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INDEX[1]Premium Textile Japan 2016 Spring/Summer 開催レポート - Part 2 -

日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)主催の「Premium Textile Japan (PTJ)2016Spring/Summer」が5月27日~28日の会期を終え閉幕いたしました。有楽町の東京国際フォーラム・展示ホールではビジネスマッチングなども開かれました。


[会  期]   2015年5月27日(水)~28日(木)10:00~18:30
[会  場]   東京国際フォーラム 展示ホール2
[主  催]   一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
[出展者数]   80件/104小間(内:海外6社/6小間)
[入場者数]   約6,500名(前年比:18%増)

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5月27日~28日に東京国際フォーラムにて開催されましたPTJ2016SS開催レポートの Part 2 をお届けします。


 

Part 2

 

・ビジネスマッチング・プログラム
・「The Japan Observatory」at Milano Unica 2016AWに向けて

 

Part 1 (配信済み  ⇒記事ページへ

 

・出展者の声 ~インディゴ関連提案が活発~
・来場者の声 ~事前パスは便利~



■ビジネスマッチング・プログラム


バイヤーを組織し、会期中に出展企業とのマッチングを行うビジネスマッチング・プログラム。PTJの要をなすプログラムとして第1回から継続して行ってまいりました。今回は6社9ブランドがJFW招待バイヤーとして参加され、26社と46件のビジネスマッチングを実施いたしました。招待バイヤーはアパレルが(株)三陽商会(EPOCA、SANYO〈コート〉)、(株)バロックジャパンリミテッド(ENFOLD)、(株)ルック(KORET、REMALON-mieux、SCAPA)。デザイナーメゾンはJOHN LAWRENCE SULLIVAN(柳川荒士)、YASUTOSHI EZUMI(江角泰俊)、YUMA KOSHINO(小篠ゆま)が参加されました。



□(株)三陽商会
サンヨーコート企画グループ主任

梅本 祐助 氏


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PTJやJFW-JC(JFWジャパン・クリエーション)には新しいコート素材を探しに毎回来ています。15秋冬はすべて国内素材で、16春夏も国産素材を使う予定です。日本だからできる、この会社だからできるといった技術力に焦点を当て、こだわりのモノ作りを進める企業とのマッチングを希望しました。

今回は播州産地の企業、染色工場の方とのマッチングを行いました。播州産地のダブルフェイスは1枚で表裏の顔を変えることができる素材でした。染色工場の加工は綿の白化を軽減できるというもので、綿の弱点を改善していました。綿コートの可能性を広げられるような技術に接することができました。また、フェース・トゥー・フェースのマッチングですから、様々なことをお聞きでき、モノ作りのヒントにすることもできました。

国産素材は安心、安全で信頼できます。染色堅牢度にも優れています。そこにさらに改善を加えて、新たな商品を生み出そうと挑戦する。そうした日本人の文化を継承している技術がありました。アパレルとして、そういった素材をいかに料理して市場に提供していくか、が試されると思います。



□(株)バロックジャパンリミテッド
デザイナー

賀久 愛玲 氏


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「エンフォルド」を担当しています。ブランドは今の市場にないものをと、モードを意識して、ミニマルで、遊び心を持ちながら、価格もお手頃と立ち上げ、ドメコン(ドメスティックコンテンポラリー)分野の先駆けとなりました。これまで、PTJに来る機会はありませんでしたが、今回、ビジネスマッチングに参加しました。

今回は機能素材を探すことも狙いでした。吸水速乾、透け防止、ウオッシャブルといった機能に興味がありました。ただ、機能素材といっても、モード感を残すような生地です。事前の話し合いを通じて、マッチング先を選ぶシステムにより、的を射た提案素材を見ることができました。非常に効率の良いやり方だと思います。

マッチングは個室ブースですからじっくり話ができましたし、モノ作りの背景についても聞くことができました。企業の方から「エンフォルドに使ってもらいたかった」と言われたときは、仕事をしてきた喜びも少し味わうことができました。



□(株)ユマコシノアソシエイツ
代表取締役/デザイナー

小篠 ゆま 氏


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PTJ、JFW-JCともに毎回うかがっております。その一方で、尾州、福井、浜松、新潟、桐生、岡山、米沢などの産地にも通っています。ビジネスマッチングはブース巡りと産地訪問の中間くらいの感じがしました。

事前に希望を伝えていますので、出展者の方も事前に準備をして来られます。そういう面では効率が良く、話も早い。実際のプレゼンテーションでは新たな提案もあり、ゆっくりとピックアップすることができました。メーカーの方から「実はこんなこともできます」といった一歩踏み込んだ情報を得ることができるのも、ビジネスマッチングならではでしょう。

コレクションブランドにとって、この時期の開催は遅く、最終段階になります。それでも滑り込みセーフといったところでしょうか。今回も、意匠糸やレース、刺繍関係などで新たに発掘できたものがありました。

国内素材はやはり安心感があります。コレクションは時間が限られています。どんなに良い素材でも間に合わなければ困ります。その点、国内なら、納期の面でもそう心配することはありません。最近は海外向け素材開発に注力される企業もあります。期待しています。



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■ ”The Japan Observatory” at Milano Unica 2016AWに向けて

~良き循環をつなげる~



第21回目となる「Milano Unica(MU)2016AW」が9月8日~10日まで、イタリアのミラノで開催されます。この展示会にJFW、ジェトロが主催、日本繊維産業連盟の協力を得て「The Japan Observatory(日本を俯瞰する)」at Milano Unica 2016AWとして47社・グループが出展します。

 

日本が欧州以外の国として初めて出展したのが昨年9月のMU。今回が第3回目の出展となります。今回のPTJ2016SSを視察した日本繊維産業連盟の下村彬一会長は「イタリアのMU展に日本企業が参加し、海外の有力メゾンから高い評価を得た。そのことがPTJ出展者の自信につながり、さらに国内のアパレル企業の国産素材見直しにもつながっているように思う」と述べておられました。日本からのMU出展者が回を重ねるごとに増えているのも、円安要因だけでなく、日本素材に対する海外の評価が予想以上に高かったことが背景にあるでしょう。

 

また、今回のMU展では韓国が「The Korea Observatory」として初参加します。5月29日にジェトロで開かれた「The Japan Observatory」at MU 2016AW出展者向け説明会で、貝原良治JFWテキスタイル事業運営委員長は「今回は韓国が出展するため、現地で両国は比較されるだろう。とはいえ、バイヤーの期待は高く、その期待にたがわぬ準備を進めてほしい」とあいさつしました。日本らしい特徴のある素材提案が、前回以上に求められています。

 

海外での評価が、国内の需要増にもつながるというサイクル。産地を取り巻く環境は厳しいですが、この良き循環を持続させることで、11月のPTJ、JFW-JCの成功につなげていきたいと考えます。


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Photo:The Japan Observatory at MU 2016SS





INDEX[2]Next JFWテキスタイル事業 今後のスケジュール

【国内展】

Premium Textile Japan 2016 Autumn/Wineter

photo_logo_PTJ

会期:2015年11月25日(水)~26日(木)
会場:東京国際フォーラム 展示ホール2


JFW JAPAN CREATION 2016

photo_logo_JFW JAPAN CREATION

会期:2015年11月25日(水)~26日(木)
会場:東京国際フォーラム 展示ホール1


 


【海外展】

The Japan Observatory at Milano Unica 2016AW

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会期:2015年9月8日(火)~10日(木)
会場:Fiera Milano City


Japan Pavilion 2015 Autumn Edition
Intertextile Shanghai Apparel Fabrics


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会期:2015年10月13日(火)~15日(木)
会場:中国 国家会展中心(上海)




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