JAPAN CREATION Trade Fair of Total Fabrics and TextileGoods [繊維総合見本市]

「JAPAN CREATION」 第15号

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■■       「JAPAN CREATION」 第15号 (2006/07/19)
■□■    
■■■■       http://www.japancreation.com/
■□□□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
======================================================================
このメールは、過去にJAPAN CREATIONにご来場いただいた方や、JAPAN CREATION
ホームページ上にてメルマガ登録をいただいた方、ならびに関係者の方々に
お送りしております。
本メルマガの配信停止を希望される方は、文末のURLから配信停止の手続きを
お願い致します。
※このメールは等幅フォントに最適化されています。
======================================================================
こんにちは!!

今回は、先週に続き、貝原実行委員長のインタビュー(後半)をご紹介します。

また、新企画として、繊維業界専門家のインタビューもスタートします。
今回は、レディスマーケティング分野の専門家、ミックプランニング代表の北川
美智子さんです。北川さんは、企画委員としてJCにも協力していただいています。

■INDEX
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[1]規模は力なり(貝原実行委員長インタビュー4)
[2]効率化追求だけでなく無駄も必要(貝原実行委員長インタビュー5)
[3]事前準備とフォローが大切(貝原実行委員長インタビュー6)
[4]今秋はクオリティ重視に(ミックプランニング北川美智子代表)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■Index[1]:規模は力なり(貝原実行委員長インタビュー4)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 モノ作りには、常に新しい刺激が必要です。刺激がないと自己満足で終わって
しまう。メーカーは自己満足では駄目になってしまう。ですから、できるだけ大
勢のお客様の声を聞かなければなりません。

例えば、JCにはアパレルのバイヤーばかりでなく、雑貨や資材のバイヤーも来場
します。自社のテキスタイルが帽子や靴に使われることなど想像もしなかった人
もいるでしょう。それが新しい用途に使ってもらえる。こうした出会いは、規模
が大きいことが条件になります。

規模は小さくても、選りすぐったバイヤーを相手にすればいい、という意見もあ
りますが、規模を小さくするといつも同じ人に見てもらうことになってしまう。
そういう商談は各社が常に行っています。JCの良いところは、大勢の方に見ても
らえることであり、刺激を沢山もらえるということですね。

 

■Index[2]:効率化追求だけでなく無駄も必要(貝原実行委員長インタビュー5)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
これまで商社の繊維部門は縮小傾向にありました。でも、最近になって、見直さ
れようとしています。日本だけでなく、アジアや世界に目を向ければ、繊維ビジ
ネスの可能性は広がります。そういう意味でシュリンクするのではなく、むしろ
エクスパンドして欲しいと考えています。

現在の優秀な企業の未来もそうとは限りません。時代は常に変化していくし、ビ
ジネスも変化していきます。ですから、展示会も常に変化できるような柔軟な姿
勢を持つことが大切です。

ビジネスもそうですが、効率だけを追求すればいいというものではありません。
ある意味で、無駄も必要です。商談も同様であり、無駄な話をしているようでも、
それが新しいビジネスのヒントになることは多いのです。 だから、極論すると
お祭にも意味があります。お祭は悪、商談は善と決めつけるのではなく、お祭も
良い部分があるし、お祭があるから商談につながるということもあるのです。

 

■Index[3]:事前準備とフォローが大切(貝原実行委員長インタビュー6)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 海外の企業も、展示会の会期中だけビジネスをしているのではありません。展
示会の前に、有力なデザイナーやバイヤーとは打ち合わせを行い、押さえるもの
は押さえてしまいます。

機械の展示会もそうですが、事前に商談は終わらせておいても、契約は展示会場で
行って欲しいと言われます。ある意味では、それが儀式なんですね。テキスタイ
ルの展示会も同様です。アパレルは、事前にプレゼンテーションを受けていて
も、オーダーシートは展示会場で切るのです。

こうした事前準備をしないで、展示会に出れば商談ができるというのは誤解です。
また、展示会後のフォローも重要です。やはり、これと思う企業には訪問して、
相手の会社の情報を収集する。これは与信という意味でも重要です。バイヤーに
してみれば、名刺を置いてきたのに何の反応もない。スワッチサンプルを請求し
たのに、何も送られてこないということになれば、展示会そのものに行かなくな
るでしょう。

より良い展示会にするためには、展示会会期中だけではなく、事前ワークと事後
のフォローが必要だということです。それがあって初めて展示会の商談が実ると
いうことだと思います。このことは、出展者の皆様にも伝えていきたいと思って
います。


■Index[4]:今秋はクオリティ重視に(ミックプランニング北川美智子代表)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 秋の表現の仕方が少し変わってきました。色は薄いキャメル風のベージュ。素
材は光沢感や柔らかさがあり、暑苦しい感じがしません。ニット帽が流行りそう
ですし、ミニマルな感じが出てきます。何よりも上質感、クオリティが大変重視
されます。

 伊勢丹が6月17日過ぎに、ウィンドウでソニア・リキエルの秋物を展示して
いました。キャメルに近いベージュのニットを使ったアウターとインナー、ボト
ムの組み合わせです。その隣のウィンドウで、同じくSACAIもキャメルに
近いベージュで、圧縮ニットのジャケットを出していました。それに、柔らかな
薄手のキルティング素材。どれもプルミエール・ヴィジョンで紹介されていた、
これから出そうな素材。秋物としてすごく新鮮です。

 また、今年は春一番が店頭に並ぶ1月と、夏一番の5〜6月のショウウィンド
ーを、黒を基調に組んでいるところが多くありました。品質が明確に出てしまい
ますので、黒の夏物は難しいのですが。黒は秋の立ち上がりにも、出てくるでし
ょう。ミュウミュウのウィンドウで、綿タッチの夏素材で黒の洋服を展示してい
ました。膝上丈のスカートとパンツ、パフスリーブのトップスと夏のアイテムで
すが、肩に取り外しの効くファーのモペットを付け、グレーのニットのレッグウ
ォーマーを合わせて秋を演出していました。(談)

 

----------------------------------------------------------------------
◆メールマガジン「JAPAN CREATION」へのお問い合わせ◆
ご意見、ご感想などをお寄せ下さい!
・Mail:magazine@japancreation.com

◆発行:ジャパン・クリエーション実行委員会
・〒103-0013 東京都中央区日本橋人形町3-4-5 2F
・Mail:info@japancreation.com
・HP: http://www.japancreation.com/

◆配信解除ご希望の方は、以下より解除手続きを行ってください。
http://www.japancreation.com/jc/mailmag.html#cancellation
----------------------------------------------------------------------
Copyright(c) Japan Creation, All rights reserved.