合同会見(最終日)
(2007/12/07)
国際展並みのインフラを整備
JFW-JC運営委員会は展示会最終日の7日、会場内で合同記者会見を開催。運営委員会内ではJFW-JCとして新たなスタートを切った今回、トレンド・インデックス・コーナーの強化やバイヤーズ・セレクト・コーナーのブース外観の統一など、まずは「国際展並みのインフラを整備した」と評価していることを報告しました。
来場者減の原因を分析
今回展の来場者数は5日と6日の2日間で、2万2907人。昨年は3日間で4万4262人でした。あと1日あるとはいえ、前年実績を下回るのは必至のため、その原因を分析しました。昨年までは来場者だった合繊メーカーや大手コンバーターで、今回は出展者の側に回った企業があり、その関係で来場者としてカウントする人数が数百人単位で減少したと推測されます。また、5月展の評判がよくなかった影響も想像されます。
一方、昨年並みの部数を用意したフロアガイドマップは要望が多く、最終日の午後まで残数がもたない勢いです。したがって、リピーターもしくは、1枚のパスで複数の来場者があり、人数を正確にカウントできていない可能性が考えられます。ここしばらく、パスホルダーの回収率が落ちていることから、過去のパスで来場していて、カウント漏れしている可能性も指摘しました。
バイヤーズ・セレクト・コーナー、選ばれた心意気
今回新たに設けたバイヤーズ・セレクト・コーナーは「『選ばれた』ということで、出展者の意気込みが感じられ、今後さらに伸ばして行きたい」と、貝原良治JFW-JC運営委員長は述べました。今回は大手アパレルにアンケートしましたが、さらに次回展に向けて商社系のOEM(相手先ブランドによる生産)企業にも追加でアンケートする予定です。全面的なアンケートのやり直しは、1年ごとに行う考えです。
来年の会期は4月と10月に
開催時期については、日本人のバイヤーを第一に考えると、春夏展は4月中旬から5月上旬、秋冬展は11月中旬が望ましいと判断しています。しかし、東京ビッグサイトの日程は向こう3年間埋まっていて、急な変更ができません。都内では、他に代わる会場が見つかりませんので、来年は旧JC実行委員会が押さえる4月と10月の会期で開催するほかないことも報告しました。
4月は今回と同じ東ホールですが、10月は西ホールの2ホールしか押えられていません。会場が狭くなるため、出展希望に十分に対応できない懸念があることも明らかにしました。
国際化へ向け着々と準備
メッセフランクフルト(香港)のトレードフェア・ディレクターであるケイティ・ラム氏が6日にJC会場を訪れ、同社が中国・香港で開催している見本市とJFW−JCとの間で何らかの連携を行う構想で合意したことも報告しました。
また、運営委員会内にワーキンググループとして、国際化準備委員会を立ち上げ、これから国際化へ向け段階的に取り組んで行くことも明らかにしました。
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