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![]() ![]() ![]() 7月12日から3日間、イタリアのロー・フィエラミラノで「第35回ミラノ・ウニカ」(MU)が開催されます。日本からは日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)と日本貿易振興機構(JETRO)主催の「The Japan Observatory」(JOB) at Milano Unica 2023AWに8社(リアルブース162平方m)がリアル出展するとともに、JOB Plusコーナーに7社(26平方m)が出展します。 35th Milano Unica
![]() JOBは今回、「イデアビエラ」の一角に初めてブースを構えます。イデアビエラはイタリアや英国の一流の紳士服生地メーカーが出展する特別なエリアです。ここへの出展は「日本製生地の品質やレベルの高さが認められた」と理解し、栄誉に恥じぬよう取り組んでいます。世界的な新型コロナ感染拡大の影響でこの間、リアル展への出展を見合わせました。今年2月に2年ぶりの復活出展を果たしましたが、来場者から非常にポジティブな評価を受けました。今回のMUに初出展する企業、復活出展する企業などを紹介します。 “The Japan Observatory”(JOB) at Milano Unica 2023A/W
![]() Photo:The Japan Observatory at MU2023S/S
![]() 3rd. Party 合同会社 / 3rd. PARTY LLC 産地企業と連携して提案 JOBに2回目の出展となる3rd. PARTY LLCの強みは、「日本の各産地のメーカーと連携し、単独では海外市場に打って出られないような中小企業の特徴のある生地を紹介すること。また、決済・流通のBack up も行う」ことです。物流用語に「3rd. PARTY」という言葉があります。物流業務を受託、遂行する役割ですが、同社は日本の各産地の機業と契約し、海外販売する商社・コンバーター機能を発揮しています。 今回出品する「SOG 7060」は、力織機で織った13.5oz のビンテージデニムです。古い織機で織った独特の風合いが特徴といえます。「NC-06」は緯糸が Nylonで、 経糸が綿の交織織物です。肉感や硬さもあり、衣類から資材まで幅広い用途に使用できます。「B2_KAKI」も力織機で織りましたが、とくに高密度の綾織にして、ワッシャー機で反応+柿渋染料で加工を施しました。 ウクライナ情勢や原油高騰などで、「運送費が上昇している」ことが懸念されていますが、「欧州市場は日本製生地販売の高い可能性がある」とし、新規顧客開拓を目的に出展します。 ![]() 双日ファッション株式会社 / SOJITZ FASHION CO., LTD. リサイクル原料で SOJITZ FASHION CO., LTDはJOBに初参加します。「欧州は当社が十分に開拓できていない市場であり、今後注力していくマーケットと考えている。顧客の獲得、当社の認知度の向上、トレンド情報の入手」などを目的に出展します。 同社は綿の先染め、プリント、無地を得意としていますが、リサイクルナイロンなども扱っています。今回出品する「80704」は、ペットボトルなどからリサイクルされたポリエステル原料を使用したポリエステル綿混素材です。綿と比べてシワになりにくく、速乾性もある素材です。「336」もリサイクルポリエステルを使用した生地。コットンライクな風合いで綿と比べてシワになりにくく、フルダルポリエステルを使用することでUVカット効果も付与しました。 リサイクルウールが「68181」です。使い古したウール製品や工場で出る裁断くずなどを回収し、反毛の機械で綿状の原材料に戻して、再び紡績した糸で作った素材です。 同社は小ロット対応やネット販売にも力を入れており、幅広い高品質なMADE IN JAPAN商品を1反からWEBで販売しています。 <JFW Textile Online Salon:双日ファッション株式会社> https://jfw-textile-online.com/textile?user=315 ![]() 株式会社サンウェル / SUNWELL CO., LTD. ストックサービス機能を SUNWELL CO., LTDはJOBに11回目の参加となり、欧州でもストックサービス機能などで知られる企業です。イタリア・ミラノ、フランス・パリに代理店があります。 「欧州は歴史的にも確固たる高級メゾン市場で、重要なマーケット。近年小ロット化しているニーズに当社のストックサービス機能が合致している」とみています。「顧客とダイレクトな商談を通じて、アフターコロナのマーケットニーズを聞き取り、欧州向け商売のさらなる拡大を図りたい」と出展します。 出品する「11488」はオーガニックコットンを100%使用。しっかりとした肉感ながらも、ナチュラルなソフトタッチが特徴のやや厚手のカツラギで、22色を展開します。「11485」は再生ポリエステルの「ECOPET」を使用した中肉厚ツイル。綺麗な綾目が引き立ち、しなやかなハリ・コシのある風合いです。シワになりにくく、縮みにくい特性もあります。27色で展開。「52328」は再生ナイロンを使用した「ReCOHNHny」シリーズ。染料の一部に天然由来色素をブレンドした優しい色合いが特徴の「ONIBEGIE」を掛け合わせたハイブリッドな素材です。 <JFW Textile Online Salon:株式会社サンウェル> https://jfw-textile-online.com/textile?user=254 ![]() 宇仁繊維株式会社 / UNI TEXTILE CO., LTD. バリエーションが豊富 「欧州は我々にとって非常に大切な存在で、期待しているマーケット」。UNI TEXTILE CO., LTDはJOBに新規顧客開拓を目的に再び出展します。 出品するキルティングのように見える二重織のジャカードはポリエステル100%素材。糸の膨らみによってソフトで温かみがあり、優しい手触りに仕上がりました。定番ワルツシリーズに加わったシャンブレーツイルは、緯糸に双糸を使うことで肉感をアップしました。また、シャンブレーがより強調される見え方に工夫を凝らしました。ポリエステル100%で、カチオン糸との染め分けでシャンブレー感を演出しています。 ほどよい透け感があり、全面のシボ感が特徴のサッカーも提案します。モノフィラメントを使用せず、肌ざわりの良い東レの「T400」を使用することでストレッチ性も付与しました。イージーケア素材です。 原燃料費や原材料費などの高騰が著しい昨今ですが、「メーカーとしてコストアップに直面している。とはいえ、商売の機会ロスをなくすよう早め早めの行動を心がけて対応」しているようです。同社は「ストックサービス、即納体制、素材や色柄のバリエーションの豊富さ」に定評があり、そうした強みを生かしています。 <JFW Textile Online Salon:宇仁繊維株式会社 https://jfw-textile-online.com/textile?user=257 ![]() |
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