朝日ファスナー株式会社 ~ 中国ビンテージ市場に ~
「前回のインターテキスタイル上海展示会で、WALDESブランドの人気が高まり、徐々に注文は出てきた。しかし、現地ではファスナーの引手デザインなど模造品が出ている。本物はこれだ!ということを強くアピールしたい」。朝日ファスナーは中国市場に手応えを得ています。すでに上海で事務所・ショールームを開設して、ビジネス展開しています。「事務所を設けたことで、価格、商品見本、ビジネスが迅速に対応可能」になりました。
同社のファスナーは、綿テープにこだわり、1940年代の米国ミリタリージッパーを復刻しました。これを少量、多品種、短納期で対応できることが強みです。今回もこうしたファスナーなどを展示します。
「中国政府はコロナ禍で内需拡大策を打ち出している。また、中国市場では富裕層が増加しており、ビンテージ市場が拡大傾向にある」と期待しています。
株式会社アイリス ~ 中国内アパレルに輸出強化を ~
服飾資材のアイリスがインターテキスタイル上海・ジャパンパビリオンに出展するのは今回が4回目となります。「まだまだ伸びる余地のある貴重な市場。中国内アパレルへの輸出強化」を目的に参加しました。
今回はボタン・ストッパー、マスク用パーツなど服飾付属品全般のほか、サステイナブル素材特化商品・加飾商品、単品アクセサリーなどを出品します。
同社の強みは7000種(3万SKU)という品ぞろえの豊富さ。また、ミニマム無しの販売を製造から在庫管理、販売まで一貫して対応している点にあります。さらに日本国内自社製造及び中国自社工場製造による同一品質商品製造が可能であることや「年間30~50アイテムの新商品を随時発表している」という商品開発力にもあります。
中国に現地法人もあり、中国輸出の実績も積み上げてきました。
植山織物株式会社 ~ ECブランドの来場を ~
植山織物はインターテキスタイル上海・ジャパンパビリオンに3回目の出展となります。同社は自社工場のため、納期、品質のコントロールがしやすく、糸の開発にもこだわっています。昔の紡機で紡績したOLD糸など、独特な味を持つ糸が多いのが特徴です。オーガニックコットンの原糸を多番手でリスクしていることも強みです。
「中国市場は有望。特にECブランドの勢いがすごい」と、新規のECブランドの来場を期待しています。中国には現地法人も開設しています。
今回はサステイナブル素材としてオーガニックコットン、再生ナイロン、再生コットンなどを出品します。表面変化のある素材ではサッカー、楊柳、ドビーなどを提案。綿、綿ウール、綿麻など天然素材をベースにした二者混、三者混素材も多くそろえています。
桑村繊維株式会社 ~ エコ素材など出品 ~
桑村繊維はインターテキスタイル上海出展の常連組です。現地法人を持ち、輸出実績もあります。「中国は伸び代のあるマーケット。今回も新規顧客を獲得したい」と出展します。
主な出展品はエコ素材、特殊加工品、バラエティーに富んだカウンター見本です。「生地リスクをしているので着分や1反からの対応が可能」なことが、同社の強みです。
1928年に兵庫県多可郡(西脇産地)で織物製造業として発足、輸出織物を生産していました。戦後にジャカード織物の設備を導入し、先染め織物製造業として発展。2006年には上海桑村商貿易有限公司を設立し、中国との取引も長い企業です。
新型コロナ禍で、日本国内での展示会もなかなかできない状況が続きましたが、それだけに今回の展示会への期待も大きいものがあります。
株式会社サンウェル ~ 自社企画・自社リスクで ~
サンウェルは2002年に燦日泉(上海)貿易有限公司を設立しました。中国との取引も長く、インターテキスタイル上海・ジャパンパビリオンへの出展も常連組です。「毎回新規顧客との出会いがある」と語っていました。中国を「アパレルマーケットとして世界唯一の成長市場」と位置付けています。
今回はトリアセテート品として発色性の良さ、絹のような光沢、柔らかな肌触りやドレープ性などの美的外観を持ちながらも合繊的なイージーケア性を併せ持つ素材を提案します。
また、同社品番#52201S(商品名ロイヤルライトサテンビンテージ)は微起毛タッチのサテンです。やや薄手でしなやかなドレープ性、ウオーム感とベルベットの様な光沢感が特徴です。高密度で織り上げ撥水加工を施した中肉厚のギャバジンは、しなやかでハリコシ感のある風合いとクリアーな表面感を有し、品番#11476S(60/2交織ギャバ撥水加工)として出品します。
自社企画・自社リスクの豊富なストックで「小ロット・クイック対応」という同社の強みを発揮します。
双日ファッション株式会社 ~ 販売伸ばせる市場 ~
「中国市場は常に変化している。日本に比べるとものすごいスピード。この変化に対応ができれば、販売を伸ばせる市場だ」。双日ファッションはインターテキスタイル上海・ジャパンパビリオンに8回目の出展を行います。
「新型コロナウイルスの影響で各社、自由に出張ができず、素材手当に苦労をしている。市場もネット販売が増え、よりストックオペレーションが生かせる環境になっている。今回の出展では、まず既存得意先の商いを継続し、新規得意先の開拓も目指す」と、期待しています。
同社は中国法人として双日奔時代(上海)貿易公司があり、中国への輸出も行っています。今回は、繊細な色合いや日本独特の柄が特徴の和調プリント、合繊だが綿のようなタッチのナイロンタフタ、収縮性を有するポリエステルで目面の良い表面感のT400素材などを出品します。
日本で約1200品番、中国で約150品番の商品を全てストックオペレーションで販売をするテキスタイルコンバーターですが、現物があれば即日出荷ができる商い形態が強みです。