JFW JAPAN Fashion Week TOKYO

「JFW JAPAN CREATION」 第122号

フォーラム・トピックス「JFW JAPAN CREATION」第122号(2008/10/29)

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■■       「JFW JAPAN CREATION」 第122号 (2008/10/29)
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こんにちは!!
先日のJFW-JC2009AW会場内で行われたフォーラムからエコ関連について、紹介
いたします。

 

■INDEX
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[1]「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」記者会見レポート
[2]JFW−JCフォーラム・トピックス
[3]グリーン&グリーン〜「チャイナ・ブルー」とCSR調達
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■Index[1]:「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」記者会見レポート
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第8回「東京発 日本ファッション・ウィーク(JFW)」は来年3月23日から

 有限責任中間法人日本ファッション・ウィーク推進機構は28日、東京・霞ヶ
関の経済産業省で記者会見し、第8回JFWの開催計画を発表しました。また、
同日開かれた臨時社員総会において理事の交代が承認され、武藤信一氏(日本
百貨店協会副会長)が退任し、鈴木弘冶氏(同会長)が就任しました。

 第8回JFWの全体会期は、09年3月23日から29日までで、東京ミッドタウン
と原宿クエストホールを主会場に開かれます。主な開催内容は次の通りです。

・東京コレクション・ウィーク(23〜28日)東京ミッドタウン、原宿クエストホール
・SHINMAI Creator's Projectコレクションショー(23日) 東京ミッドタウン
・JFWデザイナー合同展示会(24〜26日)東京ミッドタウン
・オープニングレセプション(23日)ザ・リッツカールトン東京

 また、第9回の会期は、これまでの9月開催から10月開催に変更する予定で、
これは外国のバイヤー、プレスから「開催時期を10月にして欲しい」との要望
に応えたものです。

 一方、この秋に開かれたJFWの活動結果を報告する中で、JFWジャパン・
クリエーションで外国人の来場が増えた要因として、平井克彦副理事長は「日
本のテキスタイルの実力が世界で認められたことが主因。日本のファブリック
は海外で人気がある」と語りました。

 

■Index[2]:JFW−JCフォーラム・トピックス
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ファッションにとってのエシカルとは…

 先に開催されたJFW−JC2009Autumn/Winterでは、これまでになく「E
CO」が大きくとり上げられていました。トレンド&インデックスコーナーで
の「ECO MODE/エコ・テキスタイル」をはじめ、フォーラムでは「エ
シカル・ファッション」「エコ+ファッション」「環境・社会に対する企業責
任活動」などの講演があり、あらためてファッションとエシカル(倫理性)の
関係がクローズアップされました。

 「欧米ではファッションにおいても“エシカル”を重視するデザイナーやブ
ランドが増えている」(マリ・クレール編集長生駒芳子氏)といい、東京生活
研究所ファッションコーディネーターの岡野涼子氏は、ファッションだけでな
く生活関連商品の多くが環境を意識した商品開発やマーケティングを行なって
いる、と強調していました。

 そうした一方、アバンティの渡邊智恵子社長は、環境問題の実情に触れ「オ
ーガニック・コットンの産出国であるインドでは、綿花の摘み取りに学童を就
労させている。これはフェアトレードの観点から看過できない状況」と指摘、
またエコテック・ジャパン社長の近藤繁樹氏も中国のアパレル生産において
「劣悪な労働環境を放置する工場が多い中で、欧米の有力企業は工賃を上げて
も、環境対策や就労条件を改善するよう求めている」と述べ、エシカルという
考え方がファッションだけでなく、ビジネスにおいても重要な要素になる、と
語っていました。

 

■Index[3]:グリーン&グリーン〜「チャイナ・ブルー」とCSR調達
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 「皆さんの中で『女工哀歌』を観た方は、どれだけいますか?」−JFW−
JCのフォーラム会場でのことでした。講師の渡邊智恵子氏(アバンティ社長)
の質問に手を上げたのは数人だけ。じつは筆者も「女工哀歌」と聞いて「野麦
峠」を連想したぐらいで、「ぜひ、ご覧になって欲しい」とのアドバイスを受
けて、上映中の渋谷シアター・イメージフォーラムに行ってきました。

 『私たちにとって「ジーンズ」はもっとも身近な服。本作はその生産過程を
追って、世界の衣料品の大半を生産している中国の工場に密着したドキュメン
タリー。圧倒的なコスト削減と技術力の向上により、今や“世界の工場”とな
った中国。その裏側を探るため工場で働く10代の少女たちの日常生活に迫り
ます』(公式ホームページ)http://www.espace-sarou.co.jp/jokou/

 これは、主役となる少女が四川省の農村から出稼ぎにやってきて、中国南部
の工業地帯にあるジーンズ工場で働くもようをドキュメントで撮ったアメリカ
映画で、原名を「チャイナ・ブルー」といいます。わずか4ドルで出荷される
ジーンズを生産するため、この工場の従業員は平均年齢15歳、1日の平均労働
時間は18時間、それでいて時給は7円以下。これが中国におけるアパレル生産
のすべてとはいえませんが、こうした状況があることを目の当たりにすると胸
が押されます。

 このところ日本では「コンプライアンス」「CSR(企業の社会的責任)」
という言葉が頻繁に使われるようになってきましたが、食品などでトレーサビ
リティ(履歴追跡)が求められているように、ファッションでも「CSR調達」
が顧客満足につながる時代が、ひたひたと近づいていることを示唆する映画で
もありました。

※CSR調達とは、企業や政府が取引先のCSRの取り組み状況を判断基準と
して物品などを調達すること。製品の環境負荷や企業の環境経営状況を考慮す
るグリーン調達よりも大きな概念で、取引先のコンプライアンスや、人権、労
働環境、安全衛生などまでが判断基準に含まれます。

http://www.japancreation.com/news/green/

 

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