ありがとうございました!
ご挨拶 ~厳しい環境でも前向きな企業が多い
JFWテキスタイル事業 事務局長 川島 朗
「Premium Textile Japan 2018Spring/Summer」が5月10日、東京国際フォーラムのホールE-1で、2日間の会期を終えて無事閉幕いたしました。多数のご来場をいただき、ありがとうございました。今回は97件・129.6小間(PTJ2017SSは94件・122小間)と過去最大の出展となりました。うち、海外出展者は9社・9小間。新規/復活出展が14件19.5小間と多かったのも特徴でした。
会期中は活発な商談が行われました。衣料品の販売不振で、大手アパレルの構造改革も行われています。そうした厳しい環境を考えると、今回の来場者が1割くらい減ることも懸念されました。しかし、PTJ2017SS展とほぼ横ばいの来場者を確保できました。
これは衣料商戦が厳しくなるほど、何か新しい素材を探すアパレルが増えるという現象かもしれません。来場したアパレルからも、「デニムを探しにきたが、見つかった」「新しい出展者もあり、素材のバラエティーさが広がった」「ブースの出展者が若くなった。出品された生地も新鮮なものが多かった」といった声が届いています。
出展者側からは「取引していたブランドが廃止になった」「ブランドは残ったが受注量が減った」「これまでのブランド担当者が変わってしまった」といった変化を指摘する声が聞かれました。今回、新規/復活出展組が増えたのも、個展や産地展で提案していたテキスタイル企業も、新規顧客開拓をしなければ売上高を維持することが難しくなり、総合展としてのPTJへの出展を決めたという背景があります。そうした面では来場者がほぼ横ばいという今回展でしたが、ビジネスの先行きについて楽観できないことも現実でしょう。
新規企画として中国の有力アパレルを招き、ビジネスマッチングを行いました。招請したのは「ICICLE」で知られる上海之禾時尚実業、「neoen」の上海弄影時装、「DadinKowa」の青島紫墨服装。同質化などによる過当競争の中で、素材での差別化を狙う中国アパレルに日本製テキスタイルの優位性を訴求するのが狙いでした。
3社とも会場で熱心に商談し、価格面でもあまり抵抗感はなかったようです。インターテキスタイル上海のジャパン・パビリオンにも日本企業が出展していますが、現地法人を有する商社・コンバーター系が多い側面があります。一方、PTJは産地企業が多く、中国アパレルからも「インターテキスタイル上海では見ることができない素材がたくさんあった」とコメントしていました。
なお次回の「Premium Textile Japan 2018Autumn/Winter」、「JFW JAPAN CREATION 2018」は11月28日から2日間の会期で、東京国際フォーラムのホールEで開催します。今後ともよろしくお願いします。
「PTJ2018 Spring/Summer」閉幕
~新規出展がバリエーション広げる~
「PTJ2018Spring/Summer」が5月10日閉幕しました。PTJ2017SS展から開始した「テキスタイル・ワークショップ~日本の素材を学ぼう!」は今回、プリント(京都)とトリコット(北陸)をテーマにしました。9日には(有)久山染工 専務取締役の久山健作氏、10日には福井経編興業(株) 商品企画課の山本延広氏が講演されました。各回、商品企画・素材仕入に携わる若手社員(職歴5年未満)が特設レクチャールームで聴講しました。
当初は来場者減も懸念されましたが、消費者を魅了する新しい素材を求めるアパレルの方々が多く来場されました。新規出展の(株)クリスタルクロスは「合同展への出展は初めて。個展では新規開拓が難しい。いい提案ができ、まずは良かった」と話していました。KBツヅキ(株)も初出展で、独自開発綿糸「ラブリーゼ」を会場で初披露し、多くの来場者を集めました。イチメン(株)は2年ぶりの復活組ですが、独自開発素材の提案とともに、トレンド&インデックスコーナー前という立地を生かし、カラフルな素材を出品して来場者の目を引きました。(株)大長も初出展。プレーンな生地にシボを加える「近江晒」や強アルカリ処理の塩縮加工でハリコシ感を出した商品を紹介し、「手応えを得た」と話していました。
「副資材が一堂に集まっている」(来場者)のもPTJの魅力です。リリーレースインターナショナルはトリアセテートのレースに箔加工を施したものや、美濃和紙のレースなど差別化した商品を出品。神戸レザークロス(株)は合皮がメインですが、PVCプリントなど様々な加工も紹介していました。
海外組では中国、韓国、トルコ、イタリア、タイの企業が出展。初出展の中国のファンウェイ社は新疆の超長綿やリネンを中心に出品しました。同社のオリジナルハンガーは生地を服のように見せました。「中国の若手デザイナーは生地を見ても、製品をイメージできないので工夫を凝らした」と語っていました。韓国のユニコン社はウオッシャブルシルクを提案。日本でもウオッシャブルシルクを使用するアパレルが増えており、反応は良かったようです。
出展エントリー受付中!!
2017年11月同時開催
会 期
2017年11月28日(火)10:00~18:30 29日(水)10:00~18:00
会 場
東京国際フォーラム ホールE
PTJ2018AW 出展募集概要 >>>
JFW-JC2018 出展募集要項 >>>
※出展エントリー締切り:6月1日(木)
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