![INDEX[1]intertextile上海 2010 Japan Pavilion 速報!](images/title_index_01_web.gif) |

「intertextile上海(中国国際紡織面料及輔料博覧会)」が、10月19日から4日間、上海新国際博覧中心で開催されました。展示面積は前回同様の10hall・11万5000平方米での開催です。20カ国から、2,472社が参加しました。4日間の入場者は約57,000名。日本はW2ホールに「Japan Pavilion」を設置、28件(企業・団体)が参加し68小間と168平方米、前年比162%の規模の日本展庁を設けました。この中に「JFWジャパン・クリエーション(JFW-JC)」は、ジャパン・パビリオン各社ブースへのインデックス機能を備えた、ジャパントレンドコーナーを設けて日本のテキスタイルトレンドをプロモーションしました。
今回のジャパン・パビリオンは、白をベースに赤をアクセントとした、和をモダンでスタイリッシュに表現した統一ブースで構成。ジャパントレンドコーナーは、和紙と再生繊維を原料とした不織布を用い日本のイメージを表現しました。このブースは欧米メディアからも、“Directional design”と賞賛され脚光を浴びました。
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主催者のプログラムしたセミナーでは、イタリア、イギリス、ドイツ、韓国、中国など、パビリオン出展の各国によるトレンドセミナーが開催されました。日本は21日(木)13:00から、日本の素材から衣服への拡がりについてのセミナーを開催しました。2011Autumn/WinterテキスタイルトレンドをJFW-JCトレンド委員長の井上佐知子氏が講演し、東京のファッションをテーマにデザイナーコラボレーションの解説をJFW-JCコーディネーターの兼巻豪氏が講演しました。
ジャパントレンドコーナーでは、パビリオン出展者のテキスタイル約300点に加え、昨年好評だったデザイナーコラボレーションの製品の最新作を展示し、プレゼンテーションしました。メインに展示したメンズファッションのコーディネートには特に注目が集まりました。
同コーナーへは4日間で約3,500名が来場しました。 |

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![INDEX[2]Sanchiの風](images/title_index_02_web.gif) |
桑の都”八王子織物は個性的
八王子織物の起源は万葉時代にさかのぼります。江戸中期に飛躍的に発展しました。絹織物の生産地、集散地としての姿は戦後、ネクタイの産地として知られ、1955年には全国のネクタイ生産の6〜7割を占めました。
しかし、ネクタイ生産は1990年代後半から中国に移行。2000年前後には郊外型紳士服店や量販店が、相次いで中国生産に切り替えました。このため、産地では「マルベリー・シティ(桑の都)」を産地ブランドとして展開。東京や京都での展示会開催など自販の道を探りました。そうした最中、05年の小泉政権下で始まったのがクールビズ。この夏の軽装化キャンペーンはネクタイ業界に打撃を与えました。八王子産地もその例外ではありません。
その一方で、1970年代後半から和装中心の産地から洋装への転換を試みる企業が生まれていきました。八王子織物工業組合の洋装部会です。現在、澤井織物、大原織物、みや古織物、みやしん、田口織物工場の5社が加盟しています。
無縫製スカートやチューブトップなど立体織物で知られるみやしんなど、各社とも独自の強みを持つ個性的な企業です。
みや古織物は10月のJFW-JCにも出展しました。同社は紳士服地、婦人服地、ストールの企画・製造・販売を行っています。1973年に着尺から紳士・婦人服地へと転換。絹の中でも最も細い生糸10中を経緯で編み立てた10デニールのオーガンジーストールは、1枚9gという驚異的な軽さです。
また、日本に2台しかない機械を導入。ビーム転写技術を開発しました。これは織物を織る前に経糸に柄をプリントするため、にじんだような柄に仕上がるというものです。
産地には、織物組合直営の整理工場があり、これまでは産地内の仕事をしてきました。今後は他の産地の仕事も積極的に請け負う方針ということです。
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