■lessthan(レスザン) 安藤大春さん
ビジネスゾーンでは素材を中心に、プロモーションゾーンでは加工を中心に見ましたが、プロモーションゾーンの方が活気があり、盛り上がっている印象を受けました。日本の素材を用いて、製品を海外で発表したいので、10月に会期を変更されたのは、自分にとってはありがたいことでした。ただ、積極的なブースもある反面、いまだそうでないブースも目立つのは、気になるところです。
自分自身も、以前コラボコーナーに参加させていただいたこともありますが、学生の勉強にもなると思うので、プロモーションゾーン内に展示できるものがあった方がいいのではないでしょうか。
■JFW-JCデザイナーコラボ
tiny dinosaur(タイニー・ダイナソー) 山本尚美さん
ここ2、3年は続けて見ています。開催当初から比べると、非常に見やすくなりましたし、また今はこんなものができるのかと、驚くような技術的な変化も感じて、楽しく見させていただきました。コラボ作品はスケジュール的に厳しく、じっくりと話し込む時間がとれず、電話やメールでの連絡の取り合いになりましたが、イメージ通りのものを作ることができました。本当にすごく面白かったです。機屋の方とは、ゆっくり話すチャンスが多ければ多いほどいいと思います。自分の知らないことを、知る機会になります。今回コラボした足羽工業さんは、私がイッセイ・ミヤケで働いていた時に見知っていたので、不思議なめぐり合わせを感じました。また、私はデニムが得意でよく扱っているのですが、篠原さんには今まで使っていたデニムとは違うアプローチをいただき、それも良い経験になりました。とても、とても楽しかったです。
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writtenafterwardsのお二人 |
■PIGGY’S SPECIALデザイナーコレクション
writtenafterwards(リトゥンアフターワーズ)
玉井健太郎/山縣良和さん
今回ピッグスキンのコレクションに参加させていただきました。革は小物以外で扱うのは初めてだったので、当初は布帛と同じように作ろうと思っていましたが、縫製も違えば使う部位によって表情も違う、布帛のものと同じパターンが使えないなど、扱いは難しく、今までとは違う経験でした。一番驚かされたのは加工・技術の豊富さ、レベルの高さに関してです。時間がとても短かったので、正直もう少しコミュニケーションを取りながら詰めていけたらと思いました。すぐに製品化というのは難しいと思いますが、可能性は感じています。
JFW-JCは前回までよりも見やすくなりました。まとまりがあって、フォーカスしやすかったです。ビジネスゾーン参加企業とのコラボという事情もあるのでしょうが、コラボコーナーがアトリウム内に設置されていると、今までとは違うJFW-JCという印象も与えられ、またブースへの興味もより強いものになっていくのではないでしょうか。
■Hidenobu Yasuiのデザイナー
保井秀信さん
帰国以来、欠かさず来場 JFW-JCには英国から帰国して以来、継続して見に来ています。国内のテキスタイルメーカーとネットワークもなかったですし、自分で調べてショールームに行っていては効率が悪い。JFW-JCは一度に多くのメーカーの生地を見られるので、助かります。インデックスコーナーはあえて見ず、そのまま会場を見て探します。インデックスコーナーで紹介しているのはメーカーが作っている生地の一つでしかなく、ほかに気に入る生地があるかもしれませんから。
今回、デザイナーコラボに参加させていただいて、これまで使ったことのないタイプのテキスタイルやカラーで、この前の作品のバージョン違いを作れたのは面白かったですね。長大のツィードを使ったスーツは元々、トップスとボトムで違う生地を使っていましたが、ツィードを見た時に「これだ!」と思い、スーツにしました。山崎のテキスタイルはインナーと同じカラーで、アウターは暖かいキルトに。プリントは今回が初の挑戦で、大本染工とのコラボです。
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