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What's Next Textile 次の売れ筋テキスタイル人気投票 Voting for the next top selling textile to come



Photo:2025AW What’s Next Textile

Photo:2025AW What’s Next Textile



投票結果



第1位 サンコロナ小田株式会社

「オリガミオーガンザプリーツ」

和紙 89%, ポリエステル 11%

「オリガミオーガンザプリーツ」

素材企画意図

極細の分繊ポリエステル糸と和紙糸を交織した和紙特有の風合いやタッチが特徴のナチュラルなオーガンザです。無染色仕上げの生地にプリーツ加工を施すことによって、折り紙のような立体感を表現しました。


受賞者のコメント

サンコロナ小田株式会社 車田 健 氏

この度は、多くの皆様にご投票いただきまして誠にありがとうございました。昨年に引き続き得票数1位をいただけたということで、恐悦至極に存じます。

弊社はオーガンザをはじめとした合繊薄地を得意としており、今回出品した素材は、通常オーガンザに用いられる極細の合繊モノフィラメントに、和紙糸を交織したナチュラルハイブリッド素材になります。和紙糸特有の風合いや表情と、極細モノフィラメントによる透け感やハリ感を活かすため、あえて染色はせず、ランダムプリーツをかけ、立体的で印象的な仕上げにし、「オリガミオーガンザ」と命名しました。

弊社では現在、今回受賞した和紙糸の他に、ファッション向けのシアー素材として、綿やウール、シルク、レーヨンなどの天然由来の糸を、極細の合繊モノフィラメント糸と交織した「ナチュラルハイブリッド素材」の開発に注力しております。そういった面においても、今回この素材で多くの支持をいただけたことは、弊社にとっては大変有意義なものになりました。

今後も弊社の糸から一貫の開発体制で、皆様のご期待を超える素材をご提供できるよう精進して参ります。極細の分繊ポリエステル糸と和紙糸を交織した和紙特有の風合いやタッチが特徴のナチュラルなオーガンザです。無染色仕上げの生地にプリーツ加工を施すことによって、折り紙のような立体感を表現しました。




第2位 株式会社長谷川商店

「シルクコットンフリース」

絹 55%, 綿 45%

「シルクコットンフリース」

素材企画意図

長谷川商店、春夏の定番糸、シルクコットン混紡糸のSUMOMOとZAKURO。それらをフリース加工することによって、新しいAWの提案となりました。フリースの温かみの中にシルクとコットンの清涼感が快適です。




第3位 山陽染工株式会社

「デニム針布起毛」

綿 100%

「デニム針布起毛」

素材企画意図

清掃面がネックなデニムに起毛を行いました。起毛の際に回数をあらかじめ決めていますが、職人が確認を行い1回、1回の起毛回数ごとに、起毛感・風合いを観察しながら丁寧に加工をしています。


受賞者のコメント

山陽染工株式会社 大石 周平 氏

What’s Next Textileで当社の生地が入賞したことは、少なからずご来場者様よりご評価を頂いたと受け取り、大変光栄に思います。
今回の入賞を励みに、今後も全社一丸となり新しいものつくりをして参ります。

入賞した「デニム針布起毛」につきましては、職人が丁寧に起毛感を加工中に観察しながら、起毛を行ったデニムになります。ベースデニムについては、縦糸に特別な糸染めを施した他にはない「藍サビ色」の13OZデニムをベースにしております。針布起毛をすることで、ムラ感・深みのある新しい表情のデニムに仕上がりました。

今後も山陽染工独自の新規開発や他社様とのコラボ品を積極的に開拓していきながら常に新しいものつくりを意識して取り組んでいきたいと考えています。

この度はありがとうございました。




第4位 ceceposya

「Otoya」

和紙 56%, 麻 44%

「Otoya」

素材企画意図

ceceposyaは、和紙と天然素材のテキスタイルブランド。Otoyaは、和風にもモダンにも感じる柄を、リネンガーゼの地に和紙を職人技でプリント。素材特有の軽さと質感が特長。2配色在庫して展開。


受賞者のコメント

株式会社チェルシーインターナショナル 宍道 まどか 氏

『 Otoya 』が沢山の方に興味を持っていただきとても嬉しく思います、ありがとうございました。『 Otoya 』は、日本の伝統的な矢羽模様をモチーフにしたデザインで、弓道の言葉で2射目の矢、決め手の意を込めた名前をつけています。

その生産のバックボーンには、出雲の和紙、浜松の麻、京都の染色。日本の色々な産地や職人の引き継がれてきた技があります。

この生地のコレクションでもある『 ceceposya 』は、昔ながらの熟練した職人技と今の新しいデザインを合わせ、使う人の自由さで新しい表現を可能にするこだわりのMADE IN JAPANのテキスタイルコレクションです。日本に先んじて欧米に向けて発表し、たいへん好評を得ています。この度JFW-JC2025で日本の服づくりの方々にご評価いただけたことで、更なるテキスタイルの可能性を実感しています。

私たち『 ceceposya 』は、手漉き和紙や手捺染など、日本の独創的で伝統的な産地と繋がることでその産地を支え、末永く受け継いでいくことを願いながら、愛着のある美しい布にするためにデザインとアイデアを創り出しています。『 Otoya 』をはじめ各テキスタイル、そして、そのブランドストーリーにご賛同いただける方々に多く出会えた展示会でした。




第5位 小原屋繊維株式会社

「まるでカシミアのような、オーガニックコットンとシルクの競演」

綿 80%, 絹 20%

「まるでカシミアのような、オーガニックコットンとシルクの競演」

素材企画意図

丁寧に手摘みで収穫したオーガニックコットンの80番手の細い糸にシルクをブレンドした繊細で上質な糸を使用し、その加工技術で、ウールのような質感とカシミアの手触り表現した、1ランク上の起毛素材です。


受賞者のコメント

小原屋繊維株式会社 宮木 智 氏

ベーシックな素材で、一見普通に見えますが、触って頂いた感触が御支持を受けたのかなと思います。

秋冬は防寒感のある素材が分かりやすいかもしれませんが、小原屋繊維は天然繊維をメインに、中でも、リネン、コットンを強みにしてます。その強みを小原屋繊維なりの秋冬提案におとしこみ綿起毛やリネンウール、又は冬でもリネンなどのコンセプトのもと展開してます。

その中で、このオーガニックコットンシルクを加工場の技術で、カシミアタッチのように仕上げ、従来のコットン起毛を進化させた素材にしました。今後はこの起毛技術を様々な素材で試験をして新たな小原屋繊維のブランディングになればいいかなと思います。




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テキスタイルのトレンド性・感性・技術・意匠・風合い・マーケティング性・好みなど、来場者の自由な観点で投票して頂き、「次の売れ筋テキスタイル」を探る参加型のコーナーです。

今回は46社から120点の応募があり、審査を通過した43社・43点を展示します。

ぜひあなたのイチオシ素材に投票ください!投票後に、JFWオリジナルグッズを進呈させて頂きます。




出品企業

(株)アルテックス / 糸の音 <(株)川栄> / 宇仁繊維(株) / (株)STX / 小原屋繊維(株) / カイハラ(株) / 川越政(株) / KIRARI(株) / 国島(株) / (有)クロスジャパン / 高野口パイルファブリック <青野パイル(株)> / (株)向陵 / コスモテキスタイル(株) / (株)近藤紡績所 / (株)サンウェル / サンコロナ小田(株) / 山陽染工(株) / (株)SHINDO / ceceposya / 第一織物(株) / 瀧定名古屋(株)・RE:NEWOOL® / ダックテキスタイル(株) / 丹後織物工業組合 <(株)大江> / (株)ドゥミルサンク / 東レ(株) / 西川毛織(株) / 西陣織工業組合 <岡文織物(株)、岡本織物(株)、川端(有)> / (株)長谷川商店 / 浜縮緬工業協同組合 <(有)𠮷正織物工場> / (株)ビアン・aaat / (株)ファイブワン / ファインテキスタイル(株) / 福島県絹人繊織物構造改善工業組合 <齋榮織物(株)> / Mipox(株) / (株)松原 / 溝呂木(株) / 明林繊維(株) / (株)モエラン スタジオ / レインボーワールド(株) / (株)ROKAL / SFT Inc. (Samsung Fashion & Textiles) <Korea>