JFW JAPAN CREATION [Mail Magazine] 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 JFWジャパン・クリエーション http://www.japancreation.com/

INDEX[1]JFW-JC海外出展企業紹介

JFW-JCでは、今回初めて門戸開放し海外企業が出展することになりました。書類及び素材審査を経て、出展が決定した6社をご紹介いたします。

photo_DJIC LIMITED(台湾)
DJIC LIMITED(台湾)
photo_MOZARTEX CO.,LTD.(中国)
MOZARTEX CO.,LTD.(中国)
 
photo_ORTA ANADOLU TIC VE SAN T.A.S.(トルコ)
ORTA ANADOLU TIC VE SAN T.A.S.(トルコ)
DJIC LIMITED(台湾)

 レーヨン、ストレッチ・スパンデックス、コットン・スパンデックス、ナイロン・スパンデックス、レース、ジャカード、ラッセルレースなど、布帛・ニット地の製造、染色までを手掛ける企業です。主として吸湿・速乾性素材、UVカット、撥水・抗菌素材などの機能素材を得意とし、欧米展示会の出展実績もあります。


HLC Linen Group(中国)

 リネンの紡績から紡織、糸染め、製品染め、プリント、最終製品までを、一貫生産する上海の垂直的企業。中国国内の生産工場では2000万ヤードの紡織、200万着の製品生産のキャパシティがあり、上海のほか、ニューヨーク、パリ、香港、ミラノにオフィスを持ち、特にアメリカ市場においては15年来のビジネス基盤を築いています。リネンを中心にストレッチ、プリント、ドビー、ジャカード、刺繍、コーテッドリネン、ウォッシュド、タイダイ、刺繍などを主力に、婦人用スポーツウェア生産も手掛けると共に、シーズンごとにガーメントを基にした素材コレクションを発表しており、イタリアのPacinio Design Studioとの協力によるコレクションもラインアップされています。


MOZARTEX CO.,LTD.(中国)

 テンセル・コットン、デニム、ウール、麻などの交織や、テンセルのストレッチ素材など、800品目を得意とする中国の企業で、種類の豊富さが特徴です。紳士・婦人服、子供服、スーツ、その他のアクティブウェアまでを手掛けています。


ORTA ANADOLU TIC VE SAN T.A.S.(トルコ)

 ジーンズ、スポーツウェアにおける革新的なリーダーの1社と評価されるトルコの紡績・織布企業で、ベルギー、ドイツ、イタリア、コロンビア、マレーシア、日本に販売事務所があります。現在Ordenim、Orcotton、Denimus、Denimimparlarの4つのブランドを展開。Diesel、Gap、Levi’s Europaなどが主要取引先です。顧客へのサービスとしてワークショップ形式の学習プログラム「デニム・アカデミー」を開設し、デニムの生産プロセスを体験学習してもらうことで、商品開発や生産上の悩み削減に役立っています。オーガニックコットン・デニムの開発も促進しています。


TAI ERH ENTERPRISE CO.,LTD.(台湾)

 主としてスイムウェア用素材並びに製品、スポーツウェア、カジュアルウェアのOEM、ODM生産を手掛ける、1977年創業の台湾の企業。主なマーケットはアメリカ、ヨーロッパで、オーストラリア、日本にも市場を拡大しています。ニット素材ではモダ—ル、バンブー、コットン、ポリエステル、スパンデックス/ライクラ(R)、ナイロンなど。布帛ではプリント、機能素材も生産。マーケット・トレンドを念頭に、デザイナーや専門学術機関と共に素材開発・設備投資を行っています。


YOUNGDO VELVET CO.,LTD(韓国)

 創業当時より優れた競争力と価値をベルベットに見出し、生産を行う韓国の企業です。設備の整った最新の工場において、ソフトベルベットとウォッシャブルベルベットのコンビネーションによるマイクロベルベットや、摩擦や耐光堅牢度に優れた素材などを開発しています。



INDEX[2]JFW-JC出展企業紹介(2)

10月開催のJFW-JC2011AWの出展企業を連載でご紹介します。

photo_株式会社カタライズ 光触媒消臭スプレー「光ミスト」
光触媒消臭スプレー「光ミスト」
【株式会社カタライズ】
「人にも環境にも優しい光触媒コーティング」

 業務用光触媒コーティング液と応用製品(家庭用光触媒消臭スプレー「光ミスト」)の開発・製造を行っているベンチャー企業で、現在、アジア最大級の都市型サイエンスパークである「かながわサイエンスパーク(KSP)」に拠点を置き事業展開中です。
 これまで光触媒と言えば、タイルやガラス等の無機素材への応用が中心でしたが、カタライズは有機素材への加工を可能とするコーティング液の開発と共に、昨年には可視光型光触媒の製品化に成功。これにより、光触媒の持つ“人にも環境にもやさしい”優れた消臭・抗菌効果を身近な衣料や生活関連製品などに付加することが可能となりました。
 独自の技術により繊維や生活資材品向けの優れた光触媒コーティング液を開発、2006年に商品化に成功しました。従来の光触媒に比べ以下の点が大幅に改善、
  1.布製品などの有機素材の劣化を抑制しかつ生地の風合いを損なわない
  2.常温硬化型なので高熱処理不要
  3.一液タイプなので一工程で済む
などの優れた特徴を持っています。
 本製品はアパレル各社をはじめ主要官庁(防衛省)など多方面から採用されるなど、非常に高い評価を得ています。さらに、これら既存製品に加え、昨年には室内光でも効果が期待できる可視光型の新製品も発売しました。
 このたび、このような事業活動が行政機関からも高く評価され、神奈川県より本年度の「かながわオンリー・ワン企業2010」に認定されました。
 本展示会では販路開拓や商品のPR、マーケティング等多くのチャンスを頂ければと思っています。
 弊社は今期が創業5年目にあたり、目下のところ販路開拓が最重要課題です。今回はこれまで出展してきた展示会とは異なる新しいカテゴリーでの出展なので、会社PRのみならず、新たな販売代理店の開拓や、新規事業を検討する大手企業との接点の場としても大いに期待しています。


photo_三ツ星貿易株式会社 
【三ツ星貿易株式会社】
「毛皮やレザーで初出展」

 三ツ星貿易の輸入部門のJFW-JC出展は今回が初めて。神戸市に本社のある同社は、ハイテク商品からファッションまで扱っていますが、輸入部門は毛皮・レザー・バッグを主軸にします。
 「毛皮については30年以上の実績があり、ヤング向けのOEMでも定評がある」と同社。大手アパレルなどと取引がありますが、今回は「新しい顧客開拓」を目的に出展します。
 生産背景は中国、パキスタン、韓国などの工場。製品は日本で検品します。イタリアをはじめ、欧米の各地の拠点から流行の変化などの情報をいち早く集め、時代を先取りした製品を提案。また、海外のデザインや技術力を生かしながら、日本市場に合致した商品開発を進めています。
 「今年はファーがブーム。チベットラムをはじめ、ムートン、フォックスなど長毛関係の引き合いが強い。また、ベジタブルタンニンなどエコなレザー素材も注目されており、そうした製品を約40点出品」する予定です。


photo_株式会社ユー・ティー・ケー 
【株式会社ユー・ティー・ケー】
「オケージョン対応が中心」

 ユー・ティー・ケーは新規顧客開拓を目的に今回、初出展します。「当社は化合繊を中心にした生地問屋だが、特殊な加工を施し、生地もオリジナル。固定客だけでなく、特殊物を扱う問屋として広く認知してもらう」ため、参加しました。
 特殊物とは、スパンコールの貼り付け、粉状のポリエステルフィルムを樹脂と混ぜ、捺染して熱固着するグリッター加工、刺繍、オパール加工など。化合繊織物が7割で、北陸産地のほか、桐生、米沢で作ります。その素材も同社のオリジナル生産で、「日本の産地素材にこだわって生産」しています。
 また、同社は企画スタッフが多いことも特徴。営業を5として、企画スタッフは3という比率です。「先方のデザイナーさんの要望をテキスタイルにするには、翻訳力が必要。イメージを具体的なものに落とし込むことが大事」と、企画部門を充実させています。
 ターゲットは20〜30代が中心。フォーマルなどオケージョン対応のものが多く、今回は約80点を出品します。


photo_株式会社リーフ シルク楊柳プリント
シルク楊柳プリント
【株式会社リーフ】
「きめの細かい対応力で」

 京都の染色加工業・リーフは今回JFW-JC初出展です。同社は合繊を主体に綿やレーヨンのオートスクリーン捺染加工を得意とします。京都、大阪などの生地問屋の受託加工を行っていますが、最近は東京のアパレルの別注の仕事も増えており、認知度アップを目的に出展します。
 「言われたものをただ加工するのではなく、柄のソフト提案も行う。そのため、企画スタッフを4人そろえた。顧客の問屋さんに出向き、どのような柄を要望するのかを聞き、一から図案化していくこともある」と、社内での図案作成に注力しています。
 最近は、インクジェット機も装備。「試験的な設備だが、シルクといった難しい素材についても対応できる。そうした対応力を今回アピールしたい」と話しています。
 顧客の要望に応じて、きめ細かい対応を行うことをモットーとするリーフ。同社はオートスクリーンのプリント技術と企画力を提案します。



INDEX[3]Sanchiの風

北陸からも出展多数

photo_Sanchiの風 昨年秋の繊維リソースいしかわのブース
昨年秋の繊維リソースいしかわのブース
 繊維リソースいしかわは、9月から中期(5カ年)戦略をベースに、重点支援事業をスタートしました。とくに「モノ作りの“入り口”と“出口”をセットにした事業の深堀」(伊藤靖彦社長)をしていく考えです。

 モノ作りの入り口で重視しているのは、的確なトレンド情報の集約。このため、パリの企画会社であるネリーロディ社を起用し、9月30日には2012年春夏トレンド説明会を開く予定です。そのトレンドも「北陸用にアレンジしたもので、参画する企業の商品開発に反映させたい」と話しています。

 一方、出口の販路開拓では、欧米のエージェントが市場へ売り込むという路線を本格化します。また、モノ作りに欠かせない商品開発では、テキスタイルのシーズン開発を支援する体制を敷きます。秋のJFW-JCにも同社を含め14社が出展します。

 福井県織物工業組合は、8月下旬にビジネス塾を開きました。「KBセーレンの機能繊維」をテーマにした講演です。国際化の中で生き残るためには、糸から製品まで一貫生産による徹底した差別化と品質管理を行い、ニッチマーケットにこだわるという事業展開が紹介されました。

 北陸産地はかつて“新合繊”が産地発展の起爆剤になりました。しかし、最近では衣料用繊維の開発で特徴のあるものが少ない状況です。それでも「機能繊維の多様な組み合わせ」によって、海外品との差別化が可能という指摘にはうなずけるところがありました。

 同産地企業では椿原織物、第一織物、山直織物などがJFW-JCの日本絹人繊織物工業会のコーナーに出品するほか、八田経編など個別出展するところもあります。

 富山県繊維協会もJFW-JCに出展します。経編ニットの今井機業場、ニットウエアのエヌエスブレーン、宇宙ステーション内の被服としてニット長袖シャツが採用され話題となったエフアイニットなど10社が出品します。


INDEX[4]jc(ジェシー)のちょっとイッ服

夏の思い出は工場見学

photo_jc(ジェシー)のちょっとイッ服 岡崎の味噌蔵
岡崎の味噌蔵
 暑くなるから暑いと言うな、と言われても…暑いです。そう言えば今年の夏は暑かったよねぇと、早く思い出にしてしまいたい…。

 暑さと共に記憶されるであろう私の、今年の夏の思い出は工場見学です。工場見学と言っても縫製工場でも、機屋さんでもなくアサヒビール神奈川工場と愛知・岡崎の八丁味噌蔵なんですけど。 どちらも試飲付き。

 アサヒビールでは原料の仕込みから発酵熟成、濾過、パッケージングに至るまでの工程をひと通り見聞し終わると、ようやくビールの試飲です。「お一人3杯までですが、お代わりする場合は、まず最初のスーパードライを飲みきってから行ってください」ということでしたが、午前中だったことと昼食の予定が間近だったことから、一杯で試飲完了。チーズと、なぜかスナック菓子おっとっとのおつまみサービスもあったので、しっかり飲んでいる方も結構いました。

photo_jc(ジェシー)のちょっとイッ服 西浦ガン封じ寺にも行きました
西浦ガン封じ寺にも行きました
 味噌蔵はNHK朝ドラの舞台になった所で、巨大な味噌蔵の中には蛍光灯ではなく、あえて裸電球で昭和感を漂わせているコーナーがありました。この味噌蔵の試飲は、飲み比べまでありましたよ。赤だしと八丁味噌の味噌汁飲み比べ(笑)。

 ビールはさておき、八丁味噌は身近な存在ではなかったのですが、工場見学に行ってからは愛着が持てたような気がします。様々なオリジナル八丁味噌料理にも挑戦しています。ファッションの場合も様々な製造段階の工場見学が気軽にできれば、もっと価値というものに愛着が持たれるようになるのかも?



 




 

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