JAPAN CREATION Trade Fair of Total Fabrics and TextileGoods [繊維総合見本市] English
   
JAPAN CREATION 2008 Autumn/Winter
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FORM PRESENTATION 〜産学コラボレーション〜 2007年

    FORM PRESENTATION

  arrowTex−Promotion 産学交流会が開催  (2007/12/05)
  企業と学生が製作過程を報告
写真_Tex−Promotion 産学交流会が開催1
 
 写真_Tex−Promotion 産学交流会が開催2 写真_Tex−Promotion 産学交流会が開催3  

 Tex−Promotionの「FORM−PRESENTATION」に出展した協力企業と学生による交流会が5日、フォーラム会場で開かれました。この交流会では7校14グループの学生と教員60人余りが参加し、このうち6グループの代表が製作過程の意気込みや戸惑いなどを報告しました。
 交流会の開催に先立ち挨拶に立った川島朗JFW-JC事務局長は「これが定着していくことを願っています」と述べ、その後、学生たちの報告が行われました。学生の多くが企業とのコラボレーションに戸惑いを感じながらも、匠の技との“競演”に感銘、「協力 していただいた企業の技術に感動しました」(文化服装学院 ・ 安部悠治さん)と語っていました。
 一方、協力企業として出席したアトワンズの伊地知康寛氏は「学生からの要望は、大いに刺激となりました。もう少し、時間がとれて腰を据えた取り組みができれば良かった」と述べていました。学生だけでなく、企業にとっても、このコラボレーションが新たなクリエーションを生み出すことを確信する交流会でした。





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  arrow「Tex-Promotion」コーディネーターの永森氏に聞く  (2007/11/14)
  〜プリント・ファブリックに取り組む学生たち〜

学生と産地の出合い

 今回、産学コラボレーションの仲介役を担当したのが「産学コラボレーション検討委員会」の委員をつとめる永森達昌氏と竹内忠男氏でした。5月のS/S展では、永森氏が所有する世界的なデザイナーとして知られる、故エリアキム・シュピーゲルとバーナード・ネヴィルのプリント作品を展示し、プリント・デザインの発想力やテキスタイルとアパレルとの一体感、それに微妙なデザインのニュアンスを提案しました。
 この提案を受けて同プロモーションのデザイン審査を通過した学校(7校)で両氏による“特別講座”が行なわれました。ここでプリントに関する基礎的な知識を学んだ後、企業とのコラボレーションがスタート。学生たちの作品づくりが始まりました。
——お二人が学生たちを企業に引き合わせたわけですが、製造現場に連れて行ったときの学生たちの反応はどうでしたか。
 永森 学生たちが描くプリントは、バーチャルなイメージになりがちで、現場にいって初めて現実的なものになったようです。つまり、彼らは出来上がりのイメージを強く抱いていて、どうすれば自分たちのデザインが製作できるのか、ということが分からない。もちろん、現場を初めて見た彼らにとっては当たり前のことですが、そうした状況からスタートしました。
——その原因は、どこにありましたか。
 永森 デザインが製品になるためには、技術的な知識が必要になることは当然ですが、それにも増して求められるのがコミュニケーション能力です。テキスタイルには専門用語が多く、これを短時間で理解することは難しい。それを“通訳”するのが私たちコーディネーターの役割なのですが、それはともかくとしても会話にならない。現場とコミュニケーションがとれない状況が多々ありました。そこで私は「指図」の方法を教えました。

柔軟な学生たち

 プリントをテーマにしたプランを作品にするため、学生たちはコーティネーターの指導によってプリントに使われる生地(プリント下)を選定します。その生地にプリントを加工するのですが、彼らの意図通りに製作できるとは限りません。現場では技術に関するミスマッチが生じ、その修正を余儀なくさせられる場面も。
——技術的に無理だと知らされたときの学生は、どうでしたか。
 永森 技術者から「これでは出来ない」と言われて白紙に戻るようなケースもありましたが、学生たちの受け止め方は柔軟で、きわめてポジティブでした。設備や手法の知識がない彼らは、現場にやってきて軌道修正を求められる。すると、彼らは前向きに修正作業にとりかかり、ファブリックとプリントの関係性を広げるなど、順応性の高さを垣間見ることができました。

「日本発」を支える若い力

 ファッション系専門学校の多くは、アパレルを中心とした教育を行っているため、テキスタイル教育が手薄になりがちです。そうした状況を打開することが「Tex-Promotion」の目的で、半年にわたったコラボレーションが12月のJFWジャパン・クリエーションで発表されます。その間、学生の指導にあたってきた感想を永森氏は次のように語っています。
 永森 テキスタイルに限らず、日本の産地は新しい生産の仕組みづくりを目指しています。これが「日本発」につながるとすれば、このテクニックを学生に教えないと、世界に通用しないということになります。なかでもテキスタイルの生産には、機械の感触や手の感触に加えて時代の風が融合し、これにアパレルのクリエーションが相乗することによって、魅力的な最終製品が生まれます。そのコラボレーションに学生が参画することは、とても重要なことです。ただ、ここに先生方が参加していないことは今後の課題に残りました。本来、このコラボレーションのコーディネートは先生が担当すべきであって、現場とのコンタクトが弱いから私たちが受けたわけです。ファッションの専門家を育成するのが学校の役割だとすれば、先生を含めて学校が生産現場との距離を縮めなければなりません。
このコラボレーションに関しては、企業側にも新しい刺激が吹き込まれた、と実感しました。それだけに次回は、先生にとっての産地コラボレーションを期待しています。

【「Tex-Promotion」とは】
かつての「産学連携コーナー」が発展する形になった“産産学学”のコラボレーションで、これによってテキスタイル・クリエーションに関心のある人材を増やし、日本発のテキスタイルをより魅力あふれるものにしていこう、というのが目的です。
学生たちは、業界のテキスタイルの専門家による、素材テーマにもとづいた作品製作の事前授業によって基本を学習し、デザイナーと産地企業、あるいはテキスタイルを学ぶ学生とアパレルを学ぶ学生などのコラボレーションをしていくのが特徴です。
2008年度のテーマは「プリント」です。S/S展では貴重なプリント資料を展示し、学生(学校単位)を対象に、デザイン募集から審査を行い、同展コーディネーターが応募企業とデザインのマッチングを行いました。さまざまな日本のプリント技術を駆使した、産地と学生のコラボレーションによる製作・発表がA/W展で行なわれます。今回の参加校は7校(14グループ)でした。

写真_コーディネーターの永森氏に聞く1 写真_コーディネーターの永森氏に聞く2
 


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  arrowJC産学連携プログラム「Tex-Promotion」  (2007/09/05)

産学連携による「フォルム・プレゼンテーション」が展示されます。

 JFWジャパン・クリエーションの産学連携プログラムとして発足したのが「JAPAN Tex-Promotion」です。かつての「産学連携コーナー」が発展する形でスタートした“産産学学”のコラボレーションで、これによってテキスタイル・クリエーションに関心のある人材を増やし、日本発のテキスタイルをより魅力あふれるものにしていこう、というのが大きな目的です。
 テキスタイル企業がつくった生地を学生がデザイン作品にするというかつての産学連携とは違い、学生たちは、テキスタイルの専門家による素材テーマに基づいた作品製作の事前授業を受けた後、デザイナーと産地企業、あるいはテキスタイルを学ぶ学生とアパレルを学ぶ学生などのコラボレーションをしていくのがTex-Promotionの特徴です。そして、その作品をJFWJC会場で「フォルム・プレゼンテーション」として展示します。
 それによって若いデザイナーや学生はテキスタイルの理解力が深まり、テキスタイル企業にとっては新しい刺激が受けられます。

 そして、最初のテーマとなったのが「プリント」です。その導入イベントとして、5月に開かれた「JC 2008S/S展」では、プリント・デザイナーのエリア・キムとバーナード・ネヴィルの2人のプリント作品が展示され、「テキスタイル&プリント・クリエーションの軌跡」と題するシンポジウムが開かれました。
  現在、ファッション系専門学校と美術大学の学生たちは、JFW-JC事務局から派遣されたテキスタイルの専門家たちの講義を受講し、プリントについて勉強しています。
 さらに、今年度12月の「JFWJC 2008A/W展」では、プリント技術を、単に色柄だけでなく、素材との相乗性を理解したうえで、テキスタイル企業や染色加工業と学生とのコラボレーションによって作品に仕上げる「フォルム・プレゼンテーション」が展示される予定です。
 
【フォルム・プレゼンテーションのカテゴリー】
  ・テキスタイル部門
  ・アパレル・ブランディング部門
  ・コンセプチュアル・ファッション部門
  ・グッズ部門
  ・インテリア部門

 今回は初回のため参加校を限定し、すでに1次審査が行なわれ、グループ単位での作品づくりに取り組んでいます。是非、応援してあげてください。
写真_フォルム・プレゼンテーションの審査1 写真_フォルム・プレゼンテーションの審査2

フォルム・プレゼンテーションの審査


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