![INDEX[1]今年の出来事](images/title_index_01_web.gif) |
今年も早いもので師走を迎えました。今年のJFW-JCを振り返り、主な出来事を紹介します。
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産学コラボレーションプログラム「FORM PRESENTATION」by Japan Tex-Promotion
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『国連大学でシンポジウム』
産学連携プログラム“FORM PRESENTAION”のシンポジウムが2月22日、東京・青山の国連大学で開かれました。主催したのは中小企業基盤整備機構で、前年のJFW-JCに発表展示したグループの活動報告とパネル・ディスカッションが行われました。それとともに開かれた「クリエーションと産学連携の重要性」と題するシンポジウムでは、(株)藤巻兄弟社代表取締役の藤巻幸夫氏と梶原加奈子氏(テキスタイル・デザイナー)が、ファッションにおける素材の重要性や産学連携のあり方を語りました。会場のウ・タント国際会議場には300人以上が訪れました。
『東京と大阪で「デニム大学」を開催』
繊維ファッション産学協議会との共催で行われた“FORM PRESENTAION”のテーマは「デニムの後加工表現」。その応募者に向けた「デニム大学」が、東京(6月22日)と大阪(6月30日)で開かれました。デニムの基礎知識や洗い加工などについて、カイハラ(株)の貝原良治会長と(株)エドウイン商事の小林道和専務が講義しました。「デニム大学」を受講した学生は、作品の企画内容をポートフォリオ形式で応募し、審査をパスした8グループが加工企業とのコラボレーションに参加しました。
『学生グループが産地研修』
「第4回FORM PRESENTATION」の審査をパスした8グループが7月、今年のテーマ「デニムの後加工表現」を学ぶため、デニム産地である福山、岡山の企業3社(6工場)を訪れました。参加したのは8校22名です。カイハラ(株)では紡績〜染色〜製織〜整理加工などの工程を、タカヤ繊維(株)と(株)西江デニムでは縫製と製品洗い加工を見学しました。手作業でヒゲやシワ加工を施す工程や、生地の表面をこすったり破ったりして中古風の味を出していく加工などに、参加者は熱い視線を送っていました。
『第4回FORM PRESENTAIONの作品が展示』
10月13日から15日に開催したJFW-JCで「第4回FORM PRESENTAION」の作品が展示されました。今年のテーマは、世界的にも競争力のある日本のデニムと製品加工に焦点を当てた「デニムの後加工表現」。全国のファッション専門学校、美術大学13校40グループが応募し、審査をパスした8校8グループが加工企業とのコラボレーションを行い、独創性にあふれた加工と作品を製作しました。
*FORM PRESENTATION http://www.japancreation.com/texpro/

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『国際化第2ステージへ』
「JFW-JC」にとって、2010年は海外に向けての門戸開放の年でした。10月の「JFW-JC2011A/W」では、国際化第2ステージとして海外企業出展が始まりました。台湾からDJICリミテッドとTAI ERHエンタープライズが、中国からHLCリネングループとMOZARTEXが、韓国からヨンド・ベルベットが、トルコからオータ・アナドールが出展しました。
台湾のTAI ERHエンタープライズはストレッチや吸湿発散素材など水着や下着、スポーツウエア向けの生地や、竹繊維、再生繊維などを出品。中国のHLCリネングループは、リネン100%を中心に、リネンシルク、リネンコットン、リネンストレッチ素材などを提案しました。
韓国のヨンド・ベルベットは、水洗いできるベルベットを提案。日本向けに20年以上の輸出実績があり、毎年出展希望を出していましたが、ようやく実現しました。トルコのオータ・アナドールは、欧州の有力デニムメーカーです。これまでJFW-JCを視察し、新商品開発のインスピレーションの場として評価していました。こうした海外企業出展は今後も増えそうです。
出展者だけでなく、JETRO海外バイヤー招へいも話題になりました。バレンシアガ社(パリ)など欧州バイヤー3社と、欧州販路開拓に取り組むJFW-JC出展企業30社が会場内でビジネス・マッチングを行いました。欧州バイヤーは「展示会としての水準、商品レベルは高い。イタリアにない素材があった」と評価。バイヤーの訪れたブースでは、「モノ作りへの自信につながった」など、大きな刺激になったようです。
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「Best of TA・KU・MI」新人デザイナーコラボレーションのその後
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『TAKUMI×デザイナーのビジネス振興進む』
昨年JFW-JC2010A/Wの「Best of TA・KU・MI」のデザイナーセレクションに参加したCHAOLU labデザイナー、平元聡さんは、コラボレーションで出会ったBest of TA・KU・MI受賞者のテキスタイルデザイナー平松紗代子さん、中里明宏さん((株)マルナカ)等との連携を深めています。
先日開催された2011年春夏のCHAOLU lab展示会でも、両名のオリジナル柄・生地を使用した製品を披露し「Best of TA・KU・MIに参加したからこそ得られたこの出会いは、今後も大切に継続させていきたい」と話していました。現在CHAOLU labの製品は、新宿高島屋や表参道ヒルズのほか、全国のセレクトショップを中心に販売されています。
*Best of TA・KU・MI
http://www.japancreation.com/texcon/2010aw/designerselection.html

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「SHINMAI Creator’s Project」とJFW-JC
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第2回SHINMAI Creator’s Projectデザイナー「AKANE UTSUNOMIYA」の宇都宮茜さんは、JFW-JC2010A/Wで出会った出展企業の素材を用いたコレクションを発表しました。

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![INDEX[2]グリーン&グリーン](images/title_index_02_web.gif) |
ジーンズ業界が取り組むエコ活動
先のJFW-JC2011A/Wでは、ウールストリートやジーンズビレッジでエコへの取り組みが注目されました。ウールストリートでは、展示ブースの什器などにリサイクルが可能な紙製のボードを利用、ジーンズビレッジでも「デニムの耳プロジェクト」が紹介され、廃棄物になるデニムの耳を用いたドレスやバッグ、アクセサリーなどが展示されました。このように他の業界に比べるとリサイクル率(3R率)が低いといわれる繊維ファッション業界ですが、さまざまなエコ活動が行われているのも事実です。
そこで今回は、ジーンズ業界のエコ対策をまとめてみました。まず、このコラムでも何度か引用してきましたニューヨーク発のエコ・プログ「NYグリーンファッション」(http://www.nygreenfashion.com/)によると、リーバイ・ストラウスが行ったライフサイクルアセスメントでは次のようなことが判明したそうです。
『1本のリーバイス501が繊維から商品になり、販売され着用されて捨てられるまでに、車で125km走ったのと同じ量(32.3kg)のCO2、シャワーを53回(1回7分)浴びたのと同じ量(3,480.5リットル)の水、プラズマテレビを318時間見続けたのと同じ量(400メガジュール)の電力などが消費されている』
いわゆる環境負荷への“足跡”を計算したものですが、たった1本のジーンズでこれだけの数値になるというのは驚きです。これへの対応として同社は「リーバイスエコ」を含めてさまざまな形でエコ対策を打ち出しています。
一方、国内のメーカーでもエドウインでは「デニムの耳プロジェクト」に参加するとともに、「残反リサイクル」といって店頭で裾上げのとき生じる切れ端や残反をリサイクルに活用する活動を進め、ビッグジョンでも「エコプロジェクト」を立ち上げ、古着を回収して新たな製品に再生するとともに、残反リサイクルに取り組んでいます。残反といえばドミンゴという岡山のメーカーでは、数年前から残反を製紙会社に無償で提供し、そこで作られた“デニムペーパー”を購入して生地スワッチに利用しているそうです。
ジーンズ業界のエコへの取り組み、想像以上に進んでいると思いませんか。
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![INDEX[2]次回春夏展の日程変更のお知らせ](images/title_index_03_web.gif) |
次回のJFW-JC春夏展の開催日程が変更となりました。開催概要や出展募集等についての詳細は、近日発表予定です。なお、秋冬展は変更ありません。
よろしくお願い致します。
「JFW-JC2012S/S ビジネス商談会」
会期 : 2011年5月11日(水)〜12日(木)
会場 : 東京・港区 「TEPIA」&「スタジアムプレイス青山」
「JFW-JC2012A/W」
会期 : 2011年10月12日(水)〜14日(金)
会場:東京ビッグサイト 西ホール
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