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『JFWーJCメールマガジン読者アンケート結果』 (2007/12/19)
2週間という短い期間でしたが読者アンケートを実施しましたところ、84名の読者の方からご回答いただきました。ありがとうございました。
その結果の一部をご報告いたします。
『JFW-JCメールマガジン(メルマガ)でどのコーナーが良かったですか?』の質問では、「企業紹介」がトップで、「商品紹介」「海外展示会レポート」「展示会のご案内」「国内展示会レポート」と続きました。
『メルマガでどんな情報を読みたいですか?』の質問では、主に以下の回答がありました。
商品情報 : 商品紹介をもっと増やして欲しい、新商品情報、生地・製品の特殊加工、服飾資材の情報等
海外情報 : トレンド情報、カラー情報、テキスタイル情報等
企業情報 : 企業紹介をもっと増やしてほしい、産地情報等
業界動向 : 業界動向、国内アパレル動向、市場状況等
トレンド情報 : 素材のトレンド、ファッショントレンド、カラー、デザイン等
展示会情報 : 展示会情報、レポート、アパレルの展示会情報等
その他 : 日本企業の活躍・日本人の活躍、業界の取組み、海外から注目されている情報等
『メールマガジンの内容量は配信頻度について』は、内容量の回答は「ちょうど良い」が91%、配信頻度は「ちょうど良い」が86%と、ほぼ現状通りが望まれているようです。
『ご意見・ご希望など』を聞きましたところ、「毎回最後まで目を通している、このまま続けて欲しい」「読者が参加できる掲示板で意見交換ができると良い」「事前に情報入手が出来るので絞り込むのに参考にしている」など、新しいアイデアや励ましの言葉をいただきました。また、写真なども見ることができるHTMLメールについてもご意見を多数いただきました。「写真があると見やすくなると思う」と希望の声の一方、「容量が重くなるので今のままが良い」など現状通りを望まれる声もあり、賛否は半々でした。
⇒アンケート結果の詳細 75kb |
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『JFW−JC2008AW展の概要発表』 (2007/11/06)
昨年を上回る小間数に
ファッション戦略会議JFW‐JC運営委員会は5日、JFWジャパン・クリエーション2008AW展の概要を発表しました。12月5日から7日まで、東京・有明の東京ビッグサイト東ホールで開催します。出展数は10月31日現在、280エントリー/508小間。小間数ベースで、昨年12月展を12%上回ります。
12月展からファッション戦略会議の主催となり、国際的なアジア最高峰の高付加価値テキスタイル展としての発展を目指しています。そうした考えにもとづき、日本のモノ作りへの希望と飛躍を来場者に感じてもらおうとのう狙いを込めて、今回からトレンド・インデックスコーナーにコンセプトを設定します。今回のテーマは「ジャパン・インフュージョン」。
会場構成は下記の通り。
プロモーション・ゾーン:148エントリー/272小間
ビジネス・ゾーンが92エントリー/132小間
バイヤーズ・セレクト・コーナー(新設)が40エントリー/104小間(バイヤーズ・セレクト・コーナーはビジネス・ゾーン内に設けます)
関連イベントはテキスタイルコンテスト、産学コラボレーション事業、フォーラム、ピッグスキン・ファッションショーなど。産学コラボは日本の匠が培ってきた技術と感性を紹介し、次代のテキスタイル・クリエイターの創作活動を触発するのが狙いです。今年度のテーマはプリント。前回5月のSS展では展示のみでしたが、今回のAW展では学校単位でデザインを募集し、産地と学生が協力して作成した製品を紹介します。
フォーラムは大正紡績の近藤健一取締役営業部長・東京事務所長による「企業間コラボレーション”夢工房”」、資生堂のファッションディレクター、時田麗子さんの「世界から見た日本のテキスタイル」、伊藤忠ファッションシステムのクリエイティブディレクター、池西美知子さんの「TOKYO FIBERパリ展報告」、パネルディスカッションで「産学協力によるプリント技術への思考と試作」。
また、09SS展は来年4月23日から25日までクリエーション・ビジネス・フォーラム(CBF)と併催し、09AW展は10月中旬開催の予定。会場はいずれも東京ビッグサイトです。 |
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『JFW—JC座談会(下)』 (2007/11/06)
アジア最高峰のテキスタイル展へ
〜JFW—JCの目指すもの〜
〔出席者〕
貝原良治氏:JFW—JC運営委員会委員長(カイハラ会長)
山下雅生氏:エイガールズ社長
中村豊氏:東レ新流通開拓室長
川島朗氏:JFW—JC運営委員会事務局長
12月開催の08秋冬展から、「JFWジャパンクリエーション(JFW—JC)」として、新たなスタートを切る日本最大規模の繊維総合素材展。「東京発 日本ファッションウィーク(JFW)」のテキスタイル事業となり、日本の中核的な素材展として国際的地位を確立し、アジア最高峰のテキスタイル展を目指します。
JFW—JC座談会(下)
真の商談の場に
出展者自ら動員の努力を ——海外のテキスタイル展との比較では。
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中村豊東レ新流通開拓室長 |
【中村】即実現は難しいでしょうが、最終的には、出展者・来場者とも「プルミエール・ヴィジョン(PV)」のような国際展示商談会を目指すべきでしょう。目標をそこに設定し、どうステップアップしていくかが課題でしょうね。
【山下】世界のスピードは想像を絶するほど速い。JFW—JCもどんどんスピードアップしないと取り残されます。9月のPVには、韓国勢が9社出展しましたね。従来のJCはお祭り的でした。PVのように、商談やオーダーの取り方など質を高めれば、質の高いバイヤーが来るんです。
【川島】自社のブースで商談すると考えれば、ある程度の広さをとってクローズド型にした方が良いと思います。PVや「ミラノ・ウニカ(MU)」と日本の展示会では、ビジネスのスタイルが違います。
PVやMUでは、小規模の機屋でも30〜40平方メートルのブースに、4〜5つのコレクションを並べています。このようにブースを商談の場にしてほしいですね。PVは見せ方もうまい。PVが30年かけてやってきたことを、JFW—JCはもっと短期間で築かなければなりません。
——そこでまず、何が第1回JFW—JCでの到達点になるでしょうか。
【貝原】一つは、新設するバイヤーズ・セレクト・コーナーへの来場者の評価ですね。良い評価を得たい。そこから他の出展者にも刺激になればと思っています。
【山下】そうですね。従来の7工連護送船団方式ではなくなりました。山は頂が高いほど、そのすそ野は広がります。ある意味、選ばれたバイヤーズ・セレクト・コーナー出展者をトップに、どれだけすそ野を広くしていけるかでしょう。
【中村】お二人と同感です。加えて情報発信力強化に対する評価ですね。ブース紹介の単なるインデックスではなく、きちんとトレンドを発信できるかどうかが問われると思います。
【川島】バイヤーズ・セレクト・コーナーの充実、トレンド・コーナーの強化、バイヤーの動員力です。バイヤーの動員という点ではすべて事務局任せではなく、出展各社が直接顧客にアプローチして事前にアポイントの予約を埋めるくらいの姿勢で臨んで欲しいと思います。
【山下】出展者自らバイヤーを動員する努力は大事ですね。成否のカギはバイヤーの来場者数増と、その質の向上にあると言っても過言ではありません。
海外への発信力を強化
製品とテキスタイル連動で
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川島朗JFW—JC運営委員会事務局長 |
——来場者の動員では、海外バイヤーをどれだけ呼べるかも課題ですね。現状ではPVやMUを活用し、売り込んでいる状況ですが。
【貝原】海外でJFW—JCを開くより、日本に海外バイヤーを導引することが重要でしょう。
【山下】基本的には“国際行商人”ですよ。自ら出向いて商売を取ってくる。そこで商社の出番です。今こそ商社と連携して世界を回っていく。コラボレーションで進めていく時代です。商社とのコラボレーションで日本のテキスタイル輸出を復活させる時です。
【中村】今は日本から海外へ出てアピールしビジネスをしていますが、これからは日本から発信し日本に来てもらう環境を作ることです。
——さらにJFW—JCをアジア最高峰のテキスタイル展示会にするには、どうしたらいいでしょうか。
【貝原】一つには、日本のアパレルが海外輸出を促進することでしょう。テキスタイルではなく製品の輸出です。これは大きなインパクトになるはずです。中国や欧米ですでに複数の取り組みが見られますが、よりいっそうの強化によって、日本のテキスタイルに対する評価も変わってくるでしょう。
【川島】日本のアパレルはアジア市場への販売攻勢を強めています。政府間レベルでも動き出したASEANとのFTA(自由貿易協定)交渉が進むと、アジア市場で販売しやすくなるはずです。また、国際化への一歩として、ワーキング・グループ(国際化委員会)を早期に発足したい。12月展から、これまでの「メード・イン・ジャパン」に限定するのではなく、「メード・バイ・ジャパン」に大きく舵を切ります。より実質的なビジネスを後押ししたいと考えています。商社の知恵や経験、ネットワークの出番です。
【中村】日本のファッションそのものが世界から注目されないと難しいでしょうね。テキスタイルだけがんばっても注目度は弱いでしょう。JFW傘下で行う意味を考えれば、「東京コレクション(東コレ)」との連動、それ以前に東コレ自体の認知度も高める必要があるでしょう。テキスタイルとアパレルの相乗効果で、日本への求心力を強めるべきです。
【山下】PV9月展開催中、老舗百貨店「ボンマルシェ」の正面玄関で、ちょうど日本の企画展が行われていました。こうした動きも日本への関心を高めることになりますね。ある程度費用をかけ、メディアを含めて海外バイヤーを呼び込む。JFW—JCの進化版として、海外で開催してもいいかもしれません。とにかく、作り手・商社・アパレルの三位一体の取り組みがますます重要になってきます。
【中村】情報発信という点では、文化や風俗など日本独自のアピールは有意義でしょう。そこから日本のファッションやテキスタイルに関心が集まるかもしれません。
【川島】また、とくに欧米の展示会へは、川中の実際に企画をしている人に行く機会を与える。テキスタイル・デザイナーのスターを育成する意味でも是非、個々のブースの中を見てほしい。
【山下】当社ではPV出展に伴い、他社との協働によるモノ作りチーム「リンクAG」として視察に行きました。PVの空気感に触れ、一つのクリエーションを共有しました。昼はブースに立ち、夜はミーティングと、合宿のようでした。リンクAGでのコラボレーションに生かしていきたいと思っています。
【貝原】当社も「MAGIC」など米国の展示会に、アパレルや付属品メーカー、洗い加工業者などと一緒に行きます。買ってきたサンプルをテーマに、次に来るトレンドなどを意識しながら勉強会をします。そうしたことは必要でしょう。
——最後にJFW—JCへの意気込みをお願いします。
【貝原】JFW—JCとして第1回目の12月展は、「前より変わった。良くなった」と評価していただけるものにしたい。繰り返しになりますが、同展の象徴的存在でもあるバイヤーズ・セレクト・コーナーが、他の出展者への刺激になるように期待したい。また今回から商社が新たな出展対象に加わりました。これらにより、来場者が増えるのではと期待しています。
【山下】来場者に来ていただかないと意味がありません。アパレルや商社との三位一体での取り組みに力を注いでいきたい。
【中村】当然のことですが、客のためにやること。今後、「見に行かなければ」「出展しなければ」という人が増えるJFW—JCになることを期待しています。
【川島】バイヤーズ・セレクト・コーナーも、今回が完成形ではありません。小規模でも良いモノ作りをしている企業はまだまだあります。そうしたところこそ、出展者に加えていきたいですね。 |
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『JFW—JC座談会(上)』 (2007/10/31)
アジア最高峰のテキスタイル展へ
〜JFW—JCの目指すもの〜 〔出席者〕
貝原良治氏:JFW—JC運営委員会委員長(カイハラ会長)
山下雅生氏:エイガールズ社長
中村豊氏:東レ新流通開拓室長
川島朗氏:JFW—JC運営委員会事務局長
12月開催の08秋冬展から、「JFWジャパンクリエーション(JFW—JC)」として、新たなスタートを切る日本最大規模の繊維総合素材展。「東京発 日本ファッションウィーク(JFW)」のテキスタイル事業となり、日本の中核的な素材展として国際的地位を確立し、アジア最高峰のテキスタイル展を目指します。
JFW—JC座談会(上)
主体的に考え転換を
引き続き産地活性化促す
——あらためて日本のテキスタイル業界、産地の現状についてうかがいます。
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貝原良治JFW—JC運営委員会委員長 |
【貝原】分業体制が崩壊し、産地が成り立たなくなってきました。従来の受託加工は資金も営業活動もいらず楽でしたが、自ら販売しなければならなくなった分、難しくなったわけです。ある程度のサポートを受けるにしても、各社が主体的に考え、変わらなければなりません。
【山下】中小の川中製造事業者は、モノ作り機能が危機に瀕しています。輸入比率の95%超に加え、原油高が追い討ちをかけています。輸出マインドを高めないと、生き残れません。しかし、輸出しようにも自社商品の良さを知らないので、見せ方や売り方もわからない—というところが多すぎます。
同時に、アパレルあっての我々、川中製造事業者です。ともにモノ作りに取り組み、新しいサプライチェーンを模索し始める動きも出てきました。強い者同士が組むということをやっていかないといけません。
【中村】定番品の生産は海外シフトが進みましたが、匠の技を駆使したテキスタイルや我々合繊の特殊素材など、世界的に評価されているものはまだ国内に生産基盤が残っています。だからこそ海外へ打って出て戦う。当社でもマイクロファイバーなど、日本の合繊の開発力を生かした特品素材は輸出を拡大しつつあります。海外での認知度や評価の高まりとともに、外から日本に目を向けてもらう場が、JFW—JCだと思います。
【川島】30年近くアパレル業界に身を置き、生地を買ってきました。JFW—JCで久しぶりに産地を回って愕然としたのは、柄師(テキスタイルデザイナー)の激減です。日本の産地は元々、デザインなどソフトの部分が弱いのに、さらに弱体化するのではと危惧しています。何とかJFW—JCで残った6割の柄師の競争力を高める取り組みをしたいと思います。
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山下雅生エイガールズ社長 |
——「JFW—JC」になり、産地の活性化を促すという基本姿勢が失われるのでは—との懸念も出ていますが。
【貝原】“産地のため”という基本姿勢に変わりはありません。テキスタイル展自体のグレードを高めるためにも、産地企業の出展は不可欠です。一方で、来場者であるアパレルにとって有意義な展示会にしなければなりません。JFW—JCになることで、産地とアパレルと両方の視点を生かした展示会になるでしょう。「バイヤーズセレクトコーナー」の新設など、出展者にとっても良い刺激になるのではないでしょうか。切磋琢磨しあえる場になると自負しています。
【川島】私自身は今まで来場者の立場でJCを見てきました。商業イベントである以上、客(来場者)に評価されなければ意味がありません。これまでの10年間で培ってきたことを考慮すると、来場者目線を強調しすぎても、川中(産地)発祥のカラーが失われることはないと思います。
【山下】今までの10年間が生産者目線に偏りすぎたかもしれません。これほど国際化が進展していることを思えば、バイヤー目線が大切です。来場者を感動させる意気込みが必要ではないでしょうか。ゾーニングやコーナーなど分けて設けていますし、どのコーナーでも商談はできます。
【中村】これまでは展示会全体がプロモーションゾーンのイメージでした。ビジネスに臨む姿勢が薄かったかもしれません。ビジネスとプロモーションに分類した昨年から、やっと本腰が入った気がします。主催者が変わることで、一気にその部分を変えていくということでしょう。出展者としても大いに歓迎しています。我々もそれに応える出展内容にしていくつもりです。
——日本ではテキスタイル展が成立しにくいと言われますが、他方で産地の合同展が数多く開かれています。
【貝原】各自治体の補助金で開催しているのが実態でしょう。自治体頼みでは真の変革にならないでしょう。各社の商売は身銭を切ってやらなければ…。これから変えていかなければならないし、変わらざるを得ないでしょう。
【山下】各展バラバラではもったいない。将来的には、JFWという一つの国家プロジェクトの下に集約されていくのでは。そのためにもJFW—JCを良い展示会にしなければなりません。
【中村】当社では用途別に展示会を開いています。用途によって商談のタイミングや狙い、場所も異なりますから。個人的には、日本全体のテキスタイル・ビジネスをかさ上げし、それに伴い個別企業のビジネス活性化もあると考えています。
【貝原】JCで危機感を持っていたのは、素材メーカーの出展が少なくなってきたことでした。川中の製造業者にとって川上企業の出展は勉強にもなっていましたから。素材メーカーが無視できないほど、JFW—JCの質を高めたいですね。
——アパレル出身の川島さんはどう考えますか。
【川島】テキスタイルの仕入れ統括として、約30ブランドを担当してきました。展示会シーズンになると、個展・合同展を含め15以上もの案内状をいただきました。私一人ですべて見ることはできませんので、優先順位をつけて回ったものです。
先月第1回のトレンド委員会を開きました。6人中2人のアパレル委員に、これまでのJCについて尋ねると、「何かおもしろいところあるかな」という程度の気持ちだったそうです。
(つづく) |
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CISMA2007(上海) 国際化進むも低価格志向 (2007/10/03)
「2007中国国際縫製設備展覧会(CISMA2007)」が9月26日(水)〜29日(土)まで、上海新国際博覧中心で開かれました。
会場は、西ホール5館、東ホール4館と全て。西ホールはミシンなど縫製機器中心、東ホールはCAM/CAD機器、刺しゅう機などを集めて展示しました。今回は国籍に関係なく、ジャンルごとにブースを意図的に配置した模様。そのため、会場内には満遍なく来場者が行き渡った反面、目当てのブースを周りにくいとの指摘もありました。
会場を歩いて驚かされたのは大手中国系メーカーのブースの広さ。とにかく広いスペースを存分に使ったスケール感に圧倒されます。音楽による演出もすさまじく、大音量で説明VTRを流したり、ブース内で生バンドの演奏を行なったりと、存在感は圧倒的でした。
レクトラやガーバーなど欧州系メーカーのブースの演出も華やかで、ブース内のファッションショーなどで注目を集めました。一方、日系のメーカーは機能重視の提案が多く、派手な印象はありませんが、機能や運用方法そのものを見せる手法でバイヤーを引き付けていました。
来場者は中国系だけでなく、インドなど東南アジア諸国、トルコ、欧米、南米など広範囲にまたがり、出展者からも「名実ともに国際展となった」との声が多く聞かれました。その半面、課題も多く指摘されています。中国系メーカーの中には、いまだに模倣品の展示、提案を続けるところがあります。製品は元より、トレードマークやパンフレット、商品ラインナップなどの模倣だけでなく「ブースのデザイン・コンセプトまで似せてきた」という声も聞かれました。
また、これらのブースが、東南アジアのバイヤーを多く引き付けていたのも注目されます。日本の出展者は「東南アジアは低価格志向が強い」と、付加価値は高くても高価格の日本製機器には目が向きにくいと指摘していました。東南アジアは大きく広がる可能性を秘める市場だけに、その対応が日系メーカーの課題です。 |
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Milano
Unica(ミラノ・ウニカ)2008-09 (2007/09/26)
Venue:Fiera Milano City
●Moda In(1F<Accessory> 2F<Fashion,Casual,Sportwear>)
●Idea Biella(1F)
●Idea Como(2F)
●Prato Expo(2F)
●Shirt Avenue(1F)
テキスタイル見本市Milano Unica(ミラノ・ウニカ)2008−09秋冬が2007年9月11日〜14日の4日間、Fiera Milano Cityの展示会場にて開催された。5つの展示会(Idea
Biella、Idea Como、Moda In、Prato Expo、Shirt Avenue)を一堂に会し、総合テキスタイル見本市になって5回目の開催。今回の4日間の来場者は、3万3800人となった。
伝統的な高級毛織物が集結するIdea Biellaは、各出展者が工夫を凝らしたブースを展開し、差し詰め企業のショールームがそのまま移動してきたようで、常に商談の人々で賑わいを見せた。
そして、Moda
In、Prato Expo、Idea Comoの3つが協力し、600ブランドのコレクション素材トレンドを“ファッション”エリアと“イノベーション”エリアに展示し、来場者へインパクトを与える。これらのコレクションは、音楽的なイメージとリズムにインスパイアされた3つのテーマ
で構成された。
“アダージョ・ノン・トロッポ(ハイテク素材と天然素材の対比によるエッセンシャルな外観)”
“アンダンテ・コン・モート(計算しつくされた建築性から生まれるエレガントな無秩序、律動感)”
“アングロ・コン・ブリオ(活気あふれる実験的エクササイズが織り成す幸福感とユーモアのクレシェンド)”
また、Moda Inのテキスタイル製/非テキスタイル製の服飾付属品のトレンドコレクションは今回、初の試みとして“デコレーション”エリアに集めて紹介。今シーズンのコンセプトにもなっている【ビロードの手袋の中の鉄拳】にもあるように、伝統的な秋冬天然素材に、ハイテク加工や仕上げを施すことによって生まれる新しい表情、天然素材と化学繊維や合成繊維とのダブルフェースや混合、ソフトタッチな素材と構築的な素材のミックスなど、「対比」することにより新たな価値を生み出す素材が、ファッション性の高さを前面に打ち出している。さらに、糸や素材に至るあらゆる工程で駆使されるプリント、後加工や刺繍などの装飾は、嫌味なく適度な過剰性が心地よい。ここ数年のスタンダードな色や素材の表情以外に、明るい色や表面加工の面白さが、際立つシーズンになったようだ。
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ITMA2007<ミュンヘン> 欧州企業の懐の深さ (2007/09/26)
9月13日から20日までの8日間、独ミュンヘンで4年に一度の“繊維機械の祭典”である国際繊維機械専門見本市「ITMA2007」が開催された。久方ぶりの欧州での繊維機械展示会ということもあり、欧州のからのバイヤーが多く訪れたことに加え、今回はインド、パキスタンからの来場者が目立った。そして、総じて欧州メーカーの技術的・マーケティング的懐の深さを印象付けた展示会だったといえよう。
今回展の特色を一言で表現すると「多品種・小ロット生産」と「高付加価値な商品の生産」を可能にする機械への注目度が高かったと言える。例えば織機分野では、豊田自動織機、津田駒工業がともにエアジェット(AJ)織機を中心に出展したのに対し、欧州企業は、AJ織機と並んでレピア織機を多数出展した。しかもドビー装着で12フィーダーから最大16フィーダーといった機種だ。とくに、ピカノール、スミット、ドルニエのブースでは、実演時間になると多くの人が足を止める。織るのは、緯糸にラメ糸や金属糸を使った複雑なものが目立った。
これは「欧州での展示会だから」といって片付けられる問題ではないだろう。なぜなら、実際にインド・パキスタンの多くのバイヤーが、レピア織機に代表される高付加価値型設備に高い関心を示したからだ。彼らもまた、中国に対抗するに、大量生産型から高付加価値型のモノ作りへのシフトを明確にしつつあるわけだ。そして、そういったニーズに、しっかりと対応しているのが欧州企業である。
しかも、欧州の織機メーカーは、中国市場をも視野に入れる。ピカノールの極東・中東担当セールスマネージャーは「当社にとっての重要度は、レピアとAJではフィフティーフィフティー」と断言し、大量生産型のAJ織機を中国向けにアピールすること忘れない。これが欧州メーカーの懐の深さである。
インドやパキスタン、そしてトルコなどが高付加価値型のテキスタイル作りを強化し、欧州の織機メーカーがそれを後押しする。それは、日本のテキスタイルメーカーの今後にとっても、大きな影響をもたらす可能性があるといえるだろう。 |
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JB(ジョイント・尾州)パリ展・ミラノ展 (2007/09/19)
■ミラノ展会場レポート
尾州のテキスタイルメーカー11社が2007年9月11日〜13日まで、ミラノのドゥオーモ広場近くのイタリア商工会議所がオフィスを構える「PALAZZO
AFFARI Sala-Donzelli」で、2008−09年秋冬の新素材を発表した。紀元前の遺跡を要所に残す歴史的な建造物であるその会場は、西洋のサロンに相応しい開放的な空間で、尾州のウール素材を包み込むように布の持つ優しさを表現するのに一役かっているようだ。自然光が入る会場の中央に、4つのテーマ(DESERT
LAND、LOST LAND、ICY LAND、HIGH TECH LAND)ごとに区分けされた素材が、日本から持ち込んだというウッディな什器とともにゲストを迎える。
パリでの経験を活かし、ミラノで初めてのプレゼンテーションは、“静かなる動”とでも言いたくなるほどで、クラシカルなウール素材は、西洋での受け入れを加味し、そこに住む人々の髪や目の色、生活習慣をも考慮されたセレクトになっている。多くのバイヤーから、素材の風合いや質感、完成された技術など、出展者への質問は尽きることなく続き、大きな第一歩を踏み出したようだ。
■詳細
JB(ジョイント・尾州) 第4回パリ展・第1回ミラノ展報告
『News 9月14日号(パリ、ミラノ展の報告)』から
主催:JBブランド構築事業実行委員会
サンプルリクエスト1,194点
エルメスなど著名ブランドから
エルメス、ニナリッチ、ゴルチェなど世界的に著名なブランドからサンプル・リクエスト確保・・・・。JB(ジョイント・尾州)ブランド構築事業実行委員会がパリ、ミラノで連続して開催した「JB(ジョイント・尾州)ブランド展示商談会」が13日のミラノ展で終了した。展示会の成果とされる展示素材に対する来場者からのサンプル・リクエストはパリ会場(5〜7日)867点、ミラノ会場(11〜13日)327点、計1,194点(参加1社平均約109点)で、予想を上回る内容となり、改めて「世界に通用する尾州テキスタイル」を認識させた。今回の展示商談会には尾州産地から石慶毛織、小池毛織、後藤毛織、昭和毛織、田中テキスタイル、長大、艶金興業、野村産業、みづほ興業、三星毛糸、森織物の11社で、ミラノ展では開場前から現地アパレルが会場を訪れるなど、盛り上がった。
今年のJBブランド欧州展のポイントは
(1)4回目となるパリでは、尾州素材への評価が継続しているか
(2)初めての開催となるミラノでは“ 尾州”の認知度向上がどこまで進んだか
の2点にあったが、パリ展では前回の715点を21%も上回るサンプル・リクエストを獲得、ミラノでは初回ながら327点を確保し、目的はほぼ達成された。事実、ミラノでは「イタリアの生地は有名だが、日本にもこんな素敵な生地があることを初めて知った」とうい来場者の発言もあり、認知度向上につながった。結果として、ミラノでは1社で80点のサンプルオーダーを出したアパレルもあった。
パリ展への来場者の中にはエルメス、ニナリッチ、ゴルチェなど一流の国際ブランドが含まれており、これをサンプル・オーダーから現物オーダーへどうつなげていくか、注目されている。加えてこうした著名国際ブランドの尾州素材への接近は、ブーメラン効果となってわが国アパレルにも大きな影響を与えるものと思われる。
さらに今回の欧州展で注目されたのは、円安・ユーロ高という経済環境のなかで、欧州の為替リスクを乗り越えてサンプル・リクエストの単価(1メートル当たりFOB=1ユーロ157円99銭換算)はパリの3日間平均で3,082円(全オーダー平均)、ミラノ初日オーダーで1メートル当たり2,924円と中級から高級狙いアパレルゾーンに設定されている点である。これは尾州素材が欧州では中・高級ファッション向けの素材としての地位を確立しつつあることを示すものである。
それは来場者の声にも反映されている。来場者の間から「後加工、織りのテクニックが高い」「素材が高級だ」「表面感、柄、カラーがバリエーションに富んでいる」「ウールなのにシルクのような表情だ」「ウール100%なのに肌触りがよい」(パリ)、「ものが良い」(ミラノ)などの称賛発言が相次いだ。
なお、今回パリ展での来場者が前回を下回ったのは、ユーロ高から現地の中小アパレルがインポート素材の手当てを避けているためと見られるが、国際著名ブランドは為替を乗り越えて尾州素材の「技術と感性の融合」に高い評価を下し、サンプル・オーダー数は前回を上回った。関係者は「来場者は減少したが、エルメス、ニナリッチ、ゴルチェなどビッグユーザーとの取り組みへ弾みがついたことの意義は大きい」と評価していた。 |
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仏テキスタイル展が開幕 マイクロファイバーに人気 (2007/09/19)
フランスの国際的なテキスタイル展が今週、パリで相次いで幕を開けました。「テックスワールド」が1 7 日に、「プルミエール・ヴィジョン」は1
8 日の開幕です。
マイクロファイバーをショーで使用するメゾンが増えたことから、日系企業の間では光沢感のあるアウター用マイクロファイバーが人気素材の一つとなっています。香港・中国縫製を絡め、二次製品納入による拡大を目指す動きが活発化しています。このほか、デニムや和柄プリントも引き続き、人気があります。
展示会の運営方法としては今回、メッセ・フランクフルトがテックスワールドに「ファッション・フロム・チャイナ」エリアを設けたのが注目されます。これは同展にとって初の展示会内展示会で、服地からアパレルまでの中国企業8
2 社が参加しました。素材ではカシミアとシルクに焦点を当てています。
テックスワールドは来年2 月展からアパレル展の「テックスワールド・クロージング」を初開催し、テキスタイルからアパレルまでの総合展となりますが、今回はそのプレリュードの印象も受けます。テキスタイルは0
9春夏向けですが、アパレル展は4 シーズンの紳士服、婦人服、子供服を紹介する計画です。 |
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「綿工連ミラノ事前調査ミッション」の報告 (2007/08/08)
綿工連(日本綿スフ織物工業組合連合会)は、来年2月にミラノで開催される「JETRO商談会」出展に向けての事前調査を行い、その内容を抜粋して報告します。今回の目的は、(1)生地サンプル(サンプル帳)を携えて、来年2月にミラノで開催される予定のJETRO商談会に向けてユーザー(アパレル企画部門)への事前サウンドを行い、来年の商談会出展サンプル作成の参考とする、(2)来年以降の出展、ビジネスを目指して現地のエージェント探し、(3)現地のメディアへのPRなどです。日程は7月9日から18日で、訪問先は次の通りです。
1)JETROミラノセンター
2)エージェント(コンサルタント) 4社
3)ミラノ・アパレル生地調達責任者 3社
①プラダ(アライア)
②アルマーニ
③カルバン・クライン
4)ミラノ在住デザイナー 4者
5)コンサルタント 1社
6)ミラノファッションメディア 2社
①fashion
②mood
7)ミラノ駐在日本商社 2社
8)ミラノ市内の小売店ほか |
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【調査ミッションの結果概要】
今回のミッションは、予想以上に成果があったものといえます。 |
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今回の目的は、来年2月に開かれる「JETRO商談会(S/S)」出展を念頭においた事前サウンドミッションでしたが、訪問先からはS/Sものシーズンが終了したばかりで、JETRO商談会にはまだ時間があり、9月から始まる来年の秋冬物イベント(ウニカ、PV)を念頭にA/W前哨戦が始まっていること、もっと多くのサンプルが見たかった等々、われわれの思惑とは異なったものがありました。 |
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しかしながら、訪問したアパレル、デザイナー、エージェント(コンサルタント)では熱心に生地を触り、エージェントの中には生地の匂いを嗅いだりするなど、日本の生地への関心の高さを実感しました。各々ピックアップした生地については「早急にスワッチが欲しい」との依頼が相当数ありました。
また、訪問先(特にデザイナー)によって関心のある生地が分かれ、ニーズが多様であることも判明しました。 |
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コスト削減やクイック・レスポンスなど、具体的な要求について商社・問屋、エージェントを経由していては意志の疎通が難しいなど、日本の機屋と直接取引きをしたいとの意向がデザイナー(一部のアパレルも含め)から示されました。 |
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訪問先から依頼のあるスワッチについては、原則送付することとしていますが、今回のミッションで結論を出しえなかったエージェントの選定については、もう少し検討の余地があると考えられます。 |
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ミラノを代表するファッション雑誌2社のうち、mood社からは、9月に開催される「ミラノ・ウニカ」の週に発刊される9月号に、今回持参したサンプルのうち、(写真写りがよいということなのでしょうが…)6点ほどをピックアップして掲載してもらえることになり、ピックアップされた企業に了解をもらい雑誌社に提供しました。 |
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ミラノ在住の大手日本商社は、日本からのテキスタイル輸入には余り関心がなく、むしろ、イタリアからの製品輸出に力点をおいているようでした。 |
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ミラノ市内のファッション街、はドォーモ(大聖堂)周辺に一流ブランド・ショップが軒を連ねており、7月7日からバーゲンセールが始まっていました。一流ブランドも20%、30%、40%、50%とディスカウントを行うなど大勢の客でにぎわっており、ミラノ唯一のデパート「ラ・リナシェンテ」は日曜日も夜9時まで営業し、紳士服売り場も沢山の買い物客でごったがえしていました。 |
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先方からのスワッチサンプル依頼への対応はもちろん必要で、まず、JETROミラノ商談会への出展公募に応募して採択された後、残っている課題、別の角度からも、年内中(または年明け)にもう一度ミッション派遣が必要な感じがします。 |
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【調査ミッションメンバー】
古橋 敏明 ((有)古橋織布代表取締役)
辰巳 雅美 (辰巳織布㈱代表取締役)
池田 喜好 (日本綿スフ織物工業組合連合会専務理事)
米原美砂子 (日本綿スフ織物工業組合連合会大阪事務所長) |
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以上
日本綿スフ織物工業組合連合会
専務理事 池田喜好 |
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TOKYO
FIBER'07 SENSEWARE パリ展(2)
(2007/07/11)
■6月26日〜28日までパリ・PALAIS DE TOKYOにて「TOKYO FIBER'07 SENSEWARE」展が開催されました。
25日のオープニング・レセプションを含め、延べ4000名近くの方々に、ご来場いただきました。

■去る6月25日パリのパレ・ド・トーキョーにて、「TOKYO FIBER'07 パリ展」オープニング・レセプション、そして26日〜28日と展示会が開催されました。オープニング・レセプションには、あいにくの荒天にもかかわらず、予想をはるかに超える500名が来場。エルメス、ニナリッチ、クリスチャン・ディオール・オム、イッセイミヤケ等の有名ファッションメゾンをはじめ、プルミエールヴィジョン、フランス流行色協会、プレタポルテ連盟などの各種協会や見本市オーガナイザー、そしてトヨタ、ルノー、仏テレコム等の大手企業から、多彩な顔ぶれが集合しました。熱心に展示を見た来場者からは、「神秘的」「詩的」「こんな展示会は見たことがない」「美しい」「控えめでありながら、よく見ると強さがある」「禅の静けさを感じる」といった声のほか、「会場からプレゼンテーションまで全てにトータルなクリエイティブが感じられた」「こういう一貫した展示会をわれわれEUとしてもやっていかなければならない。業界人としては、このチャレンジ精神を学ばなければならない」といった高い評価をいただくことができました。また仏テレビ始め、各種メディアも開場前から取材に訪れ、スタッフが対応に追われるなど、まさに華やかな幕開けとなりました。

■展示会初日〜最終日にかけては、3000名以上(初日約1200名、中日約1000名、最終日は18時までにもかかわらず約900名)のお客様が来場。ことに初日は、12時からの開館と同時に業界・一般を問わず多くの来場者で会場が埋まる盛況ぶりでした。パレ・ド・トーキョーは質の高い現代美術やデザインの展示会場としても著名ですが、来場された方々からは、口々に「すばらしい!」「素敵な会ができておめでとう」といった驚きの声が上がり、解説パネルを熱心に読みこみ係員に質問する人、あるいはスワッチを自分の触感で確かめ、ミニスワッチを持ち帰る人など様々。なかには、感動のあまり作品の前で涙する人、思わず踊ってしまう人の姿も見受けられました。彼我間の文化の違いとはいえ、東京展とは違うエモーショナルなリアクションに関係者が戸惑うことも多々ありました。会場であるパレ・ド・トーキョーはもとより、仏プレスも、パリでのイベントとしては記録的な大盛況と絶賛し、3日間かぎりで幕を閉じることについて、嘆きの言葉を多数いただきました。展示会を終えて、本展示会のディレクターである原研哉氏は「パリの人々の反応は予想以上に旺盛で、日本の現代の技術と感性は、世界に寄与できると強く感じました。安さや効率でもない。ブランディングのテクニックでもない。繊細さ、緻密さ、そして静謐さが生み出す価値を世界は欲しています。あとはその期待に具体的にこたえていくのみ。次回への期待を東京に持ち帰ります」と結んでいます。

■ついては、TOKYO FIBERの継続の期待に応えていくためには、これからの皆様の支援や盛り上がりが、大きな手助けとなることまちがいなさそうです。今後ともTOKYO
FIBERへのご支援、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
TOKYO
FIBER'07 SENSEWARE パリ展(1)(2007/06/27)
■オープニング・レセプション: 
2007年6月25日、「TOKYO FIBER 07 パリ展」のオープニング・レセプションが、パリのパレ・ド・トーキョーにて行われました。あいにくの荒天にもかかわらず、会場には予想をはるかに超えて500名が来場。エルメス、ニナリッチ、キャシャレル、ジャン・ルイ・シェレル、クリスチャン・ディオール・オム、イッセイミヤケ等の有名ファッションメゾンを始め、プルミエールビジョン、フランス流行色協会、プレタポルテ連盟などの各種協会や見本市オーガナイザー、そしてトヨタ、ルノー、仏テレコム等の大手企業から、多彩な顔ぶれが集合しました。
熱心に展示を見た来場者からは、「神秘的」「詩的」「こんな展示会は見たことがない」「美しい」「控えめでありながら、よく見ると強さがある」「禅の静けさを感じる」といった声のほか、「会場からプレゼンテーションまで全てにトータルなクリエイティブが感じられた」「こういう一貫した展示会をわれわれEUとしてもやっていかなければならない。業界人としては、このチャレンジ精神を学ばなければならない」といった高い評価をもらいました。
またテレビ局をはじめ、各種メディアも開場前から取材に訪れ、スタッフが対応におおわらわ。まさに華やかな幕開けとなりました。 
■展示会初日: 
翌26日は「TOKYO FIBER パリ展」の初日。12時からのオープニングと同時に業界・一般を問わず多くの来場者で会場が埋まる盛況ぶりとなりました。
会場となったパレ・ド・トーキョーは、質の高い現代美術やデザインの展示会場としても著名ですが、今回日本から持ち込まれた作品群には、見た人々から一様に「マジック!」「素晴らしいイベント!」といった驚きの声が上がり、解説パネルを熱心に読みこみ、係員に質問をする人、あるいはスワッチを自分の触感で確かめ、ミニスワッチを持ち帰る人など様々。なかには、感動のあまり作品の前で息を止めて涙してしまう人や、スーパーオーガンザ空間の中で思わず踊ってしまう人も。彼我間の文化の違いとはいえ、東京展とは違うエモーショナルなリアクションに関係者が戸惑う場面もありました。
現地のプレスも、フランスでのこのタイプのイベントとしては記録的なスタート、と驚いていました。 
◆お問い合わせ先
伊藤忠ファッションシステム株式会社内 JCサテライト展“TOKYO FIBER”事務局
Tel:03-6439-3191 Fax:03-6439-3331
E-mail:info.press@ifs.co.jp
http://tokyofiber-jc.jp/ |
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