「Premium Textile Japan 2014Spring/summer」が9日に閉幕しました。過去最大の応募の中から、厳選された67社(国内60社・海外7社)が2,000m²の会場に出展し、2日間の商談を行いました。
来場されたバイヤーからは「PTJには毎回訪れている。今回はハリがあって薄い素材を探しにきたが、見つかった。以前の東京ビッグサイトよりも交通が便利で来易い」、「インデックスコーナーで生地をチェックしてブースを回るが、アイコンは出展者がストック販売対応や別注対応をするのかが事前に分かるので便利」といった声が聞かれました。
出展者からは「昨年よりも来場者が多い感じだ」「海外バイヤーも訪れ、商談できた」「今回は地元のファッション専門学校に生地提供した製品も展示したが、わかりやすいと好評だった」など、工夫を凝らして商談を進めました。
ビジネス・マッチング企画のアパレル・小売りVIPバイヤーは、アバハウスインターナショナル、イトーヨーカ堂、タカシマヤの3社。メゾンは「ayumi.mitsukane」(光金鮎美)、「DRESSCAMP」(岩谷俊和)、「HAN AHN SOON」(ハン アンスン)、「HISUI」(伊藤弘子)が商談しました。今回のビジネス・マッチング参加企業は23社で、37件のマッチングを行いました。商談後、VIPバイヤーは「専用ブースが設けてあり、座ってじっくり話ができた。4社と商談したが、どの企業も親しみやすかった」、「2回目だが、知らなかったこだわりの生地の多さに驚いた。日本の技術の高さを改めて認識。時間が足りないくらいだった」と話していました。
さらに今回は新企画としてジェトロの「PTJ出展者向け輸出個別相談会」を開きました。欧米との貿易に詳しい武藤和芳氏がコーディネーターとなり、参加17社のブースを回り、各企業の生地サンプルを見ながら輸出に向けたアドバイスを行うものです。武藤氏は「ある程度輸出をされていても、いまひとつ殻を破れない企業もある。輸出額が1億~10億円の規模は、商談でも人材の占める比率が高い。さらに規模が大きくなると、会社としての仕組みが必要になる」と指摘されました。参加企業からは「役立った。業界OBや輸出経験者の人材バンク的なものが必要と感じた。円安が進んでおり、チャンスにしたい」と感想を述べています。 |