JFW-JC 2010 A/W 特集号 Part4 2009/10/09(金)
 
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  JFW-JC2010AW人気素材 新たに凹凸・ボリューム・ハードな風合い
  photo_JFW-JC2010AW人気素材 新たに凹凸・ボリューム・ハードな風合い
 

 ビジネステキスタイルゾーン出展者へ人気の素材傾向をアンケート調査したところ、軽量・ソフトな素材トレンドが継続する一方で、凹凸感やボリューム感、ハード風合いやウォーム感、粗野感などが新たなキーワードとして浮上しています。微光沢やユーズド感、組織では二重織やダブルフェース、ジャカード、高密度織物などに引き続き人気があります。
 凹凸感など表面変化のある表情は注目度が高く、細かなシワ、フクレ、軽めのフワッとしたテープ刺しゅう、スラブ調、フロッキー、エンボス、フリル状、ビーズプリント、カッティング、型押し、レースなど様々な手法で形状変化を追及したテキスタイルが人気を集めています。
 また、「従来の軽さ一辺倒から変化し、多少重みのあるものも人気がある」のが、今シーズンの大きな変化の一つです。組織はシンプルなものと、緻密なタイプとに両極化しています。

  話題のバルキー素材について、「ソフトで空気を含んだような素材、クッション性がある感じ」と表現する出展者もありました。少し起毛した素材も好評で、なかには麻100%の起毛などもあります。
  色使いでは何色も重ねたような深みのあるカラー、グラデーションなどのカラーミックス、カラーネップ使い。このほかラメや箔、光沢加工、コーティング、デニム調素材などが人気です。プリントモチーフではアニマル柄が話題です。
 このほか、「2009AWシーズンと比べてウール素材の問い合わせが多く、ウール産地として期待したい」「カラーは白黒、賃加工安めの要望が目立つ」「糸の状態から軽さを求められる」「まずスパンコールありきの問い合わせが多い」「コラーゲン(アミノ酸ペプチドコラーゲン配合繊維)の機能素材」「来場アパレルが自社の個性を出した企画をしたいと、口々に発言していた」「家庭洗濯できるファーが人気」「ダウングースに替えて提案したポリエステルわたが人気」などの意見がありました。


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  エコ・テキスタイル 着実に裾野を広げる“エコ”
 
photo_フジチギラの草木染め
 地球環境への取り組みに向けて設けられた「エコ・テキスタイル」のコーナーでは、エコ・ラベリングをカテゴリー別に分類(グリーン、ブルー、ブラウン、ブラック)してきましたが、今回から「ブラウンラベル」が「社会的透明性をもった基準により製造された素材」となりました。このエコ・テキスタイルに出品した企業では、今回もオーガニック・コットンが目立ちましたが、栽培から染色までを一貫化した草木染め(フジチギラ)やラオス産のコットン(オファー)など、エコ・テキスタイルの裾野が広がっています。

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  JFW各事業との『創・商・匠』の連携が実現
 
photo_SACHIO KAWASAKI (第1回SHINMAI Creator's Project ファッションショーより)

 JFW-JCで行なわれているデザイナーコラボレーションとPIGGY'S SPECIALに参加するブランド・デザイナーは、「東京発 日本ファッション・ウィーク」に参加するメゾンの中から、同様にクリエーターズビレッジ出展企業はJFWインターナショナル・ファッション・フェア(JFW-IFF)参加企業の中から選ばれています。
 SHINMAI Creator's Projectでは参加デザイナー支援活動の一環としてJFW-JCで日本の優れた素材を紹介、会期中の素材調達のサポートを行なっています。このSHINMAI Creator's Projectの記者会見も7日のJFW-JCフォーラム会場で行なわれました。
 また新人デザイナーファッション大賞との連携では、デザイナーコラボレーションへの参加と、Best of TA・KU・MIの中から「新人デザイナーセレクション」として選んだ素材を、来春のJFW東京コレクション・ウィークにてショー形式で新人デザイナーの手によるアパレル製品にして披露していきます。
 『創』・『匠』・『商』の連携実現の為、以上のようなJFWジャパン・クリエーションを起点としたJFW各事業間の連携がますます進んでいます。


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  JFW『SHINMAI Creator’s Project』デザイナーインタビュー
  A DEGREE FAHRENHEIT
天津 憂 氏

『出展者がコラボで素材開発へ』
 天津憂氏は今回、リアルクローズをメーンにコレクションを作るという基本ラインは決めていたものの、「イメージを持たずに、先ず生地を見よう」という考えで会場を回りました。
 オーソドックスな素材から後加工品と順番に見て回り、立体感のある生地やボリュームのある素材などが印象に残ったそうです。久山染工で凹凸感を出した後加工で気に入ったものがあり、その近くのブースで、手触りが気に入ったスマイルコットンのブースへ久山染工のスタッフと一緒に行って話しこみ、2社が連携して素材を作る方向で話が進んでいるとのこと。
 出展企業同士がバイヤーのために商談会場でコラボ案件をスタートさせるというのは、海外の素材展では考え難いことで、JFW-JCならではのセレクトになったといえます。来年の作品発表が期待されます。

photo_A DEGREE FAHRENHEIT 天津 憂 氏
photo_A DEGREE FAHRENHEIT 天津 憂 氏

  AKANE UTSUNOMIYA
宇都宮 茜 氏

『特徴のある素材をセレクト』
 宇都宮茜氏はニットが専門です。「シンプルなデザインで面白いものを作りたかったため、素材に特徴のあるものが欲しい」と、ニット糸を中心にJFW-JC会場を回りました。
 ジャケットやコートを生産したことがなかったため、今回はボリュームのあるニットでこれらのアイテムに挑戦する計画です。ニットをメーンに、ストレッチ性のある生地との組み合わせで構想を練っています。
 佐藤繊維の非常に細い糸で、編み上げても空気のように軽い素材など気に入った素材が多くあり、「素材を見たことで、ぼんやりしていたアイデアが固まってきた」と、コレクションのイメージを膨らませています。

photo_AKANE UTSUNOMIYA 宇都宮 茜 氏
photo_AKANE UTSUNOMIYA 宇都宮 茜 氏

  FABIOLA ARIAS
ファビオラ・アリアス 氏

『スーパーオーガンジーに驚きました』
 学校を卒業したばかりで、大きなテキスタイル見本市に行った経験はありませんが、それでもアメリカに比べると、日本のテキスタイルは凝ったディテールの製品が多く、今回JFW-JCではそれを感じました。とくに興味をもったのは、生地ではないようにみえる薄いオーガンジーです。こけだけの透明感に出会うのは初めてで、驚きました。残念ながらミニマムロットが少ないためオーダーできませんでしたが、これだけ薄くできる日本のテクニックは素晴らしいと思います。
 私は、プレーンなテキスタイルをコラージュすることが多く、それだけに後加工のものより、材質のクオリティーに注目しています。今回も同じコットンながら、平織とデニムをコラージュしたカクテルドレスなど、厚みのあるものとオーガンジーやシフォンを組み合わせる作品をイメージし、ここでオーダーしました。

photo_FABIOLA ARIAS ファビオラ・アリアス 氏
photo_FABIOLA ARIAS ファビオラ・アリアス 氏

  THE INDIVIDUALIST(S), A Label by Luise&Franck
ルイーズ・シュワルツ氏、フランク・プシュラン氏

『とても新鮮な“伝統とテクニック” 』
 数年前にプルミエール・ビジョンで日本のテキスタイルを知り、日本製を3シーズン使っています。いまでは作品全体の7割を日本のテキスタイルが占めています。もつとも惹かれるのは、伝統と新しいテクニックが調和されている点です。そして品質が良く、クリエイティブで、しかも新しいテクノロジーを取り入れる日本の製品は、私たちにとって欠かせない素材です。私たちの作品はナチュラルなコットンやウール、リネンが中心となりますが、後加工の技術力が高い日本のテキスタイルは、素晴らしいと思います。
今回初めてJFW-JCの会場に来ましたが、広すぎて急ぎ足でしか見ることができないプルミエール・ビジョンに比べると、ゆっくりと製品を見ることができ、人間的視点に立った見本市だと思います。

photo_THE INDIVIDUALIST(S), A Label by Luise&Franck ルイーズ・シュワルツ氏
photo_THE INDIVIDUALIST(S), A Label by Luise&Franck フランク・プシュラン氏 photo_THE INDIVIDUALIST(S), A Label by Luise&Franck ルイーズ・シュワルツ氏、フランク・プシュラン氏

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  フォーラム「これからの時代においてブランドに求められるものとは」
 
photo_フォーラム「これからの時代においてブランドに求められるものとは」

 伊藤忠ファッションシステム(株)のマーケティングマネジャー、川島蓉子氏は「広義のファッションは“まち・みせ・ひと”のトレンドが最も早い段階で現象化するもので、そこでは使い手の視点と広い視野を常に養うこと」と提示しました。そして、ブランドには“意味があること” “一貫していること” “技+デザイン+伝えること”が欠かせない要素だと語り、「どれだけ優れた製品を作っても、人々に伝わらなければ価値が広がらない」と述べていました。


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  フォーラム「いま、ラグジュアリーとは」
 
photo_フォーラム「いま、ラグジュアリーとは」

 京都服飾文化研究財団(KCI)のチーフ・キュレーターの深井晃子氏は、最近のファストファッションの台頭によってラグジュアリー・ブランドが低迷しているが、「ラグジュアリーは絶対的なものではなく、相対的ものである」と分析、「人々にとって永遠の欲望である」と述べました。また、現代ファッションに現れるラグジュアリーの形は「顕示と密やかな顕示、自分にとって意味のある表現」と語りました。
 同氏は、ラグジュアリー・ブランドの変遷について触れ、「90年代にフランスでパリ・コレがテレビ放映されるあたりから、ラグジュアリー・ブランドがマスメディアでとりあげられ、ファッションは情報でもマス・マーケットになり、それがファストファッションの進展につながった」と解説しました。
 また、話題を集めるファストファッションについては「ファッションには多様性があり、低価格の“一人勝ち”が続くとはかぎらない」と指摘し、ファストファッションにおける差異性にラグジュアリーが取り入れられるように、ラグジュアリーと絶対的なものではなく、時代や社会との相対性で価値づけられるものである、と述べました。ちなみに最近のラグジュアリーは「心のゆたかさにある」との見解を示しました。
 なお、同財団は10月31日から1月17日まで東京都現代美術館で「ラグジュアリー:ファッションの欲望」を開催します。


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  フォーラム「世界が注目するジーンズの“ジャパン・クオリティ”」
 
photo_フォーラム「世界が注目するジーンズの“ジャパン・クオリティ”」

 9日午前のフォーラムは、株式会社エドウイン商事の小林道和専務取締役を講師に、「世界が注目するジーンズの“ジャパン・クオリティ”」をテーマに講演していただきました。
 日本にはジーンズをはじめ、世界に誇れるものが多くあります。こだわってプライドを持って作るジャパン・クオリティを「消費者へダイレクトにアピールしないといけない時期だ」と、小林氏は国産ジーンズの生産工程を具体的に説明しながら指摘されました。
 日本のジーンズは当初、米国から中古衣料品を輸入したところからスタートしたため、きれいに洗うのは当然でした。生地に防縮加工が施されていなかったため、洗うと5〜6センチも縮みます。そのため、パターンも洗いをかけた後を想定して作る必要があり、試行錯誤を重ねて、開発していきました。ネームなども洗い加工した時に理想の状態に色褪せるように作ります。日本品が海外と異なるのは、消費者が購入した時の理想の中古感を、洗濯を繰り返しても維持できるようにモノ作りすることです。こうした点まで「プライドを持って、こだわったモノ作りをすることが、ジャパン・クオリティにつながった」と、小林氏。“洗い”加工も“縫製”もデザインと考えて、モノ作りしているそうです。


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  フォーラム「トレンドの波を創る」
 
photo_フォーラム「トレンドの波を創る」

 9日14時からのフォーラムは、「ファッション、音楽、デザイン、アート、食をコンテンツに遊び場を想像する」をコンセプトに、カフェ「Sign」などのカフェレストラン事業、ケータリング事業、ホテル事業のブランディング・プロデュースを行なうトランジットジェネラルオフィス代表の中村貞裕代表が『トレンドの波を創る』をテーマに講演。ブームとスタイルを大切にしたマーケティングを重視するトランジットのビジネススタイルと、国、年代、業界を超えて活動してきた自身の経験から、トレンドの波を創るには「企業間を超えたさざなみを繋げて大波をつくること」であり、そのためには「個人の案件だけでなく、他社の案件、メディアとの連携など、ネットワークを広げること」と、「コンセプト、それを実現する為のコンテンツ、キャスティングが重要」であると語りました。


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  Interview インタビュー
 
photo_デザイナー 小篠ゆま

YUMA KOSHINO
デザイナー 小篠 ゆま

 自身の出産などがあり、あまり動くことができず、久々に来ました。実はあまり期待していなかったところもあったのですが、予想は覆されました。まずトレンド&インデックスから見やすく提案性があった。これまでは「テキスタイルコレクションとしては良いけど」というような各企業の生地は、リアリティのある新しさが出てきて、ヨーロッパの素材メーカーのようなグローバルさが感じられました。前向きに物作りし販売していこうという企業のエネルギーと自信が伝わってきて、とても嬉しく思いましたし、デザイナーとしては刺激・触発されましたね。人任せでは生き残っていけない時代ですから、出展者の方同士も刺激しあっていくということが良いですね。

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  PIGGY’S SPECIAL ピッグスキン・ファッションショー
 
photo_PIGGY’S SPECIAL ピッグスキン・ファッションショー

PIGGY’S SPECIAL学生ショー

 10/7のPIGGY’S SPECIALに続き、本日は学生によるピッグスキン・ファッションショーが開催され、(社)東京都専修学校各種学校協会加盟の中から11校の学生が参加しました。毎回目を楽しませてくれる学生らしい発想のコスプレ的な衣装から、ワイルドかつエレガントで強い女性を連想させる、トレンドの80’Sムードを反映させた作品、柔らかいピッグスキンが描く張りとドレープ性を上手く取り入れた作品など、バリエーションに富むデザインを見せました。

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  Tex-Promotion 完成度がアップしたFORM PRESENTATION
 
photo_産学コラボレーション委員会委員長 竹内忠男氏
photo_Tex-Promotion 完成度がアップしたFORM PRESENTATION

産学コラボレーション委員会委員長 竹内忠男氏

 昨年度のコラボレーションも仕上がりは良かったですが、今回の方が更に完成度が上がったという印象を受けました。製作期間の短い中、学生もよく頑張ってくれました。最終的に会場に展示されるまでは仕上がりが見えないので、実際の所、不安は大きいのですが、ディスプレイされた作品を見ると、それぞれがやはり選ばれただけのものだと実感します。苦労したことが結果に繋がっている。傾向としては、同じく加工がテーマだった前回は肉厚で暗めのものが多かったのに対し、今回は軽く、明るく、光るものが多くなって、学生たちは感覚的に時代性というものをよく捉えているなと感心します。

FORM PRESENTATION優秀賞の発表・表彰式は11月4日、青山TEPIAで開かれる「産学交流会」で発表されます。

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  jc(ジェシー)のちょっとイッ服
 
photo_丹後織物工業組合/丹後ファッションウィーク開催委員会


丹後織物工業組合/丹後ファッションウィーク開催委員会
(プロモーションゾーンC-01)

『丹後の匠集団』
 丹後織物工業組合/丹後ファッションウィーク開催委員会は昨年に引き続き、フェア・インフェア形式でブースを構成し、産地の16社が参加しています。内訳は洋装8社、和装7社、加工1社。キャッチコピーは「マテリアルアドベンチャー=素材の探求者たち⇒丹後の匠集団」。
 不況が大きな影が落としていますが、「各社の開発商品をまずはみてもらうことが重要だ」と考えています。株式会社大江が岡山県小島で染・織・加工を一貫生産したシルクデニム「UR@CMA」のような他産地とのコラボ商品や、大善株式会社のノンホルマリン・ノン樹脂・ノン有機溶剤でエコ素材の撥水防汚加工など、多種多様な商品を提案しています。


 
photo_(財)栃木県南地域地場産業振興センター

(財)栃木県南地域地場産業振興センター
   足利産地 ブースNo.B-56,57,58,63,64,65,66,67
 足利産地は今回、4企業3組合に(財)栃木県南地域地場産業振興センターを加え8ブース10コマで出展しています。足利はテキスタイル、ニット、プリント、染色、トーションレース、刺繍、縫製までに対応する器用かつアパレル・メーカーにとっては東京にも近く利便性の高い産地といえますが、中でもトーション・レースは国内シェアの80%を誇り、産地の特徴ともなっています。
 栃木県トーションレース協同組合は、多種多様な技術を用いた付属レース。栃木県染色工業協同組合はあらゆる繊維の生地・製品及び各種フィルムの浸染・捺染。佐野縫製協同組合は園児用体育衣料、入園、入学用スーツ、ユニフォームを得意としています。企業ではトレンド要素を加味した本物志向のプリント提案ブランドを展開する朝日染色。柿渋、炭、草木による染め、プリント、加工の鶴貝捺染工業。化学薬品を繊維に残さないノンケミカル加工の小池経編染工所。多品種少量生産に対応するオリジナルゴブラン織の猪越織物が出展しています。


 
photo_日本絹人繊織物工業会

 

日本絹人繊織物工業会(プロモーションゾーンC-20)
『6産地から43社・団体が出展』
 日本絹人繊織物工業会は今回、相乗効果を高めるためフェアインフェア形式を採用しました。シルク化合繊の6産地(福島、桐生、八王子、福井、小松、西陣)から43社・団体が出展しています。
 西陣のように和装中心の産地企業も出展していますが、インテリア分野をはじめ「和」のテーストが新鮮だと好評です。また、シルクはかつて白生地のままブースに出展する企業が少なくありませんでしたが、カラー展開で分かりやすい展示にしています。

 
photo_林与

 

林与(ビジネステキスタルゾーンF-05)
『リネンデニム』
 林与は1年を通じて使えるリネン織物の開発に取り組み、今回はリネン100%のデニムなどをブースで紹介しています。同デニムは25番手使い。リネンですが、高密度織物のためシワになりにくく、軽量です。中白に染めているため、コットンデニム同様の色落ち感も楽しめます。
 このほか、オーガニックリネンを使ったマフラー、細番手のアイリッシュリネンを使った先染めハンカチなど。同ハンカチはこれから3年間で約100柄の新柄を開発していく計画です。

 
photo_ムツミテキスタイル

ムツミテキスタイル(ビジネステキスタイルゾーンE-51)
『ハイゲージ・ジャージが人気』
 ムツミテキスタイルはハイゲージでコンパクトなフィラメントジャージのメーカーです。素材はトリアセテートやジアセテート、ポリエステルなど。糸の加工からゲージ展開までこだわったニュージャージを、無地からジャカードまで幅広く生産しています。
 今回はハイゲージの軽量・コンパクトなタイプが人気を集めています。


 
photo_モリリン

モリリン(プロモーションゾーンB-31)
『独自の世界観で定評』
 モリリンは独自の世界観を持つテキスタイルで、デザイナーブランド主力に高い支持を得ています。1反から受注しているほか、紡績や撚糸、織り、染色整理加工など各生産工程が連携して対応しており、納期面でも柔軟に対応しています。
 ジャージにコーティングしてレザーのように見えるテキスタイル、リアルレザーの鉱石染め、アニマルフリーでポリエステルわたを入れたニットダウンの提案など、分かりやすいようにガーメントサンプルも多数展示しています。


 
photo_佐藤繊維

佐藤繊維(プロモーションゾーンB-26)
『独自のニット糸を紹介』
 佐藤繊維はカスリやモヘアなど、様々な独自のニットヤーンを紹介。横編み分野以外からも引き合いがあるそうです。小ロット対応にも力を入れており、見本帳にある糸は染め糸を1キロから購入可能です。
 今回人気が高い代表的な糸は、ウール100%の強撚「マスデバリア」、キッドモヘアのグラデーションカスリで部分的にスラブ形状のある「ランタナ」、ウール100%のカスリ糸「石狩」など。マスデバリアはウールっぽくなく、シャリ味があって、立体的な編地の表現も可能です。店頭での販売時期も立ち上がりから後半戦まで長く展開できます。


 
photo_島精機製作所

島精機製作所(プロモーションゾーン D-02)
『ホールガーメントのオーダーを実演』
 島精機製作所は、ホールガーメントによるオーダーメードのデモンストレーションを行い、わずか50分で完成する実演に多くの人が注目していました。これは同社とオーダーニット専門の和島興産(株)がコラボレーションによって開発したビジネス・モデルです。
 まず顧客は約30着のサンプルの中から好みのデザインや素材、色柄を選び、そのサンプルを試着して採寸、そこから得られたデータを入力し、ホールガーメント機で生産するというものです。
 すでに高島屋グループで販売しており、ここではデザイン・システムだけを売り場に設置し、生産は同社の工場で行うため、納期は2週間と設定しています。
 ここで使用される素材はカシミヤとシルクが中心で、価格は3万〜8万円(中心価格は約4万円)です。


 
photo_笠盛

笠盛(プロモーションゾーンD-33))
『アクセサリーが好評』
 レースの笠盛は今回、パリの展示会でも好評だった「カサモリレース」を使ったアクセサリーなどを打ち出しました。パリではラグジュアリーブランドのアクセサリー担当者など、多くのバイヤーが同社のレース・アクセサリーをピックアップしたそうです。
 凹凸感のある素材感が話題のため、アクセサリー以外に表情豊かなレーステキスタイルも数多くブースで紹介しています。


 
photo_坪由織物

坪由織物(プロモーションゾーンC-20)
『プリーツのようなドビー織物』
 坪由織物は今回、日本絹人繊織物工業会のブース内に出展しました。形状記憶タイプの素材など独自素材で評価の高い同社のブースで、今回最も注目を集めたのは、ハンドメード・プリーツのように見えるドビー織物です。
 ドビーのため、本物のハンドメード・プリーツと比べれば割安なのも強み。縫製が難しくないかという質問が多く寄せられるそうですが、プリーツを縫製できる工場であれば、問題ないそうです。ジャケットのほか、本物のプリーツと組み合わせたスカートなどの製品サンプルを展示しています。


 
photo_繊維リソースいしかわ

 

繊維リソースいしかわ (ビジネステキスタイルゾーンE-66)

 「いしかわ繊維産地展」として石川県を代表する15社が出展しました。テキスタイル企業が8社、産元商社5社、染色企業が2社で、それぞれが差別性ある製品を発表していました。台風に見舞われた2日目を除くと、商談は活発で「各ブースともオリジナリティーや開発力のある製品が注目されている」と同社では語っています。出展企業の反応は「新規客の掘り起こしとともに、ユーザーとダイレクトにコミュニケーションできることによって製品開発にプラスになる」(同社)とのコメントが寄せられました。

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  jc(ジェシー)のちょっとイッ服
 
photo_jc(ジェシー)のちょっとイッ服

藍染め体験してきました

 JEANISM JAPAN QUALITYコーナーの藍染め体験してきました。今回の藍染め体験の時間は20分位だったと思いますが楽しかったです。
 完成するのは藍の絞り染めハンカチ〜。まずは白いハンカチを畳みます…十中八九絞り染めの柄の全てはここで決まりますね(私は実はズルをして畳んでもらった)。そして絞った所は染まらないから〜などと考えながら糸でクルクルクルして藍の液にドボン、ちゃぷちゃぷ、もみもみと繰り返すと濃くなっていく!糸を解いて洗うと完成しました。JFW-JCの会場の中って時々何か貰えたり、体験できたりするものがあるのが面白いですよね。


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  次回開催のお知らせ
 

JFWジャパン・クリエーション2011Spring/Summer

2010年4月21日(水)〜23日(金)
東京ビッグサイト 西ホール

◇出展募集中
http://www.japancreation.com/2011ss/boshu.html


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