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■■ 「JAPAN CREATION」 第14号 (2006/07/12)
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こんにちは!!
今回はジャパン・クリエーション実行委員長、貝原良治さんのインタビューをご紹介
します。JCに対する熱いメッセージです。
また、新コーナー【jc(ジェシー)のちょっとイッ服—『モテ服』】がスタートしま
す。JCの情報ばかりではなく、少し軽い一服できるようなコラムです。ファッション
やライフスタイルのちょっと気になることをレポートしていきます。
隔週で掲載していきますので、お楽しみに!
■INDEX
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[1]原点を大切にしたい(貝原実行委員長インタビュー1)
[2]ビジネス重視の試行錯誤(貝原実行委員長インタビュー2)
[3]輸出には商社機能も不可欠(貝原実行委員長インタビュー3)
[4]jc(ジェシー)のちょっとイッ服—『モテ服』
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■Index[1]:原点を大切にしたい(貝原実行委員長インタビュー1)
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私は原点を大切にしたいと思います。JCは八工連でスタートしました。十回になった
から「工連は関係ない」ということではない。工連、事務局がなければ続いていなかっ
たと思います。
過去のJCでは、紡績や合繊メーカー、染色加工企業が出展し、長短のコラボレーショ
ン(長繊維と短繊維の複合)、産地間コラボレーションが生まれました。最近は、大手素
材メーカーの出展がトーンダウンしているように思いますが、私はこれを盛り上げたい。
新しい素材を出展してもらって、それをテキスタイルメーカーがどのように料理するか。
そこから、新しい素材開発が生まれるのです。
私は、工連が中心となった運営と大手素材メーカーの出展、この二つを続けていきた
いと考えています。
私も、自社の社員に、JCに来たら他のブースを見るように言います。そして、自社に
何を活かせるのかを考えさせる。そこから新しい商品が生まれます。
最近はJCから様々なコラボレーションが生まれ、グループ展も開催されるようになり
ました。これも十年間の大きな成果だと思います。JCという母体がしっかりしていたか
らこそ、こうした新しいグループが生まれたことを忘れて欲しくないですね。
■Index[2]:ビジネス重視の試行錯誤(貝原実行委員長インタビュー2)
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実の商売をしていくことも必要ですが、すぐに商売に結びつけるのは難しいものです。
むしろ、同業他社や違う分野の会社が互いに刺激をしあうのが展示会だと思います。
今回、ビジネスゾーンとプロモーションゾーンに分けましたが、これも試行錯誤が必
要でしょう。どちらがいいのかは実際にやってみなければ分からない部分もあります。
これは仕事でも、どんなことでもそうですが、「これがパーフェクト」ということはあ
りません。常に試行錯誤しながら考えていく。ですから、出展者や来場者のアンケート
を重視して、常に改善していくことが必要です。
■Index[3]:輸出には商社機能も不可欠(貝原実行委員長インタビュー3)
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JCの発足当初は、「産地のテキスタイルメーカーがアパレルとのパイプを作る」こと
が大きな目的でした。これはかなり成果を上げたと思います。最初の頃は、自分のお客
さんを呼ぶと他社に取られるからと言って、お客さんを呼ばない企業もありました。で
も、そんなことでは駄目だということも分かってきました。
JCは次の段階にレベルアップしなければなりません。その一つがビジネスとプロモー
ションというゾーニングでもあるわけです。
また、、海外への発信も大きな課題です。しかし残念ながら、産地の中小企業にとっ
て、輸出は大変なことです。自社で行うのが理想であることは分かりますが、直接販売
するのは大変なことです。商社にも、テキスタイルに精通している人が少なくなったと
いう問題もありますが、それでも商社は必要であり、JCは商社にアピールする場でもあ
るんです。
うちも現在のようになるまで、30年掛かっています。それぐらい輸出は難しいという
ことです。(次号へ続く)
■Index[4]:jc(ジェシー)のちょっとイッ服—『モテ服』
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ちょっと前からviviやcancam、JJなど、いわゆる赤文字系と言われる雑誌で頻繁に使
われるようになってきたのが「モテ服」という用語。
男性の目を引き「モテる」ことを意識したファションのことです。主には10代〜20代
が取り入れていて、白やピンクなどのカラーを基調にディテールにはリボンやフリル、
レースを取り入れてラブリーさを強調しています。イメージモデルはエビちゃん。なの
で、エビちゃん系とか愛され系、お姉さん系とかも呼ばれています。ちょっと前のプリ
コンと言った方が捉えやすいかも?…と、このモテ服がファション大好きな女の子たち
の主流になりそうな勢い。キラキラと露出が多めになればセレブ系にも変化するし…。
仕事ができるキャリア系でオフにはピラティス、その後友達とカフェめし、バカンス
にはベトナムでスパ&エステでリフレッシュ、なんていうのよりもずっとリアルなター
ゲット像かも?
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こんにちは!!
今回は、先週に続き、貝原実行委員長のインタビュー(後半)をご紹介します。
また、新企画として、繊維業界専門家のインタビューもスタートします。
今回は、レディスマーケティング分野の専門家、ミックプランニング代表の北川
美智子さんです。北川さんは、企画委員としてJCにも協力していただいています。
■INDEX
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[1]規模は力なり(貝原実行委員長インタビュー4)
[2]効率化追求だけでなく無駄も必要(貝原実行委員長インタビュー5)
[3]事前準備とフォローが大切(貝原実行委員長インタビュー6)
[4]今秋はクオリティ重視に(ミックプランニング北川美智子代表)
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■Index[1]:規模は力なり(貝原実行委員長インタビュー4)
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モノ作りには、常に新しい刺激が必要です。刺激がないと自己満足で終わって
しまう。メーカーは自己満足では駄目になってしまう。ですから、できるだけ大
勢のお客様の声を聞かなければなりません。
例えば、JCにはアパレルのバイヤーばかりでなく、雑貨や資材のバイヤーも来場
します。自社のテキスタイルが帽子や靴に使われることなど想像もしなかった人
もいるでしょう。それが新しい用途に使ってもらえる。こうした出会いは、規模
が大きいことが条件になります。
規模は小さくても、選りすぐったバイヤーを相手にすればいい、という意見もあ
りますが、規模を小さくするといつも同じ人に見てもらうことになってしまう。
そういう商談は各社が常に行っています。JCの良いところは、大勢の方に見ても
らえることであり、刺激を沢山もらえるということですね。
■Index[2]:効率化追求だけでなく無駄も必要(貝原実行委員長インタビュー5)
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これまで商社の繊維部門は縮小傾向にありました。でも、最近になって、見直さ
れようとしています。日本だけでなく、アジアや世界に目を向ければ、繊維ビジ
ネスの可能性は広がります。そういう意味でシュリンクするのではなく、むしろ
エクスパンドして欲しいと考えています。
現在の優秀な企業の未来もそうとは限りません。時代は常に変化していくし、ビ
ジネスも変化していきます。ですから、展示会も常に変化できるような柔軟な姿
勢を持つことが大切です。
ビジネスもそうですが、効率だけを追求すればいいというものではありません。
ある意味で、無駄も必要です。商談も同様であり、無駄な話をしているようでも、
それが新しいビジネスのヒントになることは多いのです。 だから、極論すると
お祭にも意味があります。お祭は悪、商談は善と決めつけるのではなく、お祭も
良い部分があるし、お祭があるから商談につながるということもあるのです。
■Index[3]:事前準備とフォローが大切(貝原実行委員長インタビュー6)
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海外の企業も、展示会の会期中だけビジネスをしているのではありません。展
示会の前に、有力なデザイナーやバイヤーとは打ち合わせを行い、押さえるもの
は押さえてしまいます。
機械の展示会もそうですが、事前に商談は終わらせておいても、契約は展示会場で
行って欲しいと言われます。ある意味では、それが儀式なんですね。テキスタイ
ルの展示会も同様です。アパレルは、事前にプレゼンテーションを受けていて
も、オーダーシートは展示会場で切るのです。
こうした事前準備をしないで、展示会に出れば商談ができるというのは誤解です。
また、展示会後のフォローも重要です。やはり、これと思う企業には訪問して、
相手の会社の情報を収集する。これは与信という意味でも重要です。バイヤーに
してみれば、名刺を置いてきたのに何の反応もない。スワッチサンプルを請求し
たのに、何も送られてこないということになれば、展示会そのものに行かなくな
るでしょう。
より良い展示会にするためには、展示会会期中だけではなく、事前ワークと事後
のフォローが必要だということです。それがあって初めて展示会の商談が実ると
いうことだと思います。このことは、出展者の皆様にも伝えていきたいと思って
います。
■Index[4]:今秋はクオリティ重視に(ミックプランニング北川美智子代表)
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秋の表現の仕方が少し変わってきました。色は薄いキャメル風のベージュ。素
材は光沢感や柔らかさがあり、暑苦しい感じがしません。ニット帽が流行りそう
ですし、ミニマルな感じが出てきます。何よりも上質感、クオリティが大変重視
されます。
伊勢丹が6月17日過ぎに、ウィンドウでソニア・リキエルの秋物を展示して
いました。キャメルに近いベージュのニットを使ったアウターとインナー、ボト
ムの組み合わせです。その隣のウィンドウで、同じくSACAIもキャメルに
近いベージュで、圧縮ニットのジャケットを出していました。それに、柔らかな
薄手のキルティング素材。どれもプルミエール・ヴィジョンで紹介されていた、
これから出そうな素材。秋物としてすごく新鮮です。
また、今年は春一番が店頭に並ぶ1月と、夏一番の5〜6月のショウウィンド
ーを、黒を基調に組んでいるところが多くありました。品質が明確に出てしまい
ますので、黒の夏物は難しいのですが。黒は秋の立ち上がりにも、出てくるでし
ょう。ミュウミュウのウィンドウで、綿タッチの夏素材で黒の洋服を展示してい
ました。膝上丈のスカートとパンツ、パフスリーブのトップスと夏のアイテムで
すが、肩に取り外しの効くファーのモペットを付け、グレーのニットのレッグウ
ォーマーを合わせて秋を演出していました。(談)
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