JFW Textile News 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 
	http://www.japancreation.com/
INDEX[1]Premium Textile Japan 2014 Autumn/Winter JFW JAPAN CREATION 2014 熱気あふれる2日間でした! 開催レポート -Part.2- INDEX[1]Premium Textile Japan 2014 Autumn/Winter JFW JAPAN CREATION 2014 熱気あふれる2日間でした! 開催レポート -Part.2-

日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)主催の「Premium Textile Japan 2014 Autumn/Winter(PTJ2014AW)」、「JFW JAPAN CREATION 2014(JFW-JC2014)」が11月20日~21日の2日間、有楽町の東京国際フォーラム・展示ホールで開催されました。PTJ2014AWは今回が6回目。過去5回の好評な実績を背景に、64社(90小間)がホール2(2000平方㍍)に集結しました。このうち、海外企業は3社(トルコ・台湾)/4小間でした。JFW-JC2014は261社(225小間)が参加し、ホール1(3000平方㍍)で開催。海外からは、韓国、台湾、香港、タイが33社/37小間の規模で出展しました。来場者も昨年以上に多く、熱気あふれる2日間でした。


photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.2- 01

[会 期] 2013年11月20日(水)~21日(木)
[会 場] 東京国際フォーラム 展示ホール
[主 催] 一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
JFWテキスタイル事業運営委員会
[出展者数]

PTJ2014AW:64社90小間(内海外3社4小間)
JFW-JC:261社225小間(内海外33社37小間)

[入場者数] 総数約20,000名

PTJ2014AW、JFW-JC2014の開催レポートを2回に分けてお届けします。


Part.2
 

・FORUM
・第7回FORM PRESENTATION −産学コラボレーション−

・ピッグスキンファッションショー −PIGGY’S SPECIAL−

Part.1(配信済み⇒
 

・ビジネスマッチング・プログラム
・来場者の声

・出展者の声

photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.2- 02



FORUM

第一線で活躍する講師陣が日本のテキスタイルやファッション、マーケットの最新情報やテーマに沿った解説を語る“Forum”。今回も旬な話題をテーマに、4本のフォーラムが開催されました。



「メイドインジャパンへのこだわり」
   吉岡 隆治 氏 /(第一織物株式会社 代表取締役社長)

photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.2- 03

同社は、ヨットセール・クロスなど産業資材を主体に、“ほかでは創れない、真似できない”技術力で超高密度織物の研究・開発・製造に取り組み、1980年代にアパレル向けに着手しました。下請けから脱皮すべく自販体制を構築するとともに海外戦略を強化し、現在は80%が海外向けとなっています。韓国や中国でも生産する中で吉岡氏は「日本でつくるにふさわしい製品が『メイドインジャパン』であり、それには製品開発を怠らず、独創性を追究していく」ことが必須と語りました。また、海外事業を進めるにあたっては「テキスタイルの売り方、すなわち“出口”を明確にしたうえでのモノづくりが重要」と述べ、テキスタイルにおいても「ブランド化とは消費者が認めたものであり、それには製品の理解と信頼が不可欠である」と強調しました。



「モードとテキスタイル」
   津村 耕佑 氏 /(ファッションデザイナー)

photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.2- 04

「FINAL HOME」のデザイナーである津村氏は、「モードのテキスタイルとは、空間を構成するマテリアルであり、その機能がファッションにつながっていく」と述べ、「繊維」にこだわらない素材を使った作品の数々を紹介しました。ちなに同ブランドは、その名の通り“究極の住まい”で、災害などで家屋を失ったときに身体を護る衣服というのがコンセプト。それだけに機能性への探求は、さまざまな素材に広がり、「たくさんのポケットをつくって非常時に新聞紙などで保温を保つ。また、使用済みペットボトルをそのまま使ったり、パズルピースをつなげて服にしたり、生活周辺のモノを素材にすることで、新しいファッションが広がっていく」と自身のデザイン観を語りました。



「幻のコットン、シーアイランドコットン」
   伊藤 薫 氏 /(シーアイランドクラブ株式会社)

photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.2- 05

「海島綿」の名称で知られるシーアイランドコットンの歴史に始まり、その特性を解説した伊藤氏は「西インド諸島にある5カ国でしか産出されないシーアイランドコットンは、繊維の細さだけでなく強度にすぐれ、かつてはパラシュートにも用いられたほど」と述べ、また、繊維原料のブランド化、とりわけ産地をブランドにしたのは「シーアイランドコットンが最初」とのエピソードを紹介。現在、高級素材としてシーアイランドコットンの地位を保っているのは「一つは産出が5カ国に限られる希少性、そして栽培が大量生産に向いていないこと、それに収穫量が不安定である、さらに政府が種を管理している」などの要因によるものである、と話しました。



「価値あるモノづくりを求めて」」
   宮崎 俊一 氏 /(株式会社松屋銀座店 バイヤー)

photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.2- 06

企画と販売だけでなく、生産にも取り組み“一人SPA”を自認する宮崎氏は、世界の産地を飛び回る一方で「日本が世界で勝てるものを残したい」と語っています。その一つがションヘルという旧型の織機で織り上げた服地。「日本に数台しかないションヘル機は生産性が悪く、動かせる人も高齢者。しかし、この織機からは新鋭機にない服地が生れる。この機械を何台残せるかも私の仕事」と言い切っています。「良質の服地を吟味し、長く着続けられる服の価値を創出したい」とも述べ、そのために日本はもちろん世界各地の生産現場に足を向けています。「海外も含めて見本市や展示会を予習とするバイヤーがいるが、私にとっての見本市が復習」と情報収集でも宮崎流を伝授してくれました。




第7回FORM PRESENTATION −産学コラボレーション−

繊維ファッション産学協議会の産学コラボレーション第7回「FORM PRESENTATION」は、東京国際フォーラムのロビーギャラリーで開催されました。次世代の人材育成を目的とした産学コラボの今回のテーマは「ウールの進化・2」。日本を代表する毛織物企業ニッケのご協力を得て、ウールの新しい価値創造を追求しました。

応募作品の中からデザイン審査で選ばれた8グループの学生が、贅沢で官能的なカラーテーマとウールのスタンダードな魅力を連動させた“色彩と素材”の妙味が放つドラマチックでコンテンポラリーなオフィシャルスタイルを表現した作品を展示発表しました。生地は学生がニッケ一宮事業所を訪問して生産現場を見学、現地で生地を選んだものです。

このロビーギャラリーでは学生の作品を真ん中にして挟むような形で、ニッケとウールマークがブースを構えました。ニッケは「コンセントレーション!(結集しよう)」をテーマに縫製品10点を展示。また、新・交撚糸「ニッケ長良川」等の素材も紹介していました。ウールマークは2014秋冬のウールトレンドを紹介する「ザ・ウール・ラボ」、「クールウール」キャンペーンの日本の9社のギルドメンバーの生地などを展示しました。原料から生地、製品、さらに学生ならではのクリエーション力が、ウールという素材を通して総合的にアピールされていました。

今回参加した文化服装学院ファッション高度専門士科4年の伊澤清也氏は、「色味にこだわりました。ニッケさんのウール素材に後加工でグラデーションを施しました。尾州に行き、製造現場を見たこともいい経験でした。会場での来場者へのプレゼンテーションも今後に役立ちそうです。同じ作品でも人によって見方が違うということも応対してわかりました」と感想を述べていました。


photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.1- 07


丹治 龍子 チーフコーディネーターインタビュー

今回はニッケのウール素材とのコラボレーションを行いました。学生たちの作品はいかにも学生というものではなく、クオリティが高いという評価もいただいております。8組の作品を展示しましたが、コンテストではなく、あくまで次世代の人材育成を目的としています。

最近はデザイナーといっても、素材を知らない人が多い。素材を学び、料理できる人が現場では必要です。素材からアイデアを出すこともありますから。産業界は売れるもの、マスになるものを追求します。そんな中で、ビジネスと無縁なところからの学生たちの発想は、産業界にも何かしらの刺激を与えることができるのではでしょうか。

会場では学生が自分の作品を来場者に説明しました。こうしたプレゼンテーションも勉強のひとつです。そこで様々な業界の人から直接話を聞き臨場感を持って評価される。学生のうちに現場の声を肌で触れる機会にもなっています。

ただ、作品を作って終わりというのではなく、人と話す能力、いわばコミュニケーション能力を高めることも、重要なことです。オリジナルの商品を作るだけでなく、それを発信する力がなければいけません。ニッケの素材を自分たちの使いたい素材に後加工し、作品に仕上げる。それを会場でプレゼンし、評価を得る。こうした一貫した体験の場が、フォルム プレゼンテーションです。


photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.1- 08



ピッグスキンファッションショー −PIGGY’S SPECIAL−

東京都、東京製革業産地振興協議会が主催したピッグスキン・ファッションショー「PIGGY’S SPECIAL 2014」が会期中、東京国際フォーラムD7ホールで開催されました。プロ部門(11月20日)/学生部門(11月21日)、それぞれ2回のファッションショーを開きました。

 

プロ部門では「Yasutoshi Ezumi」(江角泰俊)、「et momonakia」(城賀直人、玉置博人)が登場。「Yasutoshi Ezumi」は「Architectonic’」をテーマに、構築的でありながらも柔らかなドレスなどを披露しました。江角氏は「ピッグスキンは薄くて張りがあり、マットな質感が特徴。その特性を生かして春夏のアイテムに落とし込みました。最初はどう使うか、色々と試行錯誤しましたが、性質を理解したうえでデザインすることによってピッグスキンの用途は今後も広がると思いました」と語っています。


photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.1- 09

「et momonakia」のテーマは「The flowers in full glory」。「革本来の表情、質感を大切にしながら、あまり革だということを感じさせないというバランスを考えて創りました。各工場さんとも、様々な挑戦をされており、デザインする立場からするととても面白く、可能性のある素材だと思います」とコメントしています。

学生部門は12校が参加。織田ファッション専門学校、東京モード学園、専門学校ファッションカレッジ桜丘、文化服装学院、東京ファッション専門学校、江東服飾高等専修学校、華服飾専門学校、田中千代ファッションカレッジ、大森家政専門学校、専門学校青山ファッションカレッジ、ドレスメーカー学院、二葉ファッションアカデミーの学生が製作しました。


photo_Premium Textile Japan 2015 Spring/Summer 開催レポート -Part.1- 10



INDEX[2]Next 2014年度開催スケジュール
Premium Textile Japan 2015Spring/Summer
 

[会期] 2014年5月21日(水)~22日(木)
[時間] 10:00~18:00
[会場] 東京国際フォーラム ホール2(2,000m²)
     *出展エントリー受付中 ⇒


Premium Textile Japan 2015Autumn/Winter
 

[会期] 2014年11月5日(水)~6日(木)
[時間] 10:00~18:00

[会場] 東京国際フォーラム ホール2(2,000m²)

JFW JAPAN CREATION 2015
 

[会期] 2014年11月5日(水)~6(木)
[時間] 10:00~18:00
[会場] 東京国際フォーラム ホール1(3,000m²)




このメールは、過去にJFW推進機構が主催するテキスタイル展にご来場いただいた方や、JFWジャパン・クリエーションホームページ上にてメルマガ登録をいただいた方、ならびに関係者の方々にお送りしております。
なお、当メールの送信アドレスは送信専用となっております。このアドレスに返信していただいてもご回答をお送りすることはできませんのでご了承ください。お問合せおよびご登録内容の変更や配信停止をご希望の方は、文末のお問い合わせ先へお願い致します。


◆お問い合わせ・発行 : JFWテキスタイル事業 事務局
・ 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-26-16 8F
・ Mail : info@japancreation.com

◆配信解除ご希望の方は、以下より解除手続きを行ってください。
http://www.japancreation.com/mailmag.html


Copyright(c) JFW Textile Div., All rights reserved.