日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)とジェトロはPTJ会期中、9月9日から3日間、イタリアのフィエラミラノシティで開催される「ミラノ・ウニカ(MU)」の「ジャパン×MUスペシャル・プログラム」として開かれる「The Japan Observatory(日本を俯瞰する)」at Milano Unica 2015AWについて、東京国際フォーラムで記者会見しました。
9月のMUには日本から29社・団体が21小間(1小間18m²)規模で出展しますが、MUはこれまで欧州以外の国の出展を認めていませんでした。会見に出席したシルヴィオ・アルビーニMU会長は「イタリアの多くのハイエンドブランド・バイヤーから日本素材の推薦・要望を受けました。日本は品質、サービス、イノベーションレベルにおいてMUとの一貫性が取れる」ことが、初めて日本のMU出展を決めた理由と説明されました。また、「イノベーションとクラフトマンシップが日本の強み」とし、スポーツ素材のような機能素材や、伝統的・職人的素材などの出品を期待されていました。
会見では三宅正彦JFW理事長が「テキスタイル事業の国際化に向けてMUと6年に及ぶ交渉で実現しました。欧州以外の国のMU出展は画期的なことで、千載一隅の好機です。一流企業がまとまって出展しますから、日本テキスタイルのブランディングにもつなげたい」と、国際化への道を拓く決意を改めて表明されました。経済産業省の片岡進繊維課長は「イタリアは日本同様に産地が疲弊し、互いに危機感を共有できます。その危機感を前にして、本当の意味での協力関係が生まれる第一歩となる」と新しい協力関係の潮流の誕生を示唆しました。 |