会場スペースを前回比1.5倍に拡大した「PTJ 2017Spring/Summer」が5月25日閉幕しました。96件/123小間という規模も過去最大でした。また、ブースデザインを一新し、商談テーブルも増設、通路も広げ大半が3m以上を確保しました。来場者からは「以前は肩がぶつかる狭さだったが、ゆったりと歩けるようになった」(アパレル)、「会場が前よりも見やすくなった」(団体職員)、「新型ブースは見やすい」(アパレル)という声も聞かれました。
新企画の「テキスタイルワークショップ~日本の素材を学ぼう!」も好評でした。参加者からは「日本の産地全体をわかりやすく説明していただいた。麻織物が産地の自然条件に合致して作られていることを知ることができた」、「これからどういう素材を作ったらいいか迷っていたが、鈴木専務の世にないものを作れば売れるという話を聞き、大きなヒントになった」「綿の加工がこれほど多いとは知らなかった」といった感想が届きました。
5月下旬という開催時期は婦人服アパレルの展示会と重なるなど、来場者減も懸念されました。しかし、予想した以上に来場者は多く、商談も活発に行われました。自然な膨らみ感やバイオ加工など打ち出した川越政は「ピックアップも多く成約に期待できる」と話していました。天然染料で日本の伝統色を打ち出した山陽染工、紫外線で色が変わるフォトクロミックのリボン、レースを前面に出したサンファッションにも多くの来場者が詰め掛けました。綿のブラックフォーマルを提案した鈴木晒整理では、その開発技術に外国からのバイヤーも関心を示していました。来場者は「レースを見に来たが、多くのメーカーを一堂にみることができた」(アパレル)と、総合展としての強みを評価しています。
海外出展者も積極的に提案しました。常連となったインドのイースタンシルクインダストリーズ社は「リネンにレーヨンの手刺繍したものが好評」、中国のJヴューファッション社も「刺繍物やシャツ地の反応がいい」と話していました。初出展の米国のアッシャー・ファブリック・コンセプツ社はジャージ素材を提案。「日本は高級品も受け入れる市場」とみていました。 |