JFW-JC 2010 S/S 特集号 Part2 2009/04/08(水)
来場者数 4月8日(水)= 6,376名 / 4月9日(木)= 7,653名 / 4月10日(金)= 7,012名  [合計] = 21,041名
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  JFW JapanCreation 2010 S/S <本日より10日(金)まで開催> 総合テーマは「矛盾と真摯」
  photo_トレンド素材/前回(JFW-JC2010AW「)のトレンドコーナー
 

 白いキューブをイメージして作られたギャラリー風のトレンド・インデックスコーナーには、出展各社が心血を注ぎ開発した約1000点の素材が集結しています。また、この見やすく整然と並べられた陳列方法は、几帳面な日本人の感性を大切にしていきたいという気持ちが込められています。

 素材は4つのトレンド・テーマ+エコ・テキスタイルコーナーに分類し展示されていますが、そこに現れる出展各社のきらりと光る個性、特徴を感受したなら、いざメイン会場ヘお進みください。ようこそJFW-JC2010S/Sへ。

[トレンド・テーマ]

無邪気な誘惑
  幼い女の子の無垢な不思議さが幼い記憶を呼び覚ます。おちゃめ、軽快、スポーティ、クリーン、そしてデリケート。穏やかな中間色とかわいらしいカラーにゴールドが加わり、大人びた雰囲気もプラス。

Waltz for Debby 漂う音色
  優美なワルツに溢れたドラマチックな香り。奥深くから浮かび上がるような余情ある美しさ。儚く不完全、洗練・繊細、控えめだが華やいだ雰囲気。素肌の優しさを感じさせるようなスキンカラー。

情熱大陸
  興奮のるつぼ、魂の叫び。民族と民族のぶつかり合い。大地の叫び。ポジティブなパワーみなぎる無国籍風なあらゆる素材。粗野もゴージャスも、エコもテクノロジーもミックスした新しいエンターテインメント。神秘的なディープ、アースカラー。

今日気分・ING
  大胆なインパクトで華を添えるアートでポジティブな日常。元気でユーモア溢れる自由人。モダンでキュッチュ。遊び心いっぱいのLove&Happy。グラフィカルでポップなテイストのブレンド。インテリア感。楽しさや希望を与えるブライトカラーの多様性。

http://www.japancreation.com/2010ss/trend/


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  Yume-Kobo 広いブースで”ワクワク”を共感 - 大正紡の「夢工房」
 
photo_「山笑う」をプロデュースする山口智子さん
photo_“和”のイメージでまとめたブース
 大正紡績の「夢工房」は、「幸せを呼ぶオーガニック」をテーマにブースを“和の文化”でまとめ、女優の山口智子さんがコーディネーターとなるトークショーをはじめ、ファッションショーや実演、講演、舞踊などバラエティーに富んだイベントが繰り広げられています。

 今回は過去最大の256平方メートルとなるブースを“和”のイメージでまとめ、ミニステージの「夢舞台」を設けて、ここで連日さまざまなイベントを行なっています。なかでも注目されるのが、同社のオーガニック・コットンを使う出展企業のスタッフによるトークショーです。各社のスタッフが自社の素材で作られた服を着て、生地の特徴や技術、用途などをPR。ここでのインタビュアーは山口智子さんで、このトークショーは会期の3日間開かれます。

 そしてブースの演出をはじめ「夢工房」の企画もアドバイスした山口さんは、「環境へのやさしさだけでなく、肌が求める素晴らしい素材を、多くのひとに実感してもらいたい。そして、来場者を含めて参加者全員がワクワクする気持ちになってほしい」と語っています。

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  Ecology Textile & Designer Collaboration エコ・テキスタイル & デザイナーコラボレーション
 
photo_エコ・テキスタイル & デザイナーコラボレーション
エコ素材をファッショナブルに

 「エコ・テキスタイル&デザイナーコラボレーション」は、JFW-JC出展者のエコ・テキスタイルを使ってJFW東京コレクション参加デザイナーがデザインしたもので、エコをファッションの感度でとらえて提案します。
 滋賀麻工業のオーガニックコットンと竹繊維を複合したテキスタイルを、KAMISHIMA CHINAMIデザイナーのカミシマチナミ氏は素材の透明感と繊細な光沢を生かすため、ラッフルの量感で角度を変えて見せるドレスに仕立てました。竹は農薬を一切使用しないエコ素材です。

  大和染工は遠州産地の企業と連携して、コットンとバナナ繊維の混紡エコ素材を開発しました。同テキスタイルは加工工程も環境に配慮し、塩素の代わりに水素で漂白して、安全で環境負荷の低い染料で染色。ソフトでナチュラルな風合いです。LESSTHAN*デザイナーの安藤大春氏は同加工の先染めヒッコリーでコート(コットン100%)とパンツ(コットン・バナナ混)を作りました。「ヒッコリーのカジュアルな要素を最大限に生かしたかった。バナナ生地のさし色がなじんで、よりナチュラルな雰囲気。上下のセットアップが可愛い」と、安藤氏はデザインコンセプトを述べています。

http://www.japancreation.com/collabo/

photo_LESSTHAN*
photo_KAMISHIMA CHINAMI
LESSTHAN* KAMISHIMA CHINAMI

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  Forum フォーラム:「アパレルマーチャンダイジングの今を読む」
 
photo_フォーラム:「アパレルマーチャンダイジングの今を読む」
「変化する価値観と幸せ・ネットビジネスからお嬢マンまで」

  8日11:00からは「アパレル・マーチャンダイジングの今を読む」と題したフォーラムが開かれました。講師は繊研新聞社 編集局本社編集部次長 企画面担当デスクの中村善春氏。「百年に一度の経済危機」といわれる時代、業績の不振は単純に経済の問題だけでなく、大転換を求められるアパレルは、構造的な問題を見直す必要があるとし、現状の問題点、新しい動き・試みなど具体例を挙げながら解説。既存の考え方から脱却し、進化させ、生活者の消費行動の激変に対応していくことが、アパレル・マーチャンダイジングの「今後」を読む鍵になると結びました。

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  Interview 来場者インタビュー
 
photo_経済産業省 製造産業局繊維課 課長 間宮 淑夫 氏
■経済産業省 製造産業局繊維課 課長 間宮 淑夫 氏
−明るさとエコを上手く前面に−
  JFW-JCに来場するのは今回でまだ2回目ですが、前回の重厚な雰囲気に対して、重苦しい時代だからこそ逆に今回は明るく軽やかで、ハイセンスな印象を受けました。話題のエコと明るさを上手く前面に出したと思います。
 今回は出展者が昨年よりも増えました。出展者の方にうかがうと、厳しい時代だからこそ、「出会いの場」を求めて出展したという声を少なからず聞きました。今回はパーティーを排し、初日と2日目にビジネス交流会を行います。展示会は直接的な商談だけでなく、全国から関係者が一堂に会して交流できることが大きな効用です。あらゆる機会を捉えて、出展者のプラスになる展示会を目指したいと思います。
 また、大正紡績のブースをはじめ、商品の背景にあるストーリーを上手く伝えるブースが多いことも感心しました。機能性を売ってお終いではなく、どのように作っているかを伝えることで、生活者の興味を掻き立て、付加価値を高められます。
 海外バイヤーの姿も散見されました。グローバル化は不可逆的な流れであり、国際化に向けた対応の必要性を感じています。日本の繊維産業の強みである染色加工業の出展も、業界にその重要性を再認識してもらう上で大切なことです。
 即効性を出すのは難しいかもしれませんが、コンセプトの明確化、ストーリーの打ち出し、染色加工という生産の過程を見せるなど、正しい方向へ向けて取り組みを進められていると思います。

photo_エバーラスティング スプラウト デザイナー 村松 啓市 氏さん
■エバーラスティング スプラウト デザイナー 村松 啓市 氏

−アイデア源の宝庫−
 文化服装学院卒業で、学生時代からジャパン・クリエーションには来ていました。ニットがメーンの会社のため、JFW-JCでは加工業者やレースメーカー、ヤーンメーカーなどを主力に回ります。
  「エバーラスティング スプラウト」はカラフルな色使いと、見た目よりも安く“お買い得感”があるのが特徴です。そこでJFW-JC会場では、いかに自分が狙う色や表情を、コストを抑えながら実現できるのか。あるいは、どんな技術を持っておられるのかなどを半日ほどかけて聞いて回ります。今回もたくさんアイデアが浮かんで、絞るのが大変なほどです。
 不況で黒が浮上していますが、当ブランドでは09AWコレクションでもカラフルなものが好評でした。次の10SSコレクションでも、自分らしいカラーで行くつもりです。

photo_araisaraのデザイナー荒井沙羅さん
■araisaraのデザイナー荒井沙羅さん

−どれも使いたくて迷ってしまう−
 この3月にブランド・デビューをはたし、先日の東京コレクション・ウィークに初参加しました。JFW-JCには、これまで何回も来ていますが、ここ数年はスケジュールが合わず、見ることが出来ませんでした。ただ、今回は何があっても来ると決め、久々に会場を回りましたが、どのブースもステキな製品ばかりでした。あれもこれも使ってみたいという衝動を抑えるのが大変なくらいです。そして、京友禅の作家の方との出会いが生まれ、ほんとうに来てよかったと思います。

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  Press Interview 記者会見
 
photo_貝原委員長(左)と川島事務局長(右)
「“産/産連携”の広がりに期待」と貝原委員長

 JFWジャパン・クリエーションは8日記者会見を行ない、S/S展の最終的な出展者が件数で前年比30%増(140)、小間数で同11%増(215)となったのをはじめ、さる3月に香港で開かれた「Interstof ASIA Essential (IAE) 2010spring」で行なったJFW−JCトレンド・プレビューのブースに、会期中述べ2000人を超える入場者が訪れ、前年に比べて22%増(690人)のバイヤー登録があった、と発表しました。
 S/S展で出展者数が増えた要因としては、大正紡績やスワロフスキー・ジャパンなどがブース・イン・ブースの形で関係企業のブースを設けた点にある、と説明しました。また、貝原良治委員長は「染色コラボレーション」や「クリエーターズ・ヴィレッジ」、「エコ・テキスタイル/デザイナー・コラボレーション」などの産/産連携の出展について「JFW-JCは産地間や企業間の連携も目的であり、JFW-JCをきっかけに日本全体が一つの産地になるようなコラボレーションを期待している」と述べました。

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  Story STORY
 
photo_大正紡績「夢工房」
■大正紡績「夢工房」

−楽しいセッティングが購買意欲を刺激−
 大正紡績の「夢工房」ブースは、メイド・イン・ジャパン・プロジェクト株式会社の瀧勝巳総合プロデューサーが空間プロデュースを手掛けました。ブース奥の一角に舞台を設けて会期中は連日、女優山口智子さんがコーディネーターを務めるトークショーなど異なるイベントを行います。JFW-JC会場全体に夢工房の力強いオーラが伝わっていくように、ブースはあえて囲っていません。
 「展示会は楽しくなければ、つまらない。ステージをお祭りの舞台に見立て、参加企業の展示コーナーはお祭りに集まった屋台のイメージで組み立てた」と、瀧氏。当初は「整然と並べて見せる方がバイヤーには分かりやすいかとも考えたが、楽しいセッティングにすることで、バイヤーの購買意欲が高まると考え直した」と言います。
 今回はオーガニックコットンがメーン素材のため、床などの内装はあえてオーガニックと異なるイメージの黒で統一しました。その一方で、商品を展示する台はアクリル板など通常の素材は用いず、ムク板を20枚強用意。黒を背景にすることで、店頭のディスプレイのように台上に並べられたオーガニックコットン商品がいっそう映えて見えます。

風が流れるギャラリー風の空間 TREND INDEX ゾーン
photo_風が流れるギャラリー風の空間 TREND INDEX ゾーン(1)
   −空間プロデューサー KD瀬川達也さん
 「毎回、井上トレンド委員長と打ち合わせをしながら、方向性、具体的なイメージを決めていきます。今回の全体イメージは美術館やギャラリー風のイメージを心がけました。今までよりも演出寄りで、それぞれのゾーンに合った環境作りと、全体にまとまりを持たせる構成に注意を払いました。今回のこだわりともなっている、会場に自然な風が吹いているかのような爽やかな雰囲気を醸し出すために、周囲には芝も植えました。額の中にファブリックを置いているのも、よりギャラリーっぽいイメージを出すためですが、全体背景は白で統一し、商品が際立つように考慮しました。いつも楽しみながら作成していますよ。」
photo_風が流れるギャラリー風の空間 TREND INDEX ゾーン(2)
  photo_風が流れるギャラリー風の空間 TREND INDEX ゾーン(3)
※瀬川さんが手掛けたJFW-JC2008A/W 、2009 S/Sのトレンド・インデックスゾーンの空間デザインは、「年鑑日本の空間デザイン」に入選・掲載されました。

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  jc jc(ジェシー)のちょっとイッ服
 
photo_JFW-JC 2010S/Sのパンフレット
JFW-JC 2010S/Sのパンフレット

 ご来場の皆様に配布させていただいたパンフレットは、活用されていますでしょうか。JFW-JCが提唱する2010S/Sトレンド、出展者、フォーラムなど各イベントの詳細も網羅されています。今回表紙に使われているのは、薩摩びーどろ工芸が制作した八角籠目の薩摩切子猪口です。薩摩切子はNHK大河ドラマでも話題になった篤姫の時代、島津斉彬の命により制作された紅ガラスに端を発しますが、薩英戦争の際、ガラス工場は灰じんと帰してしまったため、「幻の切子」と呼ばれるようになりました。その後昭和60年にようやく復元されるようになるのです。今回表紙の薩摩切子を制作した薩摩びーどろ工房は、伝統に忠実な復元を試み、鹿児島県伝統工芸品指定も受けています。また、この工房の作品のいくつかは、「職人の技」と「優れたデザイン」を兼ね備えるモノだけを日本全国から集めたギャラリーショップRin表参道でも見ることができます。

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  Schedule 2日目(4/9)のスケジュール
 

 10:00〜 開場

 11:00〜 フォーラム
       『素材とファッションとインスピレーション』
       【講師】栗野 宏文
           ユナイテッドアローズ 上級顧問 クリエイティブアドバイザー
          
 18:00  閉場

◇フォーラム詳細
http://www.japancreation.com/forum/2010ss/


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