JFW Textile News 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 
	http://www.japancreation.com/

INDEX[1]Premium Textile Japan 2016 Spring/Summer 開催レポート - Part 1 -

にぎわう! 過去最高の出展者と来場者


photo_Premium Textile Japan 2016 Spring/Summer 開催レポート - Part 1 - 01

日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)主催の「Premium Textile Japan 2016Spring/Summer(PTJ2016SS)」が5月27日~28日の2日間、東京・有楽町の東京国際フォーラム・展示ホールで開催されました。テキスタイル・ビジネス商談会として人気の高いPTJは、今回が9回目。過去最大規模の80件/104小間(PTJ2015SS実績:74件/94小間)となり、海外からも6社(韓国、中国、台湾、タイ、インド)が出展しました。新規出展も6社ありました。会場のホール2(2000平方メートル)には2日間合わせて過去最高の約6500人が来場され、活気あふれる商談会となりました。今回は閉場時間を試験的に30分延長しました。


[会  期]   2015年5月27日(水)~28日(木)10:00~18:30
[会  場]   東京国際フォーラム 展示ホール2
[主  催]   一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
[出展者数]   80件/104小間(内:海外6社/6小間)
[入場者数]   約6,500名(前年比:18%増)

PTJ2016SSの開催レポートを2回に分けてお届けします。


 

Part 1

 

・出展者の声
・来場者の声

 

Part 2 (次回配信)

 

・ビジネスマッチング・プログラム
・「The Japan Observatory」at Milano Unica 2016AWに向けて



■出展者の声~インディゴ関連提案が活発~


会期中、為替は1ドル=124円台と、約12年半ぶりの円安水準となりました。国内テキスタイルメーカーにとって、円安は輸入圧力を抑え、かつ輸出競争力を増す材料となります。今回のPTJでこれまで以上にアパレルの来場者が多く訪れたのも、国産素材の見直し機運が高まっていることのひとつの証左でしょう。原料価格が上昇しており、採算は厳しい状態が続いてはいますが、出展者は4つのゾーンで活気あふれる商談を行いました。


短繊維では、(株)播がインディゴのシリーズとして、先染め、トップ糸、和紙糸、竹繊維、シルク混などバリエーションの広さを訴求しました。ブース内には「ジャパンファブリック/日本製生地」と書いた大きなパネルを掲げて、日本ならではの開発素材を打ち出していました。ブースには海外からの顧客も多かったようです。桑村繊維(株)は主力のフラットな綿先染め織物をランキング形式で壁面に吊るして展示したほか、箔プリントやカットドビーなど加工物も充実していました。

クリエイト津島は、見た目はベーシックなウールですが、手触りや風合いが異なる素材を出品し、その技術力をアピールしました。(株)ピアチェーレは経糸にフィラメントを使い、緯糸で差別化した特殊なジャカード、からみ織りなど、日本の産地でなければできない匠の技を訴求。森菊(株)は今回、捺染工場とのコラボで生機にプリントしたサンプルも展示しました。来場者からプリントも見たいという要望に対応したものです。また、特殊加工で綿100%でもストレッチ性を有するボトム用生地なども出品しました。

古橋織布(有)は2月のミラノ・ウニカ展で好評だった綿にオリジナルのラメ糸を組み合わせた織物や、他産地と連携したシルク・アンゴラ使いの織物などをより進化させて提案。(有)福田織物もミラノ・ウニカで二重織や三重織の評価が高かったことを受け、表がリネン、裏が綿のダブルフェースなど多重織素材を披露しました。


photo_Premium Textile Japan 2016 Spring/Summer 開催レポート - Part 1 - 02

長繊維では宇仁繊維(株)がパウダリーストレッチサテンを提案。経緯のポリエステル糸を追い込むことで、反発感のあるプルプルとした風合いに仕上げました。また、ラウンドレースにインクジェットプリントで複雑な柄を付与した素材、幾何レースなどの表面変化系にも注力しました。丸井織物(株)は「CARACAMBIO」「ARTORITMO」「MiForma」を訴求。MiFormaは独自技術で生まれたナイロン100%の形状記憶性と復元性を持ち、撥水、防風機能も備えています。ケイテー・テクシーノ(株)はポリエステルを中心に織物とニットを提案しました。ポリエステル100%の2WAYストレッチの軽量高密度タフタは、耐久撥水性を備え、1枚物のジャケット、ブルゾンからダウンまで幅広く使える素材です。

 

染色ゾーンでは鈴木晒整理(株)が厳選されたジャパンクオリティー素材と加工の妙技のコラボレーションを披露。連携する20社を超える生地製造卸の生機に、同社が最適と考える加工を施しました。山陽染工(株)は得意とするインディゴ染めや抜染などを提案。硫化染の「ダスティ」は無地染めでありながら、中白染めで、インディゴ同様の加工感や風合いを出します。(株)野崎染色は、染料と素材を分かりやすく組み合わせた生地展示で染色技術をPRしました。小島染織工業(株)はツイルやストレッチの藍染め素材を提案し、自社で糸染めしたニット素材も用意しました。初出展の東海染工(株)は自社展では集められない新規顧客開拓を目的にし、ブースはにぎわっていました。


photo_Premium Textile Japan 2016 Spring/Summer 開催レポート - Part 1 - 03

服飾資材や撚糸では、(株)サンファッションが大柄のリバーレースを出品。二浴染めでメリハリがあります。また、帽子の飾りにリネン100%のリボンも提案していました。(株)泰平商会ではポリエステル不織布のテープヤーンのほか、1本の糸が撚糸技術でモヘア、ブークレ、かすり、ウールに変化する意匠糸が人気でした。(有)青木織工芸はシルク綿のオパール加工のショールを展開していました。ニットではミナミ(株)が杢調のカジュアルテーストのカットソーを、川田ニッティンググループはスポーティーや3Dを意識したトリコット素材を紹介しました。

 

円安という環境ですが、海外出展者も積極的です。韓国のユニコン社は洗えるシルクを訴求。中国のJビューファッション社は日中協力素材として、中国の生機を日本で染色加工した素材を出品し、国を越えた新たな取り組みをアピールしました。3回目の参加となるインドのイースタンシルク社は今回、手紡ぎ綿素材「カディ」を出品しました。



■来場者の声 ~事前パスは便利~


「ほしい素材があり、PTJに来ました。有楽町の駅前で、来やすい」「場所が近くていい」「気軽に来られる会場」。来場したアパレルの方々は、東京ビッグサイトから有楽町の東京国際フォーラムにPTJの会場を移したことで、非常に便利になったと口をそろえます。前回から受付での混雑を避けるため、来場者向けに事前パスを送付しています。この方法についても「受付で並ばなくても済み、行く気になる」「並ばずにすっと入ることができた」「便利な制度で続けてほしい」と好評でした。


photo_Premium Textile Japan 2016 Spring/Summer 開催レポート - Part 1 - 04

会場の混み合い具合は前回以上になりました。「人が多くて、見られないブースもあった。とくにレース素材のブースが人気だった」(靴メーカー)、「コンパクトで活気がある。ただ、通路であいさつされると、他の人が通りにくい」(テキスタイルメーカー)という声もありましたが、「このくらいのスペースが適当。広すぎると回りきれない。混んでいても、ブースには人が入っていた方が入りやすい」(アパレル)、「混雑している方がブースに入るのに抵抗感がない」(アパレル)という意見もありました。「盛況。来場者の滞留時間も長く、ビジネスの本気度がわかる」(ニッタ―)という見方をされる方もいて、ビジネスのための展示会として定着しています。

 

今回はトレンドコーナーやインデックスコーナーの場所が変わりました。トレンドコーナーをご覧になったあるアパレルのバイヤーは「ブースにトレンドコーナーの生地はここ、という表示があれば、もっと便利。探すのに時間を省ける」と話していました。また、「16春夏展だが、15秋冬の最終品や16秋冬の開発品的なものも見たかった」というアパレルの方もおられました。さらに「レースならレースを1カ所に集めてもらえたら、もっと見やすくなる」という意見もありました。


photo_Premium Textile Japan 2016 Spring/Summer 開催レポート - Part 1 - 05




INDEX[2]Next JFWテキスタイル事業 今後のスケジュール

【国内展】

Premium Textile Japan 2016 Autumn/Wineter

photo_logo_PTJ

会期:2015年11月25日(水)~26日(木)
会場:東京国際フォーラム 展示ホール2


JFW JAPAN CREATION 2016

photo_logo_JFW JAPAN CREATION

会期:2015年11月25日(水)~26日(木)
会場:東京国際フォーラム 展示ホール1


 


【海外展】

The Japan Observatory at Milano Unica 2016AW

photo_logo_JFW JAPAN CREATION

会期:2015年9月8日(火)~10日(木)
会場:Fiera Milano City


Japan Pavilion 2015 Autumn Edition
Intertextile Shanghai Apparel Fabrics


photo_logo_JFW JAPAN CREATION

会期:2015年10月13日(火)~15日(木)
会場:中国 国家会展中心(上海)




このメールは、過去にJFW推進機構が主催するテキスタイル展にご来場いただいた方や、JFWジャパン・クリエーションホームページ上にてメルマガ登録をいただいた方、ならびに関係者の方々にお送りしております。
なお、当メールの送信アドレスは送信専用となっております。このアドレスに返信していただいてもご回答をお送りすることはできませんのでご了承ください。お問合せおよびご登録内容の変更や配信停止をご希望の方は、文末のお問い合わせ先へお願い致します


◆お問い合わせ・発行 : JFWテキスタイル事業 事務局
・ 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-26-16 8F
・ Mail : info@japancreation.com

◆配信解除ご希望の方は、以下より解除手続きを行ってください。
http://www.japancreation.com/mailmag.html

Copyright(c) JFW Textile Div., All rights reserved.