JFW JAPAN CREATION [Mail Magazine] 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 JFWジャパン・クリエーション http://www.japancreation.com/
 
INDEX[1]新年のご挨拶

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JFWジャパン・クリエーション運営委員長 貝原良治

 明けましておめでとうございます。
 旧年中は多くの皆様にお力添えをいただき、JFWジャパン・クリエーションの主催者を代表して厚く御礼を申しあげます。

 さて、消費低迷に加えてデフレスパイラルが進行する昨今、国内の製造業は厳しい状況に直面しています。とりわけ繊維ファッション産業においては、ファストファッションが脚光を浴び、価格に対する意識が消費者だけでなく、業界内においてもシビアになってきました。

 たしかにコストだけを見れば日本の製品は、中国をはじめ開発途上国に比べれば割高になっているのは事実ですが、感性表現や加工技術、品質安定性、サービスなどの総合力においては断然まさっている、と確信しています。良品をつくるには、それに見合った時間と技術力が求められます。さらに安心・安全を保証するモノづくりにも、それ相応のコストがかかります。
 
 それだけに表層的なコストに目を奪われず、こうしたコストの中身をきちんと説明することが、これまで以上に重要になるのではないか、と思っています。ファッション商品を購入する消費者の間でも、フェアトレードやトレーサビリティに寄せる関心が高まっています。私たちは自信をもってモノづくりの背景をアピールすべきです。

 それとともに寅年のことしは、「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」ということわざが示すように、リスクを恐れず行動し、みんなで成果をあげる、そんな1年にしたいと願っています。JFWジャパン・クリエーションが、世界に向けて「日本発」の下支えになるよう尽力してまいりますので、ご支援たまわりますようお願い申し上げます。


INDEX[2]JAPAN Tex-Promotion【FORM PRESENTATION】を終えて

photo_大阪モード学園(JATY)
優秀賞 大阪モード学園(JATY)

 グループ名は、単純ではありますが、メンバー4人のイニシャルを造語にしたものです。テーマの「花鞠」は、応募するにあたって皆で素材加工について話し合い、日本の伝統である折り紙で「繋がり」を表現しよう、ということから決まりました。作品制作において素材加工からアイデアを広げる手法は、本来あるべき順序とは異なりましたが、あえて加工表現からスタートさせました。

 協力加工企業とのコラボレーションでは、企業を何度も訪問するなかで、学生とプロがつくるものの違いや重みを実感しました。そして、自分たちの考えに対して、惜しむことなく応えていただけたことが、とても嬉しかったです。

 テキスタイル表現に関しては無知だったため、プリント図案をはじめ顔料の種類や加工方法など、どれもが初めてみるものばかりで、最初は戸惑うことが多く、こちらのイメージがうまく伝えられないことが多々ありました。そして、平面の図案をテキスタイルに仕上げ、それを立体に完成させていくプロセスは、苦労はしましたが楽しい体験となりました。

 今回のコラボレーションを振り返ると、イメージ通りに丸みや膨らんだシルエットを表現できるか、さらにテキスタイルを組み合わせるバランスに苦しみました。また、今回は布地に凹凸を出すため縮めたため、縫い合わせた時に表面が歪むことが判明し、その改善策にも苦労しました。いま思えば、パーツの大きさでグラデーションを綺麗に出せれば良かったと思っています。

 JFW-JCでの展示では、多くの人に自分たちの集大成である作品を見てもらえたことが嬉しく、こうした機会を与えていただけたことに感謝しています。ブースで他グループの作品と一緒にディスプレイすることによって、作品がさらに引き立ったと思います。このコラボレーションでは、本当にたくさんの人たちに支えられました。その作品で優秀賞をいただけたことに喜びと感謝の気持ちを感じています。


photo_ドレスメーカー学院(Iris)
審査委員特別賞 ドレスメーカー学院(Iris)

 グループ名の「Iris(イーリス)」は、ギリシヤ神話の「虹の神」に由来したものです。この虹を表現したくて「プリズム」というコンセプトを設定しました。今回グループを組んだ3人が共同で作品を作るのは初めです。3人に共通していたのは原色が好きでなかったことです。

 プリズムから生まれる淡い光の変化と多面体のフォルムは、それほど時間がかからずにまとまりました。多面体のデザインはグループのひとりが1年以上あたためてきたアイデアで、ペーパークラフトの授業を受けたとき、立体形を服に落とし込めたら面白いのでは、と思ったのがきっかけでした。

 ただ、このアイデアを作品化するまでは試行錯誤の連続でした。色を出すためカラースプレーやクリアファイルなどで試したり、素材のイメージを具体化したりするのも苦労しました。協力企業とのコラボレーションでは、わざわざ企業の方が学校に来てくださり、打ち合わせをしたのですが、こちらの考えが伝わらず、何も決まらずに帰ってしまいました。

 その後、企業に伺ってコラボレーションをすることになっていたのですが、やりたいことが明確でないため、加工方法を説明されても「何をしたらいいのか…」と混乱するばかりでした。何度もサンプルをつくっていただき、素材が完成したのは展示発表の2週間前でした。もともと服づくりには時間がかからない、と想定していたのであわてることなく完成できました。

 今回のコラボレーションを通じて協力企業の皆様にはご迷惑をかけました。さまざまな加工方法や素材に触れられたことは貴重な体験でした。


INDEX[3]JFWインターナショナル・ファッション・フェアが来週開幕

JFWインターナショナル・ファッション・フェア(IFF)が、来週開幕します。
JFW-JCもプロモーション出展いたします。

日時:2010年1月13日(水)〜15(金) 10:00〜18:00(最終日は17:00)
会場:東京ビッグサイト西展示棟
公式サイト
http://www.senken-ex.com/iff/

 


 

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