JFW JAPAN CREATION [Mail Magazine] 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 JFWジャパン・クリエーション http://www.japancreation.com/

INDEX[1]JFW-JC2011A/Wを終えて

photo_JFW-JC2011A/Wを終えて

 新しい息吹を感じる内容だった−JFWジャパン・クリエーション2011A/Wは、ゾーニングのリニューアルをはじめ、グローバル対応、産学連携の拡充、産地ブースの活性化など、随所に新たな試みが打ち出されていましたが、「ゾーニングが新鮮だった」「産地などグループのコーナーがよくなった」「トレンドコーナーの情報機能が向上した」などの評価を受け、閉幕しました。

 今回、大幅に変わったのがトレンド&インデックスコーナーです。これまでの入口正面から、来場者の導線をスムーズにするため、奥まった場所に移転。円形のスペースに4つのトレンドテーマが紹介され、それを囲むようにデザイナー・コラボレーションの作品が展示されました。そうした変更に「時代の情報装置としての機能がコンパクトになり、デザイナーとの有機的なつながりが明確になるなど、とても分かりやすくなった」との評価がありました。

 これとともに評判がよかったのが産地のブースです。「バラバラに出展した過去の産地コーナーとちがって、産地内の連携が表現されていた」という声が聞かれ、なかでもウール素材を集積した「ウールストリート」などに高い評価がありました。

 また、産学連携のFORM PRESENTAIONも、デニムやジーンズ、それにジーンズの副資材を一堂に会した「ジーンズ・ビレッジ」と併催する形となり、単なる作品だけでなく、プレゼンテーションにおける産学コラボレーションが、新たなにぎわいをつくっていました。

 このほかフォーラムでは、海外市場開拓をテーマにした「これからのインド・マーケット」「変わりゆく中国マーケットの今」、そして「ジャパン・ジーンズの進化」が開かれましたが、インドや中国のファッション市場には潜在性が大きい点やそのアプローチの方法を専門家がアドバイス。また、グローバルな視点から日本のジーンズビジネスの可能性など、日ごろ聞くことのできない内容に毎回、満席の盛況ぶりとなりました。

開催期間中のニュースを掲載しています。是非ご覧下さい。
https://www.japancreation.com/2011aw/news/

INDEX[2]川島 朗JFW-JC事務局長の談話

photo_川島 朗JFW-JC事務局長
産地単位で全国網羅進む

 出展者という視点では、「Wool Street」における尾州産地をはじめ、富山、群馬、高野口と産地単位ではほぼ全国を網羅できたことは良かったと思います。

 「ジーンズ・ビレッジ」は産学連携事業を支援する形となりましたが、非常ににぎわいました。学生だけでなく、企業にとってもジーンズをアピールすることができたと思います。最終日のフォーラム「ジャパン・ジーンズの進化」も盛況でした。

 国際化では海外企業に門戸開放しましたが、出展募集開始以降の準備期間が極めて少なかった。しかし、国単位で出展したいという打診もあり、今後増えていくでしょう。ただ、来場者は言葉が通じるのかといった懸念もあり、入りづらいという方もおられました。JETRO海外バイヤー招聘も出展者に刺激となったようです。

 来年6月に春夏展(商談会)、10月に秋冬展(総合展)を開催すると発表しました。出展者の中には今後の開催について不安を持たれた方もおられましたが、正式発表したことでとりあえずほっとされたようです。国内唯一の繊維総合展として、「新商品発表の場として残してほしい」「新規顧客開拓の場として必要」といった期待に応えることができました。

 しかし、グローバル化の進展、産業構造の変化などにJFW-JCは十分対応できているのか。変えるべき部分、変えてはいけない部分。そうしたことをこれから検証して次回につなげたいと考えています。

INDEX[3]JFW in Tokyo 開催中!!

入場制限無しのライフスタイル展

photo_JFW in Tokyo 開催中!!
 現在会期中の第11回JFWの主会場である東京ミッドタウンにて、本日より魅力的なアイテムやブランドによって次世代のライフスタイルを提案、発信する展示会 "NEXT STANDARD" JFW Lifestyle Exhibitionを開催しています。

 この展示会ではプレス・バイヤーの方はもちろん、一般の方々にもJFWからの新しいライフスタイルの提案を楽しんでいただける内容になっています。会場中央のプレゼンテーションスペースでは家の空間を設け、各出展者から集めたライフスタイルを演出するアイテムコーディネートで次代のスタンダードを表現致します。

 展示会の形式としても斬新なJFW主催イベントを是非お楽しみください。

 なお、会場では会期中隣のホールAで開催されるファッションショーの様子を3D画面モニターでライブ中継します。(協力:パナソニック)

 みなさま是非ご来場ください!!

開催期間:
10月20日〜22日 3日間、10時〜19時まで

出展ブランドなど詳細は以下JFWサイトへ:
http://jfw.jp/jp/aboutjfw/event/nextstandard.php


INDEX[4]グリーン&グリーン

JFW-JCで裾野を広げたエコ対応

photo_グリーン&グリーン 「デニムの耳」
「デニムの耳」
 ちょっと少なくなったのかな?…会場を回っていて、そんな印象を受けたのが先ごろ閉幕したJFW-JC2011A/Wでのエコ対応でした。1年前には「環境」「エコ」「オーガニック」を掲げるブースが目立ちましたが、今回はそれがトーンダウンしたように映ったからです。

 その原因は「環境」とか「エコ」のキャッチフレーズが減ったことにありました。大々的に「エコ」を訴えるブースは少なくなりましたが、よくみると裾野は確実に広がっていました。

 すでに恒例となったトレンド&インデックスコーナーの「エコ・テキスタイル」には、テキスタイルだけでなく染色や加工における環境対応が増えたのが今回の特徴です。 そうしたなか、環境対応に力を入れていたのが東レのブースでした。「エコドリーム」のテーマで、さまざまなエコ対応商品を総合的に展示。原材料から製品、使用済み製品にいたるリサイクルを、独自の技術によって製品化した商品を幅広く提案していました。

 同じようにジーンズ・ビレッジでも、エコへの取り組みがアピールされていました。その一つが「デニムの耳プロジェクト」です。“デニムの耳”は、デニムの生産時に生じる不用品で、これが膨大な”ゴミ”となって廃棄処分されてきました。同プロジェクトでは、これを使ってドレスやバッグやアクセサリーなどを製作。さまざまなアイテムが展示され、どれもが廃棄物とは思えない出来栄えとなっていました。

 こうした“エコ製品”だけでなく、展示方法において環境対応を打ち出したのが「ウールストリート」です。さまざまなウール素材を結集したウールストリートは、展示用に用いられたパーテーションや什器のほとんどが段ボールに似た紙製。紙が原料ですから痛んで使えなくなったらリサイクルで再生できます。これなどはエコへの高まりを象徴する対応でいえるでしょう。

 さらに目新しかったのが「FUKU FUKUプロジェクト」というコーナーでした。これはアパレルや流通業などが参加し、不用品を回収してバイオエタノールに再生するというプロジェクトで、これまでのJFW-JC展では見られなかった「回収・再生」という領域が加わったのも、裾野の広がりを物語っています。


 


 

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