賢一氏
『テキスタイルの多様性を実感』

 「JFW-JC2011春夏」展の会場を視察しました。同展に限らず、テキスタイルの展示会を見るのは初めての経験です。エコ関係のテキスタイルから合繊のテクノロジーの結晶のような新素材、多品種・少量のビジネスに対応した素材など、実に幅広く、多くの種類の素材のあることを実感することができました。

 普段の生活ではスーツやシャツといった完成品としての衣料しか見ておりません。それだけに、衣服になる前のテキスタイルの多様性と奥行きの深さを知り、それにたずさわる出展企業の皆様とお会いできたことで、糸がテキスタイルになり、加工されてどんな服になっていくかが楽しみになりました。

 

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