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![]() 日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)主催の「JFW JAPAN CREATION 2023(JFW-JC2023)」「Premium Textile Japan 2023 Autumn/Winter(PTJ2023AW)」が11月1日~2日、東京・有楽町の東京国際フォーラム・展示ホールEとロビーギャラリーで開催。新型コロナウイルス感染が小康状態となる中で、感染防止対策に配慮して実施いたしました。 新しい素材を求める多くのバイヤーが来場され、真剣な商談が続いた2日間の開催レポート“Part.3”をお送りします。 ![]()
JFW-JC2023、PTJ2023A/Wの開催レポートを3回に分けてお届けします。
![]() ![]() JFW-JCに出展した福井県織物工業組合には11グループが参加しました。その中の一つ「BATTAN BATTAN」は織布工のユニットです。織工房風美舎ではカシミヤを伝統的なカラミ織りで表現。山 滋賀県長浜市の浜縮緬工業協同組合はシルクを60回洗っても摩擦によるスレや色落ち、縮みがほとんど起きない生地加工サービス「ヤサシルク」を打ち出しました。この10月に商業化できました。八王子織物工業組合は2つの大学と協業しました。桜美林大学の芸術文化学群ビジュアル・アーツ専修は、八王子の織物を使ってふろしきやランチョンマットなど学生の思う「こういう製品があればいい」と展示。多摩美術大学の生産デザイン学科は、生花店や式場などから排出するフラワーロスを、草木染めの原料に使う取り組みを紹介しました。 ![]() ザ・ウールマーク・カンパニーはザ・ウール・ラボとしてサプライヤーの23秋冬生地を紹介するとともに、ウールが循環型経済に適した素材であることを訴求しました。 (一社)日本アパレル・ファッション産業協会J∞QUALITY事業は、新しい「J∞QUALITY認証制度」の認知度アップを目的に出展しました。J∞QUALITYの下札に、QRコードによって「織り・編み」「染色整理加工」「縫製」などの生産工程の情報やその過程を動画などで可視化します。より利用しやすい新制度は、来年4月から適用されます。 中能登町商工会繊維業部会の「テクシる」は、能登野菜×美濃和紙×繊維を打ち出しました。能登野菜である金糸瓜の廃棄される外皮を粉末にして美濃和紙に練り込み、生地にしました。「農家と連携して活動している」そうです。初出展の「ceceposya」(セセポシャ)は(株)チェルシーインターナショナルの和紙由来、天然素材を中心としたテキスタイルブランドです。「インデックスコーナーで素材を見て、来られる方も多い」と話していました。 ![]() 大阪の日新プリント(株)も初出展です。プリント面を立体的に見せる厚版プリント、インクジェットプリントなどを提案。「関東にも顧客を広げたい」と出展しました。刺繍の(株)ラカムも初出展でした。同社は刺繍の再現度や表現力、顧客の依頼に対するプラスアルファの提案力が強みです。今回はインスタレーション的なブースを設け、多くの来場者が訪れていました。 コストアップが業界全体の課題ですが、(株)シャルマン工芸は「今回は立体感のあるもの、目で見てわかるもの、少量でも価値のあるもの、利益の得られるものを提案」しました。新内外綿(株)は「ボタニカルダイ」のほか、C反や古着を糸に戻すアップサイクル「彩生」、魚の鱗のコラーゲンペプチドをレーヨンに練り込んだ「フィラゲン」、生分解ポリエステル「ビオグランデ」などサステナブル商品を訴求していました。 ![]() ![]() 東京都、東京製革業産地振興協議会主催のピッグスキン・ファッションショー「PIGGY’S SPECIAL」が11月2日午後、3回に分けて東京国際フォーラム・ロビーギャラリーの特設ステージで開催されました。今回は東京都の各種学校・専修学校12校の学生(80作品)のほか、プロ部門として「KEIKO NISHIYAMA」(ケイコニシヤマ)の西山景子氏、「tactor」(タクター)の山本奈由子氏、「meagratia」(メアグラーティア)の関根隆文氏の3デザイナーがショーで各10点ずつ作品を披露されました。 西山氏は「The Golden Bough―金枝篇」をテーマに、ピッグスキンに自身が描いた動植物のプリントをのせ、「自然からの産物として有り難みを実感しながら制作」されたようです。プリントの上に革独自の立体的な加工も組み合わせました。 山本氏の作品テーマは「ECHO:こだま、反響、共鳴」。昨年チャレンジした箔の表現をより広く、多彩な強弱をつけてコレクションに落とし込みました。「ピッグスキンは追求すればするほど表現に奥深さを足していける素材」と語っています。 関根氏は「Modulation=転調」がテーマ。ピッグスキンは初めての挑戦でしたが、素材特有の表情や質感を残すことで「これまでにないイメージのコレクションを作ることができた」ようです。 ![]() ![]() 【国内展】 Premium Textile Japan 2024 Spring/Summer
JFW JAPAN CREATION 2024
【海外展】 The Japan Observatory at MILANO UNICA 2024 Spring/Summer
Intertextile Shanghai Apparel Fabrics
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