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JFW JAPAN CREATION ニュース
レポート(過去情報)
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  arrow『繊維アーカイブの構築〜“TEXTILE SPRIT”がスタート』  (2008/11/05)
    「ファッションデザインとテキスタイルの関係性」のセミナー開催

 テキスタイルとファッションの創造性を高める目的で発足した“TEXTILE SPRIT”(主催:独立行政法人中小企業基盤整備機構、後援:経済産業省)のセミナーが3日、東京・青山の国連大学ウ・タント国際会議場で開かれました。TEXTILE SPRITは、日本のファッション・クリエーションを底上げするために、テキスタイル産地で培われた高度な技術を継承するとともに、ファッション・デザイナーとのコラボレーションによって「素材+デザイン」の創造性を高めようというのが狙いです。

 その第一弾として行なわれたのが「ファッションデザインとテキスタイルの関係性」と題するセミナーで、5人のクリエーターがそれぞれの立場から、ファッションにおけるテキスタイルの関係性について報告しました。同機構では、昨年からテキスタイルとファッションに関するアーカイブ(資料保管)の整備に着手しており、TEXTILE SPRITは繊維アーカイブの必要性や有効利用を啓蒙するために、セミナーのほか若手デザイナーと繊維産地によるワークショップや学生を対象とした産地ツアーが行なわれます。
セミナーでは、デザイナーの皆川明氏が「クリエーション価値を高めていくには、アーカイブをきちんと整備することが欠かせない」と述べたほか、テキスタイル・デザイナーの梶原加奈子氏もロンドンでの大学院時代に「イギリスには、さまざまなアーカイブが整備されており、テキスタイルをデザインする上でアーカイブの重要性を実感した」と語りました。セミナーの講演者は次の通りです。

・皆川明氏 「今と未来のアーカイブ」
・梶原加奈子氏 「アーカイブからのインスピレーション」
・須藤玲子氏 「布づくり、その発想と制作」
・宮本英治氏(みやしん代表取締役) 「産地を活かす」
・皆川魔鬼子氏 「テキスタイルアーカイブの必要性とクリエーション」

この件に関するお問い合わせは下記の通りです。
テキスタイル スピリット事務局
〒104-0045 東京都中央区築地4-7-3-8F TEL03-3524-0786
 http://haft.smrj.go.jp/


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  arrow『インターストッフ・アジア・エッセンシャル・秋期レポート』  (2008/11/05)
写真_インターストッフ・アジア・エッセンシャル・秋期レポート_1
写真_インターストッフ・アジア・エッセンシャル・秋期レポート_2
写真_インターストッフ・アジア・エッセンシャル・秋期レポート_3

 10月8日〜10日、香港コンベンションセンターで、インターストッフ・アジア・エッセンシャル・秋期(Interstoff Asia Essential Autumn)が開催されました。この展示会は、エコ・テキスタイル、機能素材、ファッション素材において、中〜高級ラインの製品を提供する展示会です。11カ国から205社が出展し、ファッション素材、特殊素材、副資材、ガーメント類など、幅広いレンジの商品が展示されました。日本からの出展は、一心行㈱、ジョイント尾州、京セラ㈱、協和㈱、太陽繊維㈱、東レ㈱。JFWジャパン・クリエーションは、JFW JAPANCREATION 2009Autumn/Winterの告知プロモーションと、エコ・テキスタイルの協力展示を行いました。

 主催者からの報告によると、会期中は45カ国から、約6,500名の、ガーメント・メーカー、トップ・ブランド及びリテイラーの代理人、デザイナーが、高品質素材やエコ・テキスタイルに関する最新情報を入手するために訪れました。出展者からは来場者の質の高さを賞賛するコメントが多数あがりました。
「我々は今回のフェアの結果を嬉しく思っております。出展者及びビジターの方々からの感想から、我々の意図するところ、IAEは最先端かつ、エコ・テキスタイルの特化を開発していることを立証できたと思っています。高品質・ファッショナブル且つ革新的ファブリックのプレミアムなソーシングの場として、このショーを維持していくようベストを尽くしたいと考えています」と、Messe Frankfurt(HK)Ltdのトレード・フェア・ディレクター Ms Wendy Wen は語った。

次回フェア開催場所&期間
Hong Kong Convention&Exhibition Centre
2009年3月18日〜20日

その他詳細は www.interstoff-asia.com


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  arrow『テックスワールド、プルミエール・ヴィジョンが開幕』  (2008/09/24)
    国際化・小ロット・QR・製品納入が焦点
写真_テックスワールド
テックスワールド
写真_プルミエール・ヴィジョン
プルミエール・ヴィジョン

 テックスワールド(TW)が22日、プルミエール・ヴィジョン(PV)が23日に開幕しました。パリは折悪しく、RER(地域圏急行鉄道網)が22日からのストライキで間引き運転されていますが、両展ともに海外から多くのバイヤーが来場して賑わっています。

 前回のリポートでも紹介した通り、9月はイタリアやフランスのトップメゾンへの提案時期としては遅いのが実情です。しかし、フランス国内の中小ブランドやロシアをはじめとする東欧、スペインやアフリカ、中国、韓国、ブラジルなど他のバイヤーへの提案時期としては遅くありません。
今は米国や日本、西欧諸国ともに不況に見舞われている時だけに、オイルマネーなどに沸くロシアやブラジルなど新たな市場の開拓が重要な課題といえます。このため、両展ともに国際的なバイヤーの集客力が改めて見直されています。

 このほかに今回、出展者が注目しているのは、製品納入・小ロット短納期の需要増です。瀧定大阪などのような日本企業のストック販売機能が欧米で評価を高めており、EUのテキスタイルメーカーも、日本のような小ロット短納期対応が求められるようになっています。日本企業は価格競争力では劣りますが、日本国内で培った小ロット短納期の機能が今後、新たな国際競争力を発揮していくと予想されます。また、製品納入の需要が増えており、これも今後の輸出戦略を構築する上で重要と考えられています。

 マーケットは国際的に二極化が進み、中級クラスの市場が縮小してきました。しかし、H&MやZARAなど国際的にチェーン展開するSPAは今、価格はやや高くてもクオリティの高い製品ラインを設け始めており、中級クラスの需要の復活が見込まれていることも、新しい動きとして注目されています。

  プルミエール・ヴィジョン・プリュリエルは今回、初めて地中海諸国を中心とした縫製企業の展示会「ズーム・バイ・ファテックス」を加えました。これも、ベターゾーン向け素材を、自分たちで品質管理のできる近場の優れた縫製工場で製品化するニーズの増加を背景に始まったものです。

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  arrow『ミラノ・ウニカ(MU)、ジョイント・尾州(JB)ミラノ 開催時期の見直し必至』  (2008/09/17)

写真_ミラノ・ウニカ(1)
写真_ミラノ・ウニカ(2)
 

 ミラノ・ウニカ(MU)09秋冬展が16日、4日間の会期の幕を開けました。エナメル調素材の人気が継続しており、ラミネート加工したようなテキスタイルが多く提案されています。また、合金調のメタリックな光沢のある素材も多い。柄物の需要増が予想されるため、先染めやプリント、ジャカード、レースなどの比率も高くなっています。さらに、薄地・軽量化の基調が一段と強まっているのが特徴です。

 来場者は前回に比べ、やや少ない印象を受けます。 JB(ジョイント・尾州)ブランド海外展開催委員会が、第2回「JBミラノ商談会」を15日と16日の両日、ミラノ市内のホテルで開催しましたが、同展も来場は少数でした。ミラノコレクションの開催を控え、主要メゾンは準備に追われる時期のためで、JB関係者は直接メゾンへ出向いて、プレゼンを行っていました。JBでは次回もミラノ・ウニカ(MU)と同時期の開催を予定していますが、開催時期をMUよりも早め、12月の提案が最適と考えられています。

 また、MUの一つである「モーダ・イン(MI)」は、今回で50回目を迎えました。それを記念して第1回目から参加してきた31社にインタビューした結果を公表しています。そこでは、「展示会はショーウィンドウになった。会場で注文を取ることはなくなり、個人的な関係を築くことがより重要なになった」(MECTEX)など、日本と驚くほど酷似したコメントが寄せられていました。大型流通や世界的なモノブランドのショップチェーンに押され、生地問屋や既製服メーカーは減る一方で、市場の取引量は減り、価格が下がり、納期は短縮し、年間を通してではなく、4カ月に需要が集中していると最近の傾向を指摘しています。


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  arrowJFW−JC2009-2010 A/Wのトレンド・テーマ』  (2008/09/10)

JFW−JC2009-2010 A/Wのトレンド・テーマが決定しました。
総合テーマは「美意識の再考」
掴みどころのない美意識の本質を、感じ、深い部分にあるものを再考する。単純に表層的なファッションではなく、五感を研ぎ澄まし、本質・本物にこだわって欲しいという思いからこのテーマが決定しました。

写真_素材編集風景(1)
写真_素材編集風景(2)
素材編集風景

無常の雫
静かなる自然の中に織り成す感情美、心の動きをドラマチックに輝かせる無常の世界を構成するのは、デリケートな中に真の強さを感じさせるような、軽くてソフト、儚さを伴うような着心地の良い高級素材、しなやかで、生き生きと流れるようなクオリティの素材。カラーは穏やかな寒色系のややくせのある中間色。

エロスの閃光
甘く危険な瞬間に溢れ出す思いがけない濃厚な閃光。絶妙なセンスで色彩を操るサイケデリック。現実と夢の狭間で描かれる甘美なイリュージョンの世界に酔いしれる。
ファンシー、シルキー、ハイテク、モワレ効果、ホログラフィなど、魅力的でミステリアスな表情。蛍光のような明るいブライトカラー。新しいゴージャスさ・モダンをカラーで表現。

パティシェの美技
精密で完成された味付け、極上の味わいにうっとりするパティシェの美技のように、質の良い洗練された職人技が生み出すクリエイティブな仕上げ、クリーンな外観。糸と織によってもたらされる新しい変化。極上の味わいにうっとりするようなビターカラーを基調としたコーディネイト。

上記の3テーマと、リサイクル繊維、オーガニック、環境への考慮など、エコロジー関連の環境対応型素材をゆるやかな括りでまとめた「エコ・モード」として表現しています。

2009 A/W 『トレンド』ページへ


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  arrow『JFWニュース:JFW開幕 東コレ以外にデニムの再生展など』  (2008/09/03)

写真_デニムの再生展
デニムの再生展

 第7回「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」(主催・日本ファッション・ウィーク推進機構)が1日、東京ミッドタウンをメーン会場に開幕しました。コアイベントの東京コレクションでは初日の「ミントデザインズ」を皮切りに、37ブランドが来春夏コレクションを発信。「デニムの再生〜リバース」「ジャパン・ブルー・ジーンズ展示会」など各種イベントも行われています。

 「デニムの再生」展はエドウイン、カイハラの共催で、東京ミッドタウンのアトリウムで4日まで開催されます。本来なら廃棄されるデニムの耳を用いて、自転車や巨大ドレスなどのオブジェを制作しました。毛羽立つソフトな白い部分と堅く手厚い紺色の部分がある耳は、どことなく温かみと味わいがあります。「螺旋ドレス」や「睡蓮」などに具現化し、いやし系の「エコアート」といえそうです。
http://www.jfw.jp/jp/special/index.html#sp04

 「ジャパン・ブルー・ジーンズ」展は、日本ジーンズ協議会の主催できょう3日まで、東京ミッドタウン・ホールBで開催中です。製品・素材・服資材などのゾーンで、各社のこだわり品を提案すると同時に、それらのルーツとなる「藍染」や「絣(かすり)」といった伝統品も展示しています。環境対応のエコロジーゾーンも話題です。「オーガニックコットンをムラ糸に紡いだナチュラル&エコタイプ」(カイハラ)や「デニム製造工程で発生するロスの再利用タイプ」(クラボウ)、「緯糸に竹や大豆などを用いたエコ織ネーム」(フクイ)など。
http://www.jfw.jp/jp/special/index.html#sp03

写真_ブルージーンズ展

ブルージーンズ展

 このほかのスペシャルイベント

◇ELLE LOVES MODE
9月6日(土)・7日(日)、東京ミッドタウン アトリウムにて
http://www.jfw.jp/jp/special/index.html#sp01

◇JFW in TOKYO × SHINJUKU TAKASHIMAYA
9月3日(水)〜9日(火)、新宿タカシマヤ ウエルカムゾーン2階にて
http://www.jfw.jp/jp/special/index.html#sp06

◇ACUO 勝負服デザインコンテスト最終審査会&表彰式
9月7日(日)、東京ミッドタウン キャノピー・スクエア特設ステージにて
http://www.jfw.jp/jp/special/index.html#sp07

写真_ベストジーニスト 写真_JFW会場

ベストジーニスト

JFW会場


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  arrow『JFWニュース:「SHINMAI Creator's Project」に4ブランドが選出』  (2008/09/03)

 日本ファッション・ウィーク推進機構は1日、世界の新進デザイナーの登竜門を目的に新設した「SHINMAI Creator's Project」(シンマイ・クリエーターズ・プロジェクト)の選出デザイナーを発表しました。今回選出されたデザイナーは次の通りです。(敬称略)

◇川崎祥央(26歳)…ブランド名:SACHIO KAWASAKI
=セントラル・セントマーチン・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン卒

◇ニマ・タヘルザデフ<Nima TAHERZADEH>(26歳)…ブランド名:NIMA
=パーソンズ・ザ・ニュー・スクール・フォー・デザイン卒

◇信太達哉(30歳)…ブランド名:シダ タツヤ
=名古屋モード学園卒 

◇アドリアン・エスカラヴァージュ<Adrien ESCARAVAGE>(27歳)
リリン・ヴィアイザンヌ<Ly-Ling VILAYSANE>(28歳)
…ブランド名:Aethere(e)(アエテレ)
=エスモード・パリ出身

 同プロジェクトは、日本国内にもビジネスの拠点を持とうとし、国内で物づくりを要望する内外の有能な若手デザイナーに対し、日本のファッション市場に参入する足掛かりを与えることを目的にスタートしたものです。応募資格は、海外のファッション・スクールは教授の推薦、国内のファッション・スクールは学校長の推薦を受け、創作活動を開始してから10年以内であることなどがあり、今回は世界17カ国34校から54組(60名)の応募があり、8月8日の最終選考を経て、4ブランドが選出されました。
今回選出されたブランドは、来年3月に開催される第8回JFW in TOKYOでコレクションショーと展示商談会が行なわれます。

【選考委員】(敬称略)
リシャール・コラス(委員長)=シャネル(株)代表取締役社長/欧州ビジネス協会会長
太田伸之(委員)=(株)イッセイミヤケ代表取締役社長
高下浩明(同)=(株)リステアホールディングス代表取締役社長
廣内武(同)=オンワードホールディングス代表取締役社長兼CEO
武藤信一(同)=(株)三越伊勢丹ホールディングス代表取締役社長

【デザイナーに対する支援内容】
・事業開始時の交通・宿泊費(推薦教授、参加デザイナー、アシスタントなど計3名)
・コレクションの国内外作品運搬にかかる経費
・プルミエール・ヴィジョンやJFW−JCで日本素材の紹介を受ける機会提供
・指定会場におけるファッションショー及び展示商談会にかかる基本経費
・次コレクション(2010S/S)にてJFWの新人デザイナー支援に基づいたショーと合同展を支援


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  arrow『“匠の技”を結集したブティック、燕子花(かきつばた)』  (2008/07/22)

写真_同店の入口【写真は同店のHPから】
同店の入口【写真は同店のHPから】
  JFWジャパンクリエーションを訪れる有名人の一人に、女優の山口智子さんがいます。“匠の技”を探求し、オンライン・ショップの「山笑う」でも監修をつとめる山口さんは、大正紡績の“環境にやさしい商品”“日本の匠とのコラボレーション”を高く評価し、毎回のように同社のブース「夢工房」を訪れています。

 その山口さんがプロデュースをして話題になっているの「燕子花(かきつばた)」というブティックです。東京・中目黒は、隣接する代官山とは一味ちがったエネルギーを発散する街として注目されていますが、そこに内外の手仕事による作品を集め、小さなミュージアムのような雰囲気をかもし出しているのが同店です。
店内を入ると、まず大きな顔のオブジェに驚かされます。これはイギリスの彫刻家ジリー・サットンによる作品で、樹齢150年の巨木をくりぬいてつくったものです。そして店内を見回すと、江戸結桶、江戸鼈甲細工、江戸木箸、ガラスペン、輪島漆器、江戸切子、箱根寄木細工、鍛金、吹きガラス、京茶筒、京鍛金、キャンドル、つげ櫛、錺簪、竹筆ペン、和蝋燭…等々、置かれた作品は日本にとどまりません。どれも手仕事の作品を中心としたもので、「手作り」「美しいもの」「長く使えるもの」の3つの観点から選ばれています。

 そこにテキスタイルの一つとして日本のオーガニック・コットンが紹介されていました。大正紡績が誇る120番手という極細の糸を使ったショールです。このほかオランダのテキスタイル・ミュージアムがミュージアム内で制作したキッチン・クロス。さらにはデザイナー自身が牧場を持ち、そこで飼育された羊を原料にして、カシミアとの混合やシルクに金属線を織り込むなど、新しい技術を駆使したフェルトなども紹介されています。

153-0042 東京都目黒区青葉台1-13-11
Tel 03 3770 3400 Fax 03 3770 3405
開館 12:00?19:00 閉館 火曜
http://www.kakitsubataweb.jp/kakitsubatais/


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  arrow『JFWと連携し日本のファッションを世界へ!
「JFW-IFF」
次回以降、アジアとの相互交流も』 
(2008/07/22)

写真_JFW-IFF 西アトリウムの「クリエーターズビレッジ」
西アトリウムの「クリエーターズビレッジ」
  16〜18日に東京・有明の東京ビッグサイトで開かれた、ファッション総合見本市「JFWインターナショナル・ファッション・フェア」(繊研新聞社主催、JFW-IFF)に行ってきました。
海外ブランド展「第3回TERROOIR(テロワール)」との同時開催で、両展併せた出展者は21カ国・地域から797社(そのうち国内169社、海外110社が初出展)。初日から前回展を上回る数の百貨店やセレクトショップのバイヤーなどが訪れ盛況でした。
衣料消費が低迷する中、バッグやシューズ、アクセサリーなどの服飾雑貨に勢いが見られますが、同展でも雑貨関連の出展者が4分の1弱を占めていました。「今秋冬すぐ店頭で売れる小物を探しに来た」というバイヤーも複数いました。ニットやファー使いのブーツやパンプス、バッグ、ストールなどカラフルでビビットなものからナチュラルでボヘミア調のものまで様々。靴専門商社の「馬里奈」ではおしゃれなレインブーツが大人気。婦人靴のトレンドやテーストを取り入れた多彩なデザイン性と1万円以内の手頃な価格帯で、常に賑わっていました。
レディースウエアも手仕事風のナチュラル感、ボヘミアンテーストが目立ちました。初出展の「リハーズオール」は、ミリタリーコートなど“軍モノ”をレースなどでフォークロア調にリメイク。ウエアやストールなどすべてハンドメイドです。アフガンストールも甘辛く変身です。
また飽和状態で不調が言われるデニムですが、切り口を変えて果敢に取り組むブランドが登場。「京都デニム」がそれです。着物地のパッチワークなど“京都風”ではなく、着物もデザインする染色職人が京都伝統の染色技術を生かし“本物”にこだわりました。1万9950〜3万9900円と高めですが、「近道しないモノ作りで美しさの本質を追求」しています。
ところで、同展は18回目の今回からJFW
写真_JFW-IFF 「リハーズオール」 写真_JFW-IFF 「京都デニム」
「リハーズオール」 「京都デニム」
(東京発 日本ファッション・ウィーク)と連携したわけですが、その変化は次回以降に出てきそうです。現時点でのアイデアとしては、JFWが推進する新人デザイナーコンテスト受賞者への出展チャンスの提供やアジアの新進デザイナー(ブランド)の紹介などを検討しているようです。
一方で、ここ数年増えているアジアのバイヤーからは「中国生産ではなく、本物のメードイン・ジャパンが欲しい」という要望も高まっているとのこと。これまで以上に日本のファッションを世界に紹介するとともに、日本からアジアのファッションを発信し、未来に向けて互いのマーケットを拡大していこうと考えています。

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  arrow『繊維ファッション産学交流会議が開催されました』  (2008/07/15)

 JFW−JCも参加している繊維ファッション産学協議会は10日、東京・市ヶ谷のアルカディア市ヶ谷で繊維ファッション産学交流会議を開きました。15回目を迎えた今年のテーマは「顧客起点のファッション人材を育む産学連携」で、産業界と教育界から230人余りが参加しました。
基調講演では、ファッション・デザイナーのコシノ ヒロコ氏が「フロントランナーの哲学〜私を支える5つのルール〜」と題してご自身の体験をもとに、ファッション・ビジネスに従事する条件として、1)ファッションが好きであること、2)自分の考えをしっかり持つこと、3)自分に厳しくあること、4)目標を掲げるとこ、5)自分自身のリスクを持つこと…が重要であると述べました。
また、「顧客起点のファッション人材育成」をテーマにしたシンポジウムでは、小山昭男氏(文化女子大学教授)、鈴木聡氏(株式会社オンワード樫山人財部人財開発課課長)、山田晶子氏(株式会社ユナイテッドアローズ商品支援本部総合企画情報部部長)をシンポジストに、最近の求人・就職状況や求められる人材、さらには顧客起点に立った人材などについての討論が交わされました。

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  arrow『JFWジャパン・クリエーション2009Autumn/Winter 「エコ・テキスタイル」コーナー新設』  (2008/07/08)

 この度のJFW JAPAN CREATION 2009Autumn/Winterでは、地球環境への取り組みに向けて、ファッションテキスタイルがどのように貢献していくべきかのテーマを取り上げ、新たに「エコ・テキスタイル」を編集したコーナーを設け、広くバイヤーにアピールして参ります。
素材は、明確なガイドラインに基づく以下のとおり4種類のエコ・ラベリングにより分類し、バイヤーの求める情報・ニーズに対応します。
1. グリーン・ラベル:環境にやさしい原料によりつくられた素材 (認証機関表示)
2. ブラウン・ラベル:環境にやさしい製造工程によりつくられた素材 (認証機関表示)
3. ブルー・ラベル :環境にやさしい加工工程により仕上げられた素材 (認証機関表示)
4. ブラック・ラベル :エコを意識したファッションテキスタイル
※公的機関の認証が無いけれど、エコを意識してつくられた素材は、ブラック・ラベルを付けられます。

《エコ・ラベリング》
Green Label   Brown Label   Blue Label   Black Label

Green Label:
(グリーン・ラベル)

オーガニック又は環境を考慮したと認められる原料からつくられた素材。
(例)オーガニック・コットン、ヘンプ、バンブー、コーン、大豆、炭、モダールやテンセルなど。
 
Brown Label:
(ブラウン・ラベル)

環境を考慮したと認められた製造工程によりつくられた素材。
(製造工程において空気汚染・水質汚染・エネルギー源に関して管理がなされているなど)
 
Blue Label
(ブルー・ラベル)

環境を考慮していると認められた加工工程、方法により仕上げられた素材。
(ナチュラル・無害染色、水処理などにおいての処置法が考慮されているなど)
 
Black Label
(ブラック・ラベル)

エコを意識したトレンド性や機能性あるファッションテキスタイル。

協力:Interstoff ASIA essentialのエコ・ラベリング・システムに基づく。

お問い合わせ:JFWジャパン・クリエーション事務局
TEL:03-3661-7321 FAX:03-3661-7333
info@japancreation.com
http://www.japancreation.com/

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  arrow『JFW-JCコーディネーター機能活用プログラム』  (2008/06/24)

JFW-JCでは、次回の2009Autumn/Winter展より新たに、JFW-JCコーディネーター機能活用プログラムとして、2つのプログラムがスタートします。これは、出展者の技術開発促進、ソフト力の向上、商談・事業化等のサポートを目的とし、各プログラムは以下の内容を目指してまいります。
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□JFW-JC産/産連携プログラム
  ●対象出展者
JFW-JC 2009Autumn/Winterの参加企業で、ビジネステキスタイル・ゾーン<バイヤーズ・セレクトコーナー含む>出展者の中の希望者で、テキスタイル及び加工企業の中から中小企業を対象者とする。
●業務内容
(1)出展企業間や、非出展企業(*1)を巻き込んだ企業間<産地・地域、業態(*2)を超えた>連携
— プログラム参加者の技術開発促進、ソフト力の向上、商談・事業化の推進
(2)JFW-JC出展に関わる支援
— 出展商品に対する選定やアドバイス
— 出展ブース設営、装飾に関するアドバイス
— 新規バイヤー、新規プロジェクト取組み先の紹介、及び商談フォロー
*1:連携先企業は出展者が望ましいが、必ずしも出展企業に限定しない。
*2:川中企業に限らず、アパレルや商社(OEM企業)、小売企業も含む。
●プログラム出展者募集
(1)募集期間:6/25(水)〜7/16(水)予定(対象出展者へ書面にてご案内)
(2)締切り終了後、コーディネーター連絡会にて参加基準を満たしているかを検討する。
(3)プログラム参加希望が予定定員(30〜40社)を超えた場合は、コーディネーター連絡会にて一次選考、テキスタイル事業委員会にて二次選考を行い最終決定する。
●連携先企業の選定
連携先企業は、参加企業とコーディネーターが協議の上、決定する。

□JFW-JCデザイナー活用プログラム
  ●対象出展者
JFW-JC 2009Autumn/Winterへの参加企業で、ビジネステキスタイル・ゾーン<バイヤーズ・セレクトコーナー含む>出展者の中の希望者で、テキスタイル及び加工企業の中から中小企業を対象者とする。
●対象デザイナー/メゾン
(1)第7回JFW東京コレクション・ウィーク及びJFWデザイナー合同展の参加メゾンの中から選出
(2)アパレル企業内デザイナー/ブランドからの選出
— 上記、2種のメゾンから合計10〜12メゾン程度を想定
— デザイナー選定に関しては、若手デザイナー支援を考慮
●取組み目的
(1)繊維・ファッション業界の「創・匠・商」の連携を目的に、コラボチームの企業間の輪を育む場を用意する。
(2)若手のクリエーターを起用することにより、テキスタイルメーカーの感性価値を向上させるとともにテキスタイルのわかるデザイナーの育成をも目的とする。
●展示内容
(1)ビジネステキスタイル・ゾーン内にコラボ製品(30〜40スタイリング)を集積した展示コーナを設置
(2)コラボ製品と共に参加企業名(出展小間番号)と素材情報、デザイナー・プロフィールやブランドコンセプト、開発素材へのコメントをパネルで紹介
●出展者(連携先企業)選定
プログラム参加希望者が多い場合は、コーディネーター連絡会にて一次選考し、双方の組合せが決定次第、テキスタイル事業委員会に報告する。
●コラボ製品のテーマ設定
テーマとして、「Re Born」、「リノベーション」等の「価値の再考」を設定する。
●コラボ製品のシーズン設定
— JFWジャパン・クリエーションのシーズン設定同様に、今回は「秋冬物」とする。
●コラボ製品の所有権
— 所有権はJFW-JCとして、素材メーカーに保管を依頼し、デザイナー/アパレルが使用したい場合は、JFW-JC事務局に許可を得た後に素材メーカーからデザイナー/アパレルへ貸し出しを行う。

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  arrow『日本アパレル産業協会の講演会』  (2008/06/18)

日本アパレル産業協会の講演会で、山根一眞氏が“環業革命”を提唱

 ノンフィクション作家の山根一眞氏は、12日に開かれた日本アパレル産業協会の特別講演会で「『衣』産業の原点とエコ課題」と題する講演を行い、環境をめぐる数々の問題点と方向性について語り、産業革命に端を発した環境問題を解決するには、新たな産業革命が必要で、そこには様々なアイデアがある、と述べました。

 「メタルカラー列伝」の著書で知られる山根氏は、大気中の二酸化炭素(CO2)濃度が産業革命時に0.028%だったものが0.034%に上昇、これが気候変動をもたらす元凶になっていると解説。こうした気候変動がもたらす災害は、環境コストを上回る被害額を生み、「産業革命がもたらした環境問題は、新たな産業革命によって解決するしかない」と訴えました。同氏は、こうした産業革命を“環業革命”と命名し、そこにはアパレル産業においても、これまでにない技術やアイデアが内包されている、と提言しました。

山根一眞氏オフィシャルサイト
http://www.yamane-office.co.jp/


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  arrow『ニーズ高い新たな春夏素材 尾州・東京展の来場増える』  (2008/06/04)

写真_Bishu Style
Bishu Style
写真_ジョイント・尾州
ジョイント・尾州
   「第9回JB(ジョイント・尾州)春夏東京展」と「尾州産地2009年春夏合同展Bishu Style」が5月27日から3日間、東京・青山ベルコモンズで開催されました。Bishu Style展は今回が初開催で、生産の平準化が目的です。JBには1212人が来場し、春夏展だけでなく、秋冬展で最高だった06年11月の1097人をも超える大盛況となりました。Bishu Style展の来場者数は881人。
今回の来場増は併催による相乗効果やJB展が9回目を迎えて定着したことも挙げられますが、大手百貨店やセレクトショップが商品の同質化を嫌い、素材からの差別化を強めていることが背景にあると分析されています。
漠然と何か新しい素材がないかと探すのではなく、薄地・軽量素材やグリーン素材など、具体的に探す素材を念頭に置いて来場したバイヤーが目立ったのも特徴でした。尾州産地もウール以外の素材提案に力を入れており、ポリエステルやナイロンなど合繊長繊維と天然繊維との複合企画が多く見られました。キュプラや紙繊維、バンブー、オーガニックコットンなど様々な素材がありますが、なかでも麻が最も脚光を浴びました。麻は天然繊維というだけでなく、ナチュラルな外観が好まれたのだと考えられています。
グリーン素材では、高額のエコ素材を低率で使用して価格を抑えた企画が人気です。厳しい市場環境を反映し、店頭で低価格の要望が強いことに配慮した動きといえます。

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  arrow『Interstoff Asia Essential-Spring2008 JFW-JC出展報告』  (2008/03/19)

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写真_Interstoff Asia Essential-Spring2008_2
  3月12日〜14日、「Interstoff Asia Essential-Spring2008」が、香港コンベンション&エキシビションセンターにて開催されました。ファッション繊維からデイリーウエア繊維まで幅広く取りそろえたこの展示会は、環境に優しい「エコ繊維」コーナーや、目に見えない機能を備えた機能繊維を集積した「ファンクション繊維」コーナーなど、特徴あるゾーンニングで構成され、出展社は9カ国から約200社。韓国は「プレミアム・コリア」、台湾は「アメージング・台湾」の特別パビリオンで出展。
総入場者数は、50カ国以上から約8600名。会場では活発な商談が交わされました。

 JFWジャパン・クリエーションでは、アジアの有力バイヤー誘致の第一歩として、この展示会で「2009Spring/Summer」のトレンドプレヴューを行いました。36平方メートルのコーナーに、JFW‐JC2009S/S出展者の素材を、4つのシーズンテーマ「Eco Muse(エコ・ミューゼ)」「Rainy Notes of April Mornings(朝の雨音)」「 Fragrance on an Afternoon
Breeze(夏の午後の風)」「Beyond the Horizon(地平線の彼方)」で約200点を展示し、プロモーションしました。
ブースには、約1000名の来場があり、完成度の高い日本の素材は注目を浴び、それを一堂に会した展示会「JFW JAPAN CREATION」の認知度も高まりました。JFW‐JCブースの来場者は、中国や欧米に本拠を持つSPAアパレルの香港支店のバイヤーが中心。“エコ素材”“機能素材”“ハイゲージニット”などのリクエストが目立ちました。

 同展示会は、年2回開催。次回は10月8日〜10日に、同コンベンションセンターで開催されます。


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  『テックスワールド(TW)』  (2008/02/27)

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 TW ほどよく価値と価格を合致

 テックスワールドが18日から4日間、パリで開催されました。出展企業はアジアを主力に832社。うち、日本からの出展企業は12社。日本企業としては今回、三景が新規出展となっていますが、実際には前回の9月展に同社の中国法人が出展したのが初参加でした。
 会場構成では、新たに「クロージング」エリアを新設していました。会場内でテキスタイルだけでなく、縫製品まで一貫して発注できるのが狙いです。同エリアには中国をはじめインド、ポーランド、トルコなど幅広い国から出展がありましたが、主力はシャツなど中軽衣料のようです。
 日本だけでなく、国際的に消費者の価格と価値に対する評価が厳しさを増しています。無難な定番品では売れませんが、価格も押さえないと売れないジレンマに直面しているのが実情。それだけにクリエイティブで品質もよく、しかも手頃な価格への要求は一段と強く、TWは存在感を高めていると、主催のメッセ・フランクフルトは自信を深めていました。
 また、新しい試みとして繊維・ファッション関連の学校と連携し、次世代の繊維人材の育成に取り組んでいました。欧州では若者の就職難が大きな問題です。一方、アジアでは技術者不足が指摘されています。そこで、優れた技術者の獲得を希望するアジア企業と欧州の繊維・ファッション学校とをマッチングさせる機会を設けようという趣旨です。
 TWの呼びかけに、ドイツ・ハノーバーにあるユニバーシティー・オブ・アプライド・サイエンス・アンド・アーツ・ハノーバー校が応えて参加しました。アジア企業での研修など、複数の生徒によって成果が得られたそうです。実際の運用では様々なトラブルも予想されますが、深刻な欧州のワーキングプア問題とアジアの繊維業界の発展の両方が、Win-
Winの関係で充足できる道を見出す斬新な挑戦といえます。


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  『プルミエール・ヴィジョン(PV)』  (2008/02/27)
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PVポジティブな楽しいファッションを提唱

 総合見本市「プルミエール・ヴィジョン・プリュリエル(PVP)」が19日から4日間、パリのノール見本市会場で開催されました。その中核となる服地展のプルミエール・ヴィジョン(PV)の出展者数は703社。うち日本の出展企業は日本貿易振興機構(JETRO)を含めると28社(プレス出展の繊維ニュースを除く)。
 PVは今回、初日の午前中から、例年を上回るペースで大勢のバイヤーが来場しました。サブプライム問題で苦しんでいる米国からの来場も多く、厳しいマーケット環境であればこそ、バイヤーはよりクリエイティブな服地を求めてPVを訪れたといえそうです。
 PVはこうしたバイヤーの期待を裏切らず、「出展企業がリスクを張ってコレクションを創り、展示会が活性化した」と、同展のパスカリーヌ・ウィルヘルム・モード委員長は語っています。日本の出展企業やバイヤーの間からも、「欧州企業が本気でフォーラムに力作を出している」と言う声が多く聞かれました。
 PVはマーケット環境が厳しいいまこそ、ポジティブな楽しいファッション提案が必要だと提唱しています。したがって、09春夏シーズンはカラーを非常に重視。人気の素材感は超軽量、薄地、流動的、光沢、ストラクチャー効果(装飾性)、プリント、透け効果、繊細なタッチ、そしてエコロジー。光沢は前シーズンよりも控えめになり、代わってマットな素材も脚光を浴び始めました。
 そして、同一素材が前述した複数の魅力を併せ持つこと。+心地よさ、+軽量、+カラー、+流動感、+デリカシー、+機能性、+エコ・・・。PV会場は、ひとひねりもふたひねりもしたコレクションで溢れていました。

次回からガーメントの展示会を新設

 また、次回の9月展から、ユーロベット主催の新しい展示会「ズーム・バイ・ファテックス」が加わります。小ロット短納期で高品質の二次製品を作るメーカーの展示会です。対象商品は縫製品のほか、リネン製品(シーツ・テーブルクロスなど)。これによりPVPは図案に始まって、糸、テキスタイル、副資材、そして縫製品まで、すべてを同一会場で選ぶことができるようになります。
 欧州も近年、小ロット短納期で生産する傾向を強めています。セレクションの回数は年6回が一般的になり、8回になりそうな見通しです。そこで、リアルタイムにクリエイティブで高品質のファション製品を作り上げるには、地理的に近い国で、オーダーメード形式で生産するのが最適という観点から、この新しい見本市が企画されました。このため、同展の出展対象は東欧から北アフリカまで、地中海沿岸の国々の企業で、品質や信頼性などの観点から選別されます。
 同展の新設により、PVPを構成する展示会は6つになります。既存の展示会はプルミエール・ヴィジョン(テキスタイル)、エクスポフィル(糸・ファイバー)、ル・キュイール・ア・パリ(皮革)、インディゴ(テキスタイルデザイン)、モード・アモン(服飾資材)。
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  『ミラノ・ウニカ』  (2008/02/20)
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レディス向けのトレンドを統一し新たな挑戦
テキスタイル産業を守る戦略としての展示会

 イタリアの合同テキスタイル展「ミラノ・ウニカ(MU)」が2月12日から15日まで、ミラノ市内のフィエラミラノシティ・ポルッテッロで開催されました。イデアビエッラ、イデアコモ、モーダ・イン、プラート・エキスポ、シャツ・アヴェニューの5つの展示会が合同で行っており、会場の総面積は前回同様2万7,000平方メートル、659社が出展。内訳はイタリア国内の511社をはじめ、フランス、スペイン、英国、ポルトガル、ドイツの順で148社です。
 MUのパオロ・ゼニア会長は、「短期的には米国や日本など既存市場が通貨安や内需の落ち込みなど否定的要因を抱えており、欧州連合(EU)内にも同様の問題に直面している国がある。しかし、こういったマイナス要因の一部は中国など新興国の買い付けで相殺されている」と、市場を分析しています。
 実際に昨年のイタリアテキスタイル産業の総売上高は、中国や香港の買い付け増とイタリア国内のアパレルの買い付けが増加したため、前年比微増を達成しました。MUは40億ユーロを超える貿易黒字でイタリアの財政に貢献し、数万人の雇用と90億ユーロ余の総売上高を誇るテキスタイル産業を守ることができる唯一無二の戦略と位置付けています。
 今回からモーダ・イン、プラート・エキスポ、イデアコモの09春夏のレディス向けトレンドを統一したほか、トレンドをビデオで紹介する「ビデオ・エリア」などを新設していました。同シーズンのメーンモチーフは、「完璧で入念な仕上がり」。完璧なものを得る喜びというのは、オーダーメードの1点もの特有のコンセプトのように思われますが、現代の消費者は既製服でも細部にいたるまで最高級のクオリティを備えたものを求めていると分析しています。
 同シーズンはカラーが重要で、ケミカルカラーからナチュラルなニュアンスカラーまで幅広いのが特徴です。トレンドは今回、低周波(1点もの/職人的な技術)、高品位、魅惑のエコ(エコロジカルな選択/究極の洗練/ロマンチック)、テクノカラー(ポジティブなエネルギー)の4テーマにまとめています。
 モーダ・イン(MI)は今回、新たに「Touch MI」コーナーを設け、重要な切り口として8つのテーマで注目の素材傾向をまとめていました。流動性、エコ/オーガニック、折り紙、透け効果、ダブル(二重織り)、テクノ、光沢、装飾です。
 また、イタリアを代表する6人のデザイナーの08春夏コレクションの売れ筋商品を紹介するファッションショーを13日に、初めて行いました。参加デザイナーはサルヴァトーレ・フェラガモ、ジャンフランコ・フェレ、アントニオ・マラス、ミッソーニ、ヴァレンティノ、ヴェルサーチ。「商談の場であるというだけでなく、重要なファッション・イベントになることを目指す」とゼニア会長は戦略を説明しています。イタリアを代表するテキスタイルとデザイン力の連携を世界に示す試みです。
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  『Japanese Textile 2008がミラノで2月開催』  (2008/02/06)

写真_Japanese Textile 2008がミラノで2月開催
 テーマは『Tradition meets the cutting edge』

 日本貿易振興機構(JETRO)の主催で、日本の優れたテキスタイルを紹介する展示会「Japanese Textiles 2008」が2月11日から13日まで、ミラノ市内のレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館内ホールで開催されます。同展は2006年に初めて開催した後、年に1回の割合でこの時期に開催しています。今回は出展者が前回よりも増え、26社・3団体です。

 テーマは「Tradition meets the cutting edge」。ホールは細長い回廊形式で、各社が向かい合わせになる形でブースを配置。出展企業についてAt the cutting-edge、Eco-Friendly 、Traditional Japanの3つのカテゴリー分類で紹介されます。

 新規出展企業は宇仁繊維、オザワ繊維、京都織物卸商業組合、純竹会、坪由織物、東海サーモ、東紀繊維、豊島紡績、長崎絹業探求所、阿部織布工場、辰巳織布、福田織物、古橋織布、福井経編興業、双葉レース、ミナミ、ムツミテキスタイル。
 継続出展企業は青野パイル、天池合繊、カツミ産業、サンコロナ、ジャクテック協同組合、鈴木織商、鈴寅、妙中パイル織物、ショーワ、前多、丸和ニット、宮眞。

 このうち、阿部織布工場と辰巳織布、福田織物、古橋織布、ショーワの5社は日本綿スフ織物工業組合連合会の有志による共同出展だが、ジェトロでは出展者数としては団体ではなく、個別企業として計算している。団体として計算したのは京都織物卸商業組合と純竹会、ジャクテック協同組合。


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  『株式会社ソトー テキスタイルの自販本格化 2月にパリで個展』  (2008/01/23)

写真_09春夏コレクションから(1) 写真_09春夏コレクションから(2)


[ 09春夏コレクションから ]
   
 ソトーは16日、09春夏シーズンから本格的にテキスタイルの自販に乗り出すと発表しました。同社は昨年、初めて自販に着手したばかり。アドバイザーにオフィス・ナガモリの永森達昌氏、テキスタイルデザイナーに梶原加奈子氏を迎え、さらに輸出はダイドーインターナショナルに委託します。
 ソトーは09春夏ものからコンバーターとして、国内の産地で生産されたテキスタイルを使用した梶原氏が企画するテキスタイルコレクションをソトーブランドで販売していきます。レディスの高級ゾーンからスタートし、将来はライフスタイル全般で展開したい考え。売上目標は初年度(2009年3月期)で2億円、2年目に5億円です。内訳は国内70%、海外30%の見通しです。
 パリのエスモード・インターナショナルで2月18日にオープニングセレモニー、次いで19日から21日まで個展を開きます。国内展は3月に東京で開催の予定です。

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