「PTJ2014A/W」、「JFW-JC2014」が21日閉幕しました。
今回のPTJには過去最高の応募があり、厳選された64社(うち海外3社)が出展しました。好評のビジネスマッチング・プログラムはVIPバイヤー8社を招き、23社54件のマッチングを行いました。VIPバイヤーには衣料品以外の(株)イタリー(シューズ)も加わり、より広範なバイヤーとの商談ができるようになりました。
VIPバイヤーからは「オリジナル性にこだわった素材を探していたが、見つけることができました」「効率的にほしい素材に出会えた」「その素材が作られた背景のストーリーをじっくり聞くことができました」など、ブースでの商談とは異なる個別商談の良さが評価されました。
JFW-JCには216社が出展しました。今回は海外出展者として韓国、台湾、香港、タイから多くの企業が参加し、円安という環境にも関わらず、熱心な商談が行われました。「今回初出展でしたが、引き合いがあった。欧米とは違う商習慣や好みの差も知ることができました」「来場者が多い。来年も出展したい」といった声が聞かれ、次回はブースを拡大したいという要望も参加国から出ています。
国内企業もブース作りに趣向を凝らし、富山県のブースではゆるキャラが登場するなど来場者の集客に注力していました。また、新商品を紹介するとともに、来場者の意見を聞くなど次の開発に向けた取り組みも随所に見られました。来場したプロダクトデザイナーは「衣料素材展と理解していましたが、そうした素材でも日用品に使えるものがありました。これからは衣料用途以外の提案もほしいですね」といったコメントを残しています。その一方で、これまで産業資材向け中心に素材を提供していた企業が衣料用途での提案を目的に初参加しました。こちらもバイヤーが多く集まり、来場者がいかに“新しい素材”を求めているかを実感させました。
関連イベントも盛況でした。第一線で活躍する講師陣による4回のセミナーのほか、今回も「ピッグスキン・ファッションショー」が催されました。産学コラボレーション第7回「FORM PRESENTATION」(ニッケ協力)は、今回「ウールの進化・2」をテーマに、ウール素材の魅力を8グループの学生が作品として発表し、多くの来場者を呼び込みました。 |