JFW Textile News 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 
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INDEX[0]Premium Textile Japan 2013Autumn/Winter
JFW JAPAN CREATION 2013
開催レポート -Part.1-

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日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW)主催の「JFW JAPAN CREATION 2013(JFW-JC2013)」「Premium Textile Japan 2013Autumn/Winter(PTJ2013AW)」が11月20日~21日の2日間、有楽町の東京国際フォーラム・展示ホールで開催されました。「JFW-JC2013」は246社215.5小間、「PTJ2013AW」は76社85.5小間の規模で開かれ、東日本復興支援コーナー「J.FACTORY」にも25社(ファクトリーゾーン14社14小間、テキスタイルゾーン11社11小間)が参加し、新たな会場は連日盛況でした。
特に会期2日目は初日の1.5倍の来場者が訪れ、熱気溢れる商談が各所でくり広げられました。


photo_Premium Textile Japan 2013Autumn/Winter JFW JAPAN CREATION 2013開催レポートPart.1 01

photo_Premium Textile Japan 2013Autumn/Winter JFW JAPAN CREATION 2013開催レポートPart.1 02

[会 期] 2012年11月20日(火)~21日(水)
[会 場] 東京国際フォーラム 展示ホール
[主 催] 一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
JFWテキスタイル事業運営委員会
[出展者数] JFW-JC2013:246社215.5小間
                  (内:海外35社34小間)
  PTJ2013AW:76社85.5小間
                  (内:J.Factory 11社11小間)
                  (内:海外2社3小間)
  J.Factory:ファクトリーゾーン 14社14小間
                 テキスタイルゾーン 11社11小間
                                           (PTJ2013AW内)
[入場者数] 総数16,152名

PTJ2013AW、JFW-JC2013の開催レポートを2回に分けてお届けします。


Part.1
 

国内出展者の声
海外出展者の声
来場者の声
ビジネスマッチング・プログラム
海外テキスタイルバイヤーとのビジネスマッチング −JETRO招聘バイヤー−

Part.2(次回配信)
 

・J.Factory
・第6回FORM PRESENTATION −産学コラボレーション−
・FORUM
・ピッグスキンファッションショー −PIGGY’S SPECIAL−




INDEX[1]−国内出展者の声− 熱心な来場者。国際色も出た

 「JFW-JC2013」では、ニッケは頂点素材の「ゴールデン・マフ」をはじめ、高級感のある素材をアピールしました。総合力を幅広くアピールするには、様々な来場者が集まる「JFW-JC」が効果的なようです。
 ザ・ウールマーク・カンパニーは「学生からプロまで幅広くアピールしたい」と出展しましたが、海外コレクション「ザ・ウール・ラボ」13/14秋冬のコーナーでは「非常に熱心に見てもらえた。スワッチの依頼もあったので、コンタクト先を伝えた」と、手応えがあったようです。
 愛知県一宮市木曽川町の木曽川商工会は「衣(維)心伝心」プロジェクトを紹介しました。地元の名産品のタマネギの廃棄される皮をTシャツの染料にしたものです。繊維とタマネギで産業を創生しようというこの活動を、「多くの来場者にアピールできた」と話していました。
 日本形染(株)・静岡県繊維協会は「新規取引先の開拓につなげたい」と、オリジナル加工の「ミラクルシャドー・クール」を出品しました。樹脂を使わず、耐久性のある凹凸感とシワを繊維に固定させた素材で、生地を透かすと水玉が浮かび上がります。こうした独自性のある商品の提案が好評でした。
 「思った以上に来場者が多かった」(第一織物(株))、「大変なにぎわいだった」(福島県絹人繊織物構造改善工業組合)など、展示会としてのにぎわい感が閉幕まで充満しました。


photo_−国内出展者の声− 熱心な来場者。国際色も出た 01

 「PTJ2013AW」でも来場者が多く、満足度は高かったようです。近江織物(株)はインクジェットプリントの可能性をアピールするのが目的でした。織物のように見せるプリントから、ひとつのデザインで拡大・縮小でき、小ロット、短納期も可能といった特性です。「多くの方にアピールする」と、熱心に対応されていました。
 渡辺パイル織物(株)は、タオルという世界から新しいマテリアルの世界の構築を目指しています。今回は獣毛混に勝沼ワイン、小豆島オリーブ、丹波栗など日本の自然の色で染め上げたパイル織物を提案しました。「ビジネスだけでなく、仲間を見つけたい。同じ素材をパイル織物、カットソー、布帛にして、ひとつのブランドのトップスからインナー、ボトムスまで作る。そうしたチームができたら」と述べていました。
 
 東レ(株)は12月の13秋冬素材展を前にして、発熱・保温「クロスウォーム」を会場で先行発表しました。同社ブースは昨年の同一会期(3日間)の来場者数を、今回は2日間で軽くオーバーする程の賑わいでした。また、「日本だけでなく、中国や韓国のバイヤーも来られた。国際色が出てきた」と評価していました。


photo_−国内出展者の声− 熱心な来場者。国際色も出た 02




INDEX[2]−海外出展者の声−
 JFW-JCには今回、海外出展者が35社出展しました。前回が20社であり、大幅に増えました。JFWと事業間連携の覚書を締結(韓国繊維産業連盟)した韓国からは18社。台湾からは11社、タイから社、香港からは1社が出展しました。
 台湾企業をコーディネートした台湾紡拓会の楊暁琴市場拓展処長は「初めての出展。米国や中国の展示会にも出展しており、その規模はJFW-JCよりも大きいことがありますが、日本の顧客や展示会自体の質の高さはすばらしい。次回は倍のスペースで継続出展したい。台湾企業と日本企業が連携することで、巨大な中国市場を開拓することも可能」と、日本企業との連携に期待されていました。

photo_−海外出展者の声−

 韓国のサンヨン紡績は、「韓紙」を出品。「25年前から紙糸を生産し、糸、生地、靴下や肌着など製品でも販売。シルクと紙でできたネクタイも売っている」と話し、エコ商品であることをアピールしました。タイのスパンシルクワールドは、「政府の支援で出展。生産のほとんどが日本向けだが、新規顧客開拓と新商品紹介のために参加した。中国シルクに比べ、質は良く、対応力もある」と、積極的に販売していました。



INDEX[3]−来場者の声−

 日本繊維産業連盟の下村彬一会長は「大変にぎわっている。バイヤーは熱心に商品を見ているし、商談コーナーも埋まっている。勢いが感じられた」とコメントしました。PTJの新企画「J.Factory」については、「時宜を得た企画。震災の復旧から復興に向かっており、東北の人たちの意気込みと連帯感を感じた」と語っていました。
 経済産業省 大臣官房(製造産業局担当)渡辺宏審議官は「ファッショントレンドをテキスタイルを通じて提案するなど、我が国繊維産業が有する強みや各産地の特色を活かした取り組みにより、品質と効率を極限まで高めて付加価値を創造していくための弛まぬ取り組みを拝見する事ができ、大変感銘を受けました」と感想を述べられていました。


photo_−来場者の声−



INDEX[4]ビジネスマッチング・プログラム

 PTJでは今回もビジネスマッチングプログラムが行われました。VIPバイヤーは三陽商会(allegri、EPOCA、EPOCA UOMO)、イトーヨーカ堂(「MADE IN JAPAN」プロジェクトチーム等)、高島屋(クロスメディア事業部カタログ営業部)。デザイナーメゾンでは、「everlasting sprout」(村松啓市)、「HISUI」(伊藤弘子)、「SOMARTA」(廣川玉枝)、「THEATRE PRODUCTS」(武内昭/中西妙佳)が参加されました。



□高島屋
  クロスメディア事業部カタログ営業部次長/鈴木 美智代 氏 (写真 左)
                                             同課長 /長井 文典 氏 (写真 右)

photo_高島屋 クロスメディア事業部カタログ営業部次長/鈴木 美智代 氏(写真 左) 同課長 /長井 文典 氏(写真 右)

 今回、初めて参加。3社とマッチングしましたが、こだわりと物語性のある生地に出会えました。当部はネット、カタログ、テレビショッピングと、メディアミックスの無店舗販売です。PBに近い形なので、ニットなら糸から探し、工場で作り込みます。布帛の生地も買います。“メードイン・ジャパン”を付加価値として訴求し、百貨店のお客様はそうした商品を支持しておられます。
 店頭の同質化問題がありますが、我々は川上にさかのぼってオリジナリティを出せるものを提供しています。日本の伝統を残すことも百貨店の役割と考えており、そうした産地と一緒に生き残っていきたいと思います。産地と百貨店はもっと手をつないでいく必要があります。


□HISUI
  デザイナー/伊藤 弘子 氏  

photo_HISUI デザイナー/伊藤 弘子 氏

 初めてですが、ビジネスマッチングに参加して良かったと思います。4社と商談しました。ジャカードを探していましたが、商談後にブースを訪ねると、さらにバリエーションがありました。こうした大きな展示会は回りきれず、見落としが出ます。ある程度に絞り込む上でも、いい試みだと思います。トライしてみたいところができました。
 商社から買うこともありますが、やはり生産者の方と直接話すことの意味は大きいですね。市場には中国素材が多い。しかし、サンプルと量産品が異なるといった心配もあります。その点、メードイン・ジャパンは安心して手当てできます。メーカーさんには、自分の得意とするところを、さらに深堀していただきたいと思います。


□everlasting
  デザイナー/村松 啓市 氏  

photo_everlasting デザイナー/村松 啓市 氏

 5社と商談しました。気になる素材がありました。展示会場内とはいえ、個室での商談は落ち着いていろんなことが聞けるのがいいですね。
 浜松や東京の墨田、愛知県など産地に出かけることがあります。工場と話し合うことは重要です。工場が背景にある方が、様々なことを顧客に伝えやすい。そこにストーリー的なものまであれば、我々も販売しやすいというメリットもあります。それだけに、メーカーの方のセンスも大事です。話していても、意思の疎通がしやすいですから。
 デザイナーは小ロットが問題といわれますが、そうしたことも工夫で何とかなると思います。生産条件に合わせて企画・販売する。互いにいい関係を作っていきたいと思います。


photo_ビジネスマッチング・プログラム



INDEX[5]JETRO招へいバイヤーとの情報交換会

 「JFW-JC」「PTJ」が閉幕した翌日の11月22日、JETRO招へいの海外バイヤー9人(中国、韓国)と出展企業7社との情報交換会が行われました。バイヤーのきたんのない意見を聞き、今後の展示会やビジネスに生かすのが目的です。
 今回の参加バイヤーは現地で成長中のブランドを展開する若手デザイナーや企業経験者で、ほとんどが日本企業との取引実績のある方々でした。素材については、メードイン・ジャパンの品質や開発力を高く評価されていました。
 一方、価格については円高という為替もあって「高い」という意見が多く、最小ロットの多さについての指摘もありました。また、無地物が多く、デザインの価値を高めるような素材提案がほしいといった声もありました。中国や韓国市場では、意匠感で差別化されている素材が求められているようです。日本側からは「ロットや価格はある程度対応できる。相談してほしい」と答えていました。
 市場は国内だけではありません。日本素材を海外に向けるためにも、双方のコミュニケーションをさらに強化していく必要があるでしょう。


photo_JETRO招へいバイヤーとの情報交換会



INDEX[6]Next 2013年度開催スケジュール
■Premium Textile Japan 2014Spring/Summer
  [会期] 2013年5月8日(水)~9日(木)
[時間] 10:00~18:00
[会場] 東京国際フォーラム ホール2(2,000m²)
 

*出展募集について:
   1月より出展募集を開始する予定です。メールマガジンやホームページにてご案内いたします。


■Premium Textile Japan 2014Autumn/Winter
  [会期] 2013年11月20日(水)~21日(木)
[時間] 10:00~18:00
[会場] 東京国際フォーラム ホール2(2,000m²)

■JFW JAPAN CREATION 2014
  [会期] 2013年11月20日(水)~21日(木)
[時間] 10:00~18:00
[会場] 東京国際フォーラム ホール1(3,000m²)

■Intertextile 上海 『Japan Pavilion 2013』 <予定>
  [会期] 2013年10月21日(月)~24日(木)
[時間] 9:00~18:00
[会場] 上海新国際博覧中心



INDEX[7]お知らせ

JFWテキスタイル事務局は下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。

 

2012年12月28日(金)~2013年1月6日(日)
1月7日(月)より、通常業務となります。

 

何卒ご了承くださいますよう、お願い申し上げます。






このメールは、過去にJFW推進機構が主催するテキスタイル展にご来場いただいた方や、JFWジャパン・クリエーションホームページ上にてメルマガ登録をいただいた方、ならびに関係者の方々にお送りしております。
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