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INDEX[1]JFW-JC2011S/Sを終えて

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 欧米のテキスタイル見本市で出展者減が目立ったように、JFW-JC2011S/Sも不況の影響を受け、会場はコンパクトなサイズになりました。会期中、とくに2日目と3日目が真冬並みの雨天に見舞われるなど、決して恵まれたコンディションとはいえませんでしたが、出展者からは「かつてない活気」の声が、さらに来場者からも「企業の気合や迫力を感じた」との感想が聞かれるなど、中身の濃い見本市となりました。

 不況下にもかかわらず出展したブースに共通していたのが、中国など途上国との競合に負けない技術に裏打ちされた製品の数々でした。用いられた糸はもちろん、製織(編)をはじめ染色や加工などに力強い創意が感じられ、これが訪れたデザイナーやバイヤーの評価につながりました。それとともにエコへの対応もバラエティーが広がり、オーガニック素材に加えてバイオマスやエコ染料などが充実するなど、環境に配慮した製品が増えました。

 一方、「エコ・モード」をテーマにしたデザインー・コラボレーションやBest of TA・KU・MI デザイナーセレクション、そしてSHINMAI Creator’s Projectなど、テキスタイルとガーメントのコラボ展示が増えたことも新鮮な印象を与えました。これとともに来場者の人気を集めたのが、内外のオピニオン・リーダーによるフォーラムで、会期中に5回開かれたセミナーはどれも満員の盛況ぶりとなりました。

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川島朗JFW-JC運営委員会事務局長の談話

photo_川島朗JFW-JC運営委員会事務局長
 3日間の会期を終えて、出展ブースや来場者から「今回は内容が良かった」との声を聞き、量的にはともかく見本市の質が向上したとの評価に安堵しています。これまでに比べると、イベントの華となる大型ブースがなく、話題性に不安を感じていましたが、出展ブースの多くがオリジナリティーに溢れた製品を出品し、また訪れたバイヤーも真剣に視察・商談するケースが目立ちました。来春以降の開催については検討しているところですが、開催規模はともかくJFW-JCを継続していく意味を確認する見本市でもありました。


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INDEX[2]グリーン&グリーン

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『JFW-JCで注目されたエコ・テキスタイル』

 先日開かれたJFW-JC2011S/Sの「エコ・テキスタイル」で、展示されているエコのサンプルをメモしているときのことでした。学生とおぼしき男性が背後から遠慮がちに声をかけてきました。「あのォ〜、何をメモされているのですか?」

 質問の意図がわからず聞き返すと、どんな目的でメモをしているのか、その理由をしりたくて声をかけたようです。エコ・テキスタイルは4つのカテゴリー(エコ・ラベリング)に分れ、それぞれの内容がコーナーの壁面に表示されているのですが、学生の多くはいきなりサンプルを見にきてしまいます。そうなれば「ん?…」となってしまうのは仕方がないことで、そのぐらい今回はエコ素材がたくさん見られました。

 エコ・テキスタイルといえば「オーガニック」が主役になりますが、「リサイクル・コットン」「バイオマス」「環境にやさしい染料」「レスエナジー」…といったぐあいに、なかには耳新しいエコがいくつも出品されました。

 リサイクル・コットンは紡績工程で発生する“落綿”を再利用したものです。また、「バイオマス」とは動植物から生まれた再生できる有機性資源のことで、ここに興味深いサンプルが展示されていました。その1つが「ひのき繊維」。廃材となった檜の樹皮を繊維に混ぜたもので、さすがに香りはしませんでしたが、「ひのき繊維」というネーミングに、ちょっとだけ癒しを感じました。

 もう1つが「コンニャク糊」と麻のマッチングです。麻はとうもろこしや竹と同じようにバイオマス繊維ですが、コンニャク糊を麻糸の表面に塗り込むことで、表面の毛羽がなくなり、生地にしたときに張りができるのだそうです。

 エコ・テキスタイルだけのエコツアー、こんなプログラムができるほどエコへの対応が増えてきました。
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