昨年はJFW-JCに出展していましたが、今回はPTJに出展する小池経編染工所。「欧州に仕掛けていることに自信がつきました。国内でも同じ素材を提案したい」と、経糸シルク、緯糸コットンの素材を提案します。9月上旬にミラノを訪問し、3日間で15社を訪問。シルクと綿を組み合わせた素材にサンプルがほしいという企業もあったようです。 綿サイドを80双〜160双にした朱子織りの薄手生地は、肌側にシルクがあたる構造。「シルクの吸湿性は綿以上。肌側に着ることで快適になります。ですから見せるファッションではなく、“自分流法則”を自身の身体で体感できる快適ファッションといえるでしょう」と同社。素材の特性を生かして、より快適な衣料素材を提案します。 また、コートの中綿素材にシルクわたを使用した提案も。「羽毛は保温機能だけですが、シルクわたを使ったものは保温プラス蓄熱効果も発揮します。会場では中綿にシルクわたを使った製品も展示しますので、ぜひその違いを味わってください」と語っていました。蒸れないコート、夏着られるコートなど、新しい切り口をシルクで表現する企業です。
「10年かけて、ドビータオル織機150センチ幅のタオル反物を供給できる体制にしました」とは、今治産地の吉井タオル。2000年にドローイングマシンを設置し、その後も見本整経機導入などで小口対応できるようになりました。それでも1000メートルのロットですが、「わかってくれる人も確実に増えています」と、ファンは増えているようです。 タオル独特のパイル織りの生地はもちろん、ワッフルやガーゼを組み合わせたタオル織機ならではの生地作りが可能」。夏涼しく、冬暖かいウエア向けの生地開発を進める。タテ畦(あぜ)織りは、両面のパイル糸を間引いて、畝(うね)を作る。メッシュ調の生地も提案します。 タオル生地のウエアはこれまでマタニティーやベビーでの採用が多かったのですが、最近は「個人のテーラーさんが夏向けのシャツ地に採用」してくれました。スーパー・クール・ビズもあり、綿100%で汗を吸うタオル地シャツとして人気のようです。「綿100%の生地の見直しが必ずきます。アパレルの方が新しい生地探しをするときに、目に触れれば」と、JFW-JCに連続出展しています。
ニッケ(日本毛織)は昨年、自社展との関係でJFW-JC出展を休みましたが、今年は復活出展となりました。「紡績・加工・企画の総合力と、一貫生産メーカーの強みを活かし、“世界へ向けて発信する最高級のモノ作り”と“人々に感動を与えるモノ創り”の紹介と発信」を行います。 そのひとつが「ゴールデン・マフ」。ウールの最高品質素材の象徴でもあり、軽さと柔らかさ、深いドレープ性、優れた白度と発色性が特徴で、原料からこだわる同社ならではの最高級素材です。また、19回の出展実績を持つ「プルミエール・ヴィジョン(PV)」出展素材の中から厳選した素材を紹介する「ニッケ プルミエール・ヴィジョン・コレクション」コーナーを今回も設けます。 さらに「当社の様々な紡績企画糸を見ていただきたい」と、「ニッケ スピニングテクノロジー」では梳毛紡績技術を駆使したモノ創りを提案します。加えて、これまでジャージー素材の紹介が少なかったのですが、メード・イン・ジャパンの尾州品としての「ニッケ ジャージーコレクション」を発表します。これは市場でのジャージーへのニーズが高まっているためで、ウールジャージーの可能性の提案でもあります。今回の会場では「できるだけ製品サンプルを多く展示」する予定です。
Bishu Styleの参加企業は、石慶毛織、加藤テキスタイル事務所、カナーレ、五大、ソトー、長大、中隆毛織、中伝毛織、御幸毛織の9社です。 今回のテーマは、「プラス(+)間〜本物だから技が光るものづくり〜」。ファッション業界では、シーズンレスなコンセプトが定着しつつあります。春から夏、夏から秋へと明確な区切りはナンセンスな時代。そうした季節の境目をつなぐ、今までになかった“間”を各社が個別ブースを設けて、このテーマに沿った開発素材をメインに提案します。また、「Wool Meets Bemberg」コーナーでは、今回も旭化成せんいとのコラボレーションによる「ベンベルグ×ウール」素材を紹介する予定です。 同事務局によると、「尾州産地がこれまで蓄積してきた技術力と感性を余すところなく発揮し、尾州産地の一番強みである“ウール”に焦点を当て、ウールの良さを再発見してもらう」のが出展目的。また、「産地の糸、テキスタイル、ニット、整理・加工の各業種が横断的に自らの技術を持ち寄り、バイヤーをはじめ繊維・ファッション業界へ国内ウールの最大産地である“尾州”をアピールし、国内需要を回帰させてビジネスにつなげたい」と語っていました。
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