JFW JAPAN CREATION [Mail Magazine] 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 JFWジャパン・クリエーション http://www.japancreation.com/

INDEX[1]FORM PRESENTATIONデニム産地研修会レポート

photo_カイハラ上下工場シャトル織機見学
カイハラ上下工場シャトル織機見学
photo_カイハラ本社にて作品製作に向けてガイダンス
カイハラ本社にて作品製作に向けてガイダンス
photo_貝原歴史資料館で藍染体験
貝原歴史資料館で藍染体験
photo_藍染作品完成
藍染作品完成
 7月26日に、第4回「FORMPRESENTATION」の審査を通過した8グループを対象に、産地研修会を行いました。今回のテーマは「デニムの後加工表現」ということで、日本を代表するデニム産地にある、福山〜岡山の産地企業3社(6工場)を8校22名で訪問しました。

 この産地では、江戸時代に開発した「備後絣」の技法を活かし、いまはデニムや帆布などの短繊維の厚地織物を生産する日本の中心産地です。また、ジーンズやユニフォームの縫製業も盛んな地域で、紡績から製織〜製品化まで、一貫して学ぶことのできる産地です。

 今回、生地の勉強のために訪問したのは、カイハラ株式会社の4つの工場。ラグジュアリーブランドから、ビッグブランドまで、日本国内はもちろん、世界中のアパレルにデニムを供給している世界でもトップクラスのデニムメーカーです。紡績〜染色〜製織〜整理加工と、一貫生産の設備を持ち、創業から110年の間に培った独自の技術で、非常に難しい藍染のレベルの高い品質管理を行い、万全の管理体制で他では類のない高品質のデニムを供給しています。今回は、平成20年に完成しロボット化した最新の設備を持つ三和工場、クラシックなテイストを追求し、国内では希少のシャトル織機を用いヴィンテージデニムを生産する上下工場など、技術や設備にそれぞれの特徴をもった、4つの工場を訪問しました。

 本社工場では、応募作品のポートフォリオを持ち寄り、営業担当者のアドバイスを受けながら、たくさんのハンガーサンプルの中から、自分たちのデザインにあった生地を選定しました。夏休み中にその生地でデザインを製品化し、9月に製品の後加工実習をする予定です。

 本社に併設している、貝原歴史資料館では、明治から大正・昭和・平成に至る藍染の歩みを学習しました。体験コーナーでは、インストラクターの指導のもと、藍染のハンカチーフ
作りにチャレンジしました。

 縫製と製品洗い加工の勉強のために訪問したのは、井原市にあるタカヤ繊維株式会社と株式会社西江デニム。現在、大量生産品は中国生産にシフトしていますが、国内外のプレミアムジーンズなど、差別化商品の生産を担います。一本一本の製品に手作業でヒゲやシワ加工を施す工程や、一部生地の表面をこすったり破ったりして中古風の味を出していく加工など、特殊加工には皆、興味津々でした。

 朝7時集合、夜7時解散、途中移動約200kmという強行スケジュールでしたが、移動中のバスの中でも、アテンドいただいた貝原会長と学生の間に、質疑応答が終始飛び交う熱い研修会でした。参加した学生グループは、東京&大阪で開催された講習会、『デニム大学』にも全員参加していましたが、「デニム大学で基礎知識を得たつもりでいましたが、まだまだ学ぶことが山ほどありました。」「素材や加工について深く知ることができ、作品に活かしたいです。」など、作品制作に関しても意欲的な声が上がりました。

 10月の成果発表、乞うご期待!!

photo_貝原歴史資料館で備後絣の歴史と藍染について勉強
貝原歴史資料館で備後絣の歴史と藍染について勉強
  photo_西江デニムショールームでサンプルを手に加工の勉強
西江デニムショールームでサンプルを手に加工の勉強


INDEX[2]Sanchiの風

〜播州に安堵の風吹く

photo_播州産地
播州産地
 播州先染め産地は、海外向けのシャツ地を生産し、その後、内需に転換した産地です。環境の厳しさは他の綿織物産地と変わりありませんが、ここにきて安堵の風が吹いてきました。

 播州織工業組合の生産数量統計によると、今年3月までは前年同月比2ケタ台のマイナスが続いていました。「産地始まって以来の悪さ」という言葉が飛び交いました。

 ところが、4月は前年比2%減とほぼ横ばい近くに急回復。以後も5月15%増、6月20%増と2ケタの回復を見せています。7月もほぼ同様の回復が予想されているところです。

 藤井孝千代理事長は「中国の先染め生産工場の納期遅れが頻発し、日本生産に戻った。また、国内アパレル市場で新素材への関心が高まったこともある」とこの回復を分析しています。これ以外にも中国における人手や綿糸不足、ストライキなどの影響のほか、産地のコスト低減努力もあるようです。

 “ニッパチ”といわれるように、同産地でも8月は年間で最も生産量の少ない月。7月までの勢いが弱まることは避けられません。10月になると、産地は繁忙期を迎えます。8、9月をいかに乗り切り、10月からの本生産期につなぐかが産地の一番の関心事です。

 同産地の産元商社のカゲヤマは秋のJFW−JCに出展。また、同社は続いて行われる「インターテキスタイル上海2010」のジャパン・パビリオンにも参加します。「JFW−JCには継続出展している。顧客数が大きく増えた。インテキ上海は初参加だが、現地の日本企業との取り組みを狙う」という考えです。

 定番のチェックやシャンブレーが売れていましたが、ここにきて「少し変わった素材が求められている。当社の出番」と、オリジナル素材の強みをアピールしています。



INDEX[3]jc(ジェシー)のちょっとイッ服

キーワードは濃厚

photo_まだまだたくさん…もうたくさん?
まだまだたくさん…もうたくさん?
 激辛ラー油と冷たいものの取り過ぎで、胃腸が疲れ気味の今日この頃です。皆さんは、猛暑続く中いかがお過ごしでしょうか。

 夏バテには、豚肉、ウナギ、豆類、乳製品などが良いらしいですよ。手っ取り早くサプリでという方には、ビタミンBです。

 バテ気味の方からはブーイングが起きそうですが、最近『濃厚』が密かなブームらしいのですよ。

 ハッピーターンのハッピーパウダー2倍掛けや、キャラメルコーンの3倍濃蜜掛け、あるいは濃厚味のラーメン、○○が何倍などなど、濃い〜ものが、出回っています。

 濃い=ちょっと贅沢、自宅で外食のような味、というのが受けている理由だそうです。主に20〜30代の独身女子が購買層らしいですよ。

 濃い味ばかり食べていたら、味覚障害にならないかな…と、ちょっと老婆心…?!って、文字にするとイヤな感じ〜!

 ファッションの傾向はシンプルに向かっているようですが、どこかにコッテコテの濃厚フレーバーがないと、満足されない…とか?


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