優秀賞 大阪モード学園(JATY)
グループ名は、単純ではありますが、メンバー4人のイニシャルを造語にしたものです。テーマの「花鞠」は、応募するにあたって皆で素材加工について話し合い、日本の伝統である折り紙で「繋がり」を表現しよう、ということから決まりました。作品制作において素材加工からアイデアを広げる手法は、本来あるべき順序とは異なりましたが、あえて加工表現からスタートさせました。
協力加工企業とのコラボレーションでは、企業を何度も訪問するなかで、学生とプロがつくるものの違いや重みを実感しました。そして、自分たちの考えに対して、惜しむことなく応えていただけたことが、とても嬉しかったです。
テキスタイル表現に関しては無知だったため、プリント図案をはじめ顔料の種類や加工方法など、どれもが初めてみるものばかりで、最初は戸惑うことが多く、こちらのイメージがうまく伝えられないことが多々ありました。そして、平面の図案をテキスタイルに仕上げ、それを立体に完成させていくプロセスは、苦労はしましたが楽しい体験となりました。
今回のコラボレーションを振り返ると、イメージ通りに丸みや膨らんだシルエットを表現できるか、さらにテキスタイルを組み合わせるバランスに苦しみました。また、今回は布地に凹凸を出すため縮めたため、縫い合わせた時に表面が歪むことが判明し、その改善策にも苦労しました。いま思えば、パーツの大きさでグラデーションを綺麗に出せれば良かったと思っています。
JFW-JCでの展示では、多くの人に自分たちの集大成である作品を見てもらえたことが嬉しく、こうした機会を与えていただけたことに感謝しています。ブースで他グループの作品と一緒にディスプレイすることによって、作品がさらに引き立ったと思います。このコラボレーションでは、本当にたくさんの人たちに支えられました。その作品で優秀賞をいただけたことに喜びと感謝の気持ちを感じています。 |