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株式会社おりひめ A-19
日本製オーガニック100%糸にこだわり、過去3年間以上、農薬、化学肥料、枯葉剤などを使用していない農地で栽培されたコットンの原綿を使用し、精紡、製織にも化学薬品を使用しないオーガニックコットン。同様に過去3年以上農薬を使用していない牧草地で育ち、後一切の化学薬品の投与も行われていない羊の毛を用いたオーガニックウール。それらを用いて製品化されたのが、今回出品しているOEM対応可能なマフラー、ショールです。カラーにバリエーションがありますが、湯通しすると色が濃くなる特性を生かし、全て無染色。「人にやさしく地球にやさしい」にこだわり抜いた商品です。 |
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丸枡染色株式会社 A-16
前処理から染め、プリント、仕上げまで、全て社内で一貫生産しています。都内に工場を構えているため、排水の問題なども含め、2000年より前の段階から環境問題に取り組んできました。今回は特に2種類のローインパクト捺染(環境負荷を抑えることを第一に考えたプリント技術)に注力しています。一つは染料・薬剤を限定することで環境負荷を抑えるというもの。もう一つは、新技術でもあるナノ色素プリントで、新色素の活用で工程を削減でき、細くクリアな線描ができることが特徴です。いずれもエコテックス規格100の規制物質を制限していますが、特にナノ色素プリントでは、規制物質を一切含有していない材料が用いられています。 |
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モンド株式会社 E-20
ニット主体ですが、刺繍、レース、布帛にも対応する特殊形状意匠糸のメーカーです。常時豊富な糸、編地サンプルを用意していますが、ストックよりも別注の売上費の方が高いです。様々な要望に応えることができる企画力、豊富なストック、営業力、生産までの設備など、全てにおいてバランスが取れている企業だと思っています。秋冬ではスパークナイロンが人気でしたが、春夏用には形状変化のあるシルクが増えています。 |
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タッカ株式会社 E-30
綿、麻、ウールの天然繊維をメインに、流行に左右されないテキスタイルを生産しています。原料へのこだわりは強く、春夏ではベルギーリネンを、秋冬では重量感がありメンズライクなシェトランドウールと、軽量ソフトタイプのペルーのハイランドウールが主体です。また高密度コットンなどは継続した人気を保っています。比率としてはレディスアパレルが多いですが、メンズも増えてきています。昨今の傾向としてはクラシックタイプへの人気が高いです。 |
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森菊株式会社 E-13
綿、綿麻、麻を主原料に生機の生産、先染め、塩縮特殊加工などまでを自社リスク生産・販売。今回2010S/S向けで好評なのが、軽量感と透け感のある薄地ボイルと80クラス細番ローン、80ジャカードです。またオーガニックコットンのチェックのバリエーションも人気です。シーズンに関わらず安定して売れているのが和柄プリントと三河縞で、森菊の特長にもなっていますが、こちらも従来よりも薄手のものと、ワッフル加工などで変化を与えたものを提案しています。 |
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三景 B-15
裏地から芯地、ラベルに至るまで服飾副資材全般をカバーするトータルサプライヤーです。秋冬から継続して人気があるのはナイロンの革調ボタンや、ポリエステルの水牛調ボタンなどです。春夏用にはエポキシ樹脂のラメ入りや、キャスティングなどの小ボタンを提案しています。今回とくに評価を得たのがエコ対応副資材「エコパーツ」です。この「エコパーツ」はオーガニック素材、リサイクル素材、生分解素材、有害物質の排除という4つの柱で構成され、エコロジーを意識した副資材全てが揃うことが特徴です。 |
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しょうざん C-22
特徴あるプリント生地と製品OEMを行っています。ここ数年製品OEMがメインでしたが、今回は特に、もともと京都の素材メーカーであるため強かったプリントを前面に打ち出しました。シーズン的には柔らかくぼやけた水彩画風を打ち出していますが、流行よりも芸術性やオリジナリティーを重視しています。OEMでも雑貨とアパレルを連動させたコーディネイト提案でオリジナリティーを出しています。 |
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シャルマン工芸 E-12
刺繍・レース生地の企画・製造。服地からインテリア、ファッション雑貨、小物など幅広い用途に対応しています。日本に一台しかない古い機械を使って作られるシャルマンレース(アメリカンレース)と、手わざを感じさせる立体感のある刺繍レース、紙やビニールへの刺繍などが特徴になっています。今回は合繊よりも天然素材を基布とした刺繍レースで、水玉や大柄チェックなどややラフに崩した感じのものが人気が高いようです。 |
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日本ホームスパン E-44
− リネン主力に軽量・立体感のあるツィード−
日本ホームスパンは、ウール・シルクを主体に綿・麻・皮革・化繊など様々な素材を組み合わせたツィードを生産しており、国内外のブランドから高い評価を得ています。すべて別注。今回はリネンを使い、軽量で立体感のあるシルエットを作れるツィードを叩き台として提案しています。
厳しい経済環境を反映して同質化を回避する意識が高まってきており、今回展では一部バイヤーから「出来合いの生地をセレクトしているだけじゃ駄目だ」という発言があったそうです。ツィードはプリント以上に目立ち、同じ柄では差別化できません。糸作りから始まる独自の製法と技術力で、個別の企業向けに作り上げるツィードは、同質化回避に最適の素材といえます。 |