
|
![INDEX[1]人気素材](images/title_index_01_web.gif)
「JFW-JC2011A/W」展に出展したブースに、初日、2日目の反応をアンケート調査しました。
秋冬ということや、昨今のトレンドもあり、マテリアルでは皮革・毛皮や獣毛(混)に注目が集まっていました。また、ポリエステルやコットン、複合関係も多く、麻やウール、シルクについての回答もありました。ポリエステルでもコットンライクな素材が好評という声がありました。
風合いでは、軽量・ソフトの人気が依然として続いています。その一方で、反発性やハリコシ感を求めるバイヤーも存在します。
表情では光沢加工、ユーズド感、透明感、形状変化、立体感を推す声が多くありました。組織面ではジャカード、二重織り、レース、プリント柄(小花)、不織布といったものが人気でした。風合いで凹凸感と回答する出展者もありましたが、こうした回答を総合すると単純なプレーンではなく、各社の表面変化への工夫がうかがえます。また、カットソーも人気素材でした。
|


|
![INDEX[2]賑わいを見せるジーンズビレッジ](images/title_index_02_web.gif)
JFW-JC 2011A/W会場の中でも賑わいを見せているのが、ジーンズビレッジのコーナーです。紡績・織布・加工・副資材・製品まで、ジーンズに関わる日本のリーディングカンパニー21社が集結。産学協同プロジェクトFORM PRESENTATION作品も展示されています。今回、FORM PRESENTATIONのテーマが「デニムの後加工表現」であったことから、デニム大学を受講し、審査を通過したグループの産地研修ツアー、実地体験の実施などもあり、コーナー全体が活気と共にまとまりのあるものとなっているのも、集客の高さに繋がっているのかも知れません。 |
ジーンズビレッジのコーディネーター小林道和氏(エドウイン商事専務)は、
「ゼロからの発想で製品を作り上げていく、日本のモノ作りの現場を見せることで、学生たちに理解を深めてもらいたい。ジーンズ業界としてその手助けができればという想いがあり、ジーンズ協議会に加盟する21社の企業でFORM PRESENTATIONをバックアップしました。現場を理解することで、完成度の高い作品になったのではないかと思います」
「このジーンズビレッジに参加する企業は、モノ作りの履歴を説明できる企業ばかりが集まっています。エコというより、安心・安全が当たり前であることを、体験の中から学習してきました。環境に優しいは当たり前、しかしその当たり前は、世界の当たり前ではありません。日本でモノ作りができることを誇りに思いつつ、各産地が伝統を守っている。その上で消費者の求める新しさに対する提案ができることも、国内外にアピールしていきたい。ジーンズは生地だけでなく縫い糸から織りネーム、ボタンを含めて話し合いながらもの作りを進めていくことのできる一つのチームです。他産地も産地内にとどまらず、横軸を繋げていくことで日本を世界に発信できるのではないでしょうか」
と、FORM PRESENTATIONとの関わり、出展形態の試み、出展企業の特徴を話してくれました。
このコーナーでは、学生のみならず、各社のプレゼンテーションにも伝えたい想いが溢れているようです。 |
|
![INDEX[3]フォーラムレポート](images/title_index_03_web.gif)
「海外市場開拓Part-1 これからのインド・マーケット」
パネリスト:
渡辺 哲也(経済産業省大臣官房参事官併クール・ジャパン室長)
アテゥール・パレック (インフィニティ・クリエーションズ社長)
信田 阿芸子 (日本ファッション・ウィーク推進機構国際ディレクター) |
14日のフォーラムは、インド市場の有望性について、3氏が次のように述べていました。
昨年インドに10回訪れたという経済産業省の渡辺哲也氏は、インドを「急成長する大きな市場」と紹介。すでに12億人を超す人口を有し、30歳以下の人口が60%を占めます。中国の30歳以下の人口比率45%に比べても若く、活力があります。中間購買層も人口の5%を超え、2015年には21%に上昇するという見方もあるようです。日本・インド経済連携協定は大筋合意しました。協定発効後10年で、貿易額の94%の関税撤廃を行う」とし、すでに両政府協力でデリー・ムンバイ間産業大動脈構想も進めていることを明らかにしました。
アテゥール・パレック氏は、日本へのダイヤモンド輸入のパイオニアです。「21世紀はアジアの時代。繊維を通じて新しい交流を築きたい」と抱負を述べました。欧米の主要ファッション誌は3年前からインド市場を狙って創刊が相次いでいます。韓国もインド市場に参入していますが、日本は出遅れているのが現状です。
しかし、「インドは日本のファッション・テキスタイルのノウハウを必要としています。インドは中国の次の巨大市場ではなく、今すぐ手をつけるべき市場」とアピール。インド市場進出にあたっては、インド人のコストと品質のバランスを重視する考え方を理解し、「業界が団結してメイドイン・ジャパンを訴求し、まず知名度アップを図ることが重要」とアドバイスしました。
信田阿芸子氏は、インド市場について「サリーをまとうインド人は、色彩感覚に優れる。また、若い人中心の国で、伝統的に宝石を身に着けるほど美意識も高い国」と、潜在的なファッション性の高さに注目しています。その一方で、「モノを見る目があり、価格にはシビア。商談もスピード感覚があり、日本人がついていくのは大変」といった側面も指摘。「欧州ブランドの生地に日本素材が結構使われている。その生地の刺繍にインドが多くかかわっています。日本とインドのデザイナーが育ち、モノ作りまで一緒におこせばどうなるのか、楽しみです」と今後の可能性を示唆しました。
|
|
![INDEX[4]第3回SHINMAI Creator's Projectを発表](images/title_index_04_web.gif)
日本ファッション・ウィーク推進機構は13日、JFW-JCの会場で記者会見し、3回目となるSHINMAI Creator's Projectの概要を発表しました。今回は27組の応募があり、9月2日の最終選考会で選ばれたのは、「Yasutoshi Ezumi」の江角泰俊、「VAN HONGO」の本郷いづみ、「fernanda YAMAMOTO」のフェルナンダ・ヤマニスキ・ヤマモトの3氏。同プロジェクトの太田伸之委員によると、「今回は応募者全体の質が高く、これまでにない接戦となった」審査を通過した3氏は、開催中のJFW-JCでテキスタイルなどの素材を調達し、来年3月に開かれるコレクションショーで作品を発表します。 |
江角泰俊氏
広島県出身。セントラル・セントマーチン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒業。今年の秋冬シーズンから同ブランドをスタート。
「セントマーチンではニットを専攻しました。このため、現在の作品は布帛もありますが、ニットが主力となります。『リクタングル』(長方形)というテーマで、四角を組み合わせたデザインで作品化しています。ニットだけなく、ニットとプリントを複合させたデザインも手がけたいと思っています」 |
本郷いづみ氏
東京都出身。ロイヤルアカデミー・オブ・ファインアーツ・アントワープ卒業。ベルギー人デザイナーとパートナーを組んで同ブランドを展開中。
「早稲田大学で建築を学び、卒業後は博報堂でコピーライターをやっていました。服作りが大学に入る前からの希望で、社会人になって一から服づくりを学ぼうと思い、アントワープに渡りました。独りよがりではなく、バランスのとれたデザインを心掛けています。ヨーロッパにある『マダム』のエレガンスが日本には少なく、ここをターゲットにしていきたいと思っています」 |
フェルナンダ・ヤマニスキ・ヤマモト氏
ブラジル出身。パーソンズ・ザ・ニュースクール・フォー・デザイン卒業。サンパウロ・ファッションウィークなどで活躍中。
「日本のファッションマーケットは、すべてにおいてレベルが高く、競争が熾烈です。パーソンズに行く前には、ブラジルのビジネススクールで経営を学んでいました。このためか、日本のファッション市場でのマーケティングや品質、価格に関心をもっています。JFW-JCでテキスタイルを選んでいて感じるのは、製品のバリエーションが多く、あらゆるオプションに対応していることです」 |
|
![INDEX[5]JETRO海外バイヤー招聘](images/title_index_05_web.gif)
JETRO海外バイヤー招聘で、出展企業30社とのビジネス・マッチングが行われました。招聘ブランドは、バレンシアガ社(パリ)、ロベルト・アヴォリオ社(ミラノ)、マックス・マーラ社(ミラノ)の3社です。
どのような素材に注目したのかとお聞きしますと、「ペーパーライクな加工を施したシルク素材」など日本にしかない素材です。欧州から東京に買い付けに来るには、「他にないものが東京にはあるという確信が必要」というアドバイスをいただきました
欧州においても“価格とクオリティのバランス”が重視されています。展示会時期が遅めであることを勘案すれば、JFW-JCには他の展示会にない目新しい素材との出会いが期待されています。
「自動車や家電にしても日本のテクノロジーは世界に冠たるもの。しかし、繊維にはそうした技術の応用がまだ少ないのではないか」という指摘もありました。モノ作りの日本として、こうした指摘に応えていくことが重要でしょう。
展示会全般については、「展示方法もよく、運営もきめ細かい」という評価でした。 |
|
![INDEX[6]PIGGY’S SPECIAL〜ピッグスキン・ファッションショー〜](images/title_index_06_web.gif)
開催2日目の14日はPIGGY’S SPECIAL 学生コレクションが開催され、東京都専修学校各種学校協会加盟の10校46点の作品を学生自身がモデルとなり、ショー形式で披露しました。テーマが参加校・学生によってまちまちなため、担当校(者)が判りづらいのが少し残念な点ではありますが、作品自体は薄手軽量化のピッグスキンに学生の興味が集まったのか、ハードな表現が鳴りを潜め、角の取れた柔らかな印象のものが増えました。中にはバズーカカバーなど学生らしいアイデアも登場しました。 |

|
![INDEX[7]jc(ジェシー)のちょっと一服](images/title_index_07_web.gif)
車??どうしてここにフィアットが?
JFW-JC2011A/Wの会場に入り、疑問に思った方も多いかと思いますので、皆さんの代わりに伺ってきました。フィアットグループ・オートモービルズジャパン株式会社(以下フィアット社)は、ジャパン・クリエーションの主催者でもあるJFWが行う若手デザイナー支援プロジェクト「SHINMAI Creator’s Project」のスポンサーなのですね。時代に合った機能性に加え、創造性、遊び心を大切にして、知的なデザイン空間を持つスタイリングを提供し続けるフィアット社は、本国イタリアでは車の会社というより、名称自体がもはやブランド化していて、アパレルを含む様々なプロダクトが作られているのだそうです。
「SHINMAI Creator’s Project」のサポートは、これまで培ってきたフィアット社のファッションの造詣を示す活動で、日本でのフィアットブランド化戦略の一環と言えるのでしょうね。今回このスペース内に展示されているアパレル製品は、過去の「SHINMAI Creator’s Project 」に選出された天津憂、宇都宮茜、川崎祥央、信太達哉の4デザイナーに、フィアットをイメージしたアパレル製作を依頼して出来上がったものなのだそうです。
青山一丁目にあるフィアットカフェでは、今後様々なコラボレーション製品にお目にかかれそうですね。 |

|
![INDEX[8]intertextile上海 2010 Japan Pavilion 来週開催!](images/title_index_08_web.gif)

来週(19日から)、上海にて開催される「intertextile上海 2010 」に、JFW-JCとしてトレンド発信するJFW-JCプロモーションブースとともに、メサゴメッセ(日本)との共同運営による28の企業・組合が出展する商談ブースを集積した『Japan Pavilion』を設置します。
また、イタリア、イギリス、ドイツ、韓国、中国などパビリオン出展の各国によるトレンドセミナー「2011/12AW 国別トレンド・フォーカスト(JAPAN SEMINAR)」が開催されます。
日本からは井上佐知子氏(JFW-JCトレンド委員長)と兼巻豪氏(JFW-JCコーディネーター)による、JFW-JCトレンド解説とデザイナーコラボレーション作品など、素材から衣服への拡がりについて講演します。
展示会名 : intertextile Shanghai Apparel Fabrics 2010
会 期 : 2010 年10 月19 日(火)〜22 日(金)
※但し初日は特別招待者のみ入場可
主 催 : Messe Frankfurt(HK)Ltd、中国国際貿易促進委員会紡織行業分会(CCPI tex)
会 場 : 上海新国際博覧中心(Shanghai New International Expo Centre)
出展場所 : Hall W2 内
*JAPAN SEMINAR:10月21日(木)13:00−13:50 (会場:E2-M19) |
|
![INDEX[9]次回開催のお知らせ](images/title_index_09_web.gif)
次回の春夏展は、会場を東京・青山に移しビジネス商談会を6月に開催。秋冬展は従来通り東京ビッグサイトにて繊維総合見本市を開催いたします。詳細は、春夏展は来年1月、秋冬展は6月に発表予定です。
「2012S/Sビジネス商談会」
会期 : 2011年5月11日〜12日 (改:2010年12月)
会場 : 東京・港区 「TEPIA」&「スタジアムプレイス青山」
「JFW-JC2012A/W」
会期 : 2011年10月12日〜14日 会場:東京ビッグサイト西ホール |
|
|
|
|
|
|
|
 |