『ジェシーの東京コレクション体験記』 (2008/09/10)
先週は東京コレクション・ウィークで、六本木の東京ミッドタウン、原宿クエスト、表参道のスパイラルホール、ラフォーレミュージアム六本木など、各所でファッションショーが開催されました。前回は主に六本木に集中していたショー会場だったのですが、今回は開催地が分散していたため移動が少し大変でしたが、改めて東京の街を実感した一週間でもありました。
ジョパーズやクロップドパンツなどのコンパクトなボトムに、バックに量感のある白いブラウスを合わせたスタイルが印象に残るmotonari ono。光沢のあるシルクとエポーレットから流れるフリンジが白い騎士といった風情で、マニッシュさとエレガンスさを併せ持つコレクションでした。ランウェイをH型に配し、「Drift」をテーマにショーを構成したsupport surfaceは超細番手のきれいなコットン生地を用いた様々なタイプのシャツやシャツワンピースを展開。張り感、透け感、落ち感あるいはふんわり感など生地の特性を存分に生かしながら、清潔感とリアリティーのある美しい服を展開しました。メンズのHEATHは、テーラードジャケットを主体に細身のシルエット、配色切り替えといったテクニックを多用し、貴族の悪ガキを連想させるような品性と個性を表現していました。
色で印象に残るのが、テーマを「Welcome Rain」としたKAMISHIMA CHINAMIで、ナイルグリーン、象牙、サハラベージュ、サーモンオレンジ、ゴールドに近い山吹など決して派手な色調ではないのに、オフ白を基調としたスタイルの中に鮮やかに映えていました。白、オフ白、ベージュ、グレージュ、黒といったカラーと、光沢感のあるリネンが非常に多く使われていたこと、堅過ぎないけれどきちんとしたクリーンさがあることが全体の共通点でしょうか。
COLLECTION PHOTOS
http://www.jfw.jp/jp/report/collection.html |