ありがとうございました!
ご挨拶 ~大雨でも素材への関心の高さ続く
JFWテキスタイル事業 事務局長 川島 朗
「Premium Textile Japan(PTJ) 2020Spring/Summer」が5月22日、東京国際フォーラムのホールE-1で、2日間の会期を終えて無事閉幕いたしました。初日は大雨に見舞われましたが、2日目に多数のご来場をいただき、2日間の来場者数は5,911人(昨年5月展5,987人)と、ほぼ前年並みになりました。ありがとうございました。
今回は94件(123.1小間)の出展となりましたが、新規企業は7社、復活出展者も6社と、展示内容はより新鮮さが増したと推測されます。天候の悪かった初日でも「既存顧客はいつも通りに訪問」「初日くらいの来場の方が商談しやすい」といった出展者の声もありました。会場では活発な商談が行われ、出展者の満足度も高かったようです。素材を重視するバイヤーが増えています。
国内だけでなく、中国、韓国、米国などからも多くのバイヤーが来場されました。事務局ではミラノ・ウニカ(MU)やインターテキスタイル上海など、海外出展時でのPRを行い、事前に英語や中国語でのメルマガ配信を継続しております。こうした活動が海外バイヤーの集客につながっていると思われます。出展者の中には、中国語対応ができるスタッフを置くなどの対応も見受けられました。PTJは国内市場を主な対象にしていますが、海外バイヤーも差別化の一環として日本素材に対する関心が年々高まっています。
来場者からは「サスティナブル(持続可能な)素材を一堂に集めたインデックスコーナーがあればいい」という要望もありました。「サスティナビリティ(持続可能性)」が世界的な潮流となっているためです。2015年9月に国連サミットで「SDGs」(持続可能な開発目標)が国連加盟193カ国で採択され、「つくる責任 つかう責任」から「気候変動に具体的な対策を」「人や国の不平等をなくそう」など、17項目の目標が掲げられました。来場者からこうした要望が出てくることは理解できます。
MUのエルコレ・ボット・ポアーラ会長は出展素材の完全エコ化を目指すといった高い理想を掲げ、「MUでサスティナビリティの教育から始める」と語っておられました。PTJでは前回からインデックスコーナーで生地に「エコマーク」をアイキャッチで添付していますが、よりわかりやすくする工夫も、今後の運営委員会で議論していきたいと考えます。
なお次回の「Premium Textile Japan 2020Autumn/Winter」、「JFW JAPAN CREATION 2020」は11月19日から2日間、東京国際フォーラムのホールEで開催します。今後ともよろしくお願いします。
「PTJ2020 Spring/Summer」閉幕
~新作生地や新技術を紹介~
「PTJ 2020Spring/Summer」が5月22日に閉幕しました。「JFWテキスタイルビュー2020春夏」は「未来旅=時間飛行」「おもちゃ箱×玉手箱」「じゅもん÷安堵感」「新定義+方程式」を4つのテーマとして掲げ、会場入り口のトレンドコーナーにそれぞれの生地を展示しました。出展者は短繊維41件、長繊維23件、染色・後加工、プリント、刺しゅう・レース、皮革・毛皮が21件、服飾資材、ニット、撚糸、パイル9件でした。
宇仁繊維(株)は備蓄機能による多品種、小ロット、短納期機能を改めて訴求するとともに、「高級化戦略」の一環として開発した新作生地を提案。2日間とも多くの来場者が訪れていました。丸井織物(株)は自販テキスタイルブランド「ノト・クオリティー」をリブランディング。コンセプトを「長寿命機能素材」に一新して今回披露しました。(有)福田織物は綿だけでなく、和紙やヘンプを使った生地も拡充しました。森菊(株)はサスティナビリティの一環としてオーガニックコットンを中心に展開しました。服飾資材の溝呂木(株)はレースの新技術「柄合わせプリント」を紹介し、ドレス生地としての可能性をアピールしました。
海外企業はエコ関連素材を提案。初出展のGB TEXTILE(韓国)や、SFT(韓国)はリサイクルポリエステルを出品していました。中国のHARBIN HUAREN LINEN TEXTILESも初出展でしたが、洗えてシワになりにくい「トラベラーリネン」を訴求していました。
関連イベントの「テキスタイルワークショップ~日本の素材を学ぼう!」は、商品企画・素材仕入に携わる若手社員(職歴5年未満)が聴講。日本の繊維産地概要説明のほか、今回は繊維の基礎知識講座も開きました。産地企業人が講師となって寺子屋風に素材や産地を紹介する第2部では、21日に齋栄織物(株) 常務取締役の齋藤栄太氏が「シルク/川俣産地」をテーマに講演しました。同社は世界一薄い絹織物「フェアリー・フェザー」で知られていますが、他社との連携で福島発のブランドの立ち上げ、エレクトロスプレー法による次世代染色機の開発、IPS細胞の増殖用生地などに取り組んでいることを紹介しました。22日は古橋織布(有)の営業担当西井佳織理氏が担当。「コットン/遠州産地」をテーマに遠州産地の歴史などを紹介し、参加者は「産地の歴史に興味を覚えた」と話していました。
Premium Textile Japan 2020 Autumn/Winter JFW JAPAN CREATION 2020
2019年11月同時開催
会期:2019年11月19日(火)10:00~18:30
20日(水)10:00~18:00 会場:東京国際フォーラム ホールE
PTJ2020AW 出展募集概要 >>>
JFW-JC2020 出展募集要項 >>>
※出展エントリー締切り:2019年6月7日(金)
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