The Japan Observatory(以下、JOB)は、回を重ねるごとにバイヤーの認知と評価、日本素材に対するニーズが高まり、バイヤーのリピート来場が常態化されるようになりました。著名ブランドを中心に素材買付け時期の早期化は世界的傾向になっている中、MUは9月開催だったAW展を2017年より7月開催に前倒し、世界的な「サスティナビリティ」の推奨を打ち出しと“変革のMU”路線を突き進め、成功を収めています。
しかしながら、世界的に感染拡大している新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の影響を受け、JOBの出展は2020年2月の開催以降、見合わせざるを得ない状況でした。2020年7月展は9月に延期しましたが、イタリア国内と一部の欧州の出展者のみによる開催、2021年2月展はデジタル展(E-MilanoUnica)のみの開催、同年7月展は、欧州の出展者のみの開催となりました。
今後は、ワクチン接種率の増加に伴い、一定の条件のもとに渡航制限が緩和される方向です。MUでは、衛生管理体制を強化した上で、次回2022年2月にリアル展を開催します。収束が見えない中、自衛しながら経済を動かすという新しい様式での展示会とビジネスの在り方を作り上げて参ります。JOBの出展により築き上げてきた日本のテキスタイルの強みを発揮し、継続的な欧州市場開拓の有益な機会としてご活用頂ければ幸いです。 |