JFW JAPAN CREATION [Mail Magazine] 一般社団法人日本ファッションウィーク推進機構 JFWジャパン・クリエーション http://www.japancreation.com/

INDEX[1]JFW-JC2011AWトレンド素材編集レポート

「日本語の持つニュアンスと物作りへの思い」

photo_JFW-JC2011AWトレンド素材編集レポート ほほえみ
photo_JFW-JC2011AWトレンド素材編集レポート わがまま
photo_JFW-JC2011AWトレンド素材編集レポート 縫製職人
photo_JFW-JC2011AWトレンド素材編集レポート 麗し
 8月末日、猛暑の最中、JFW-JC 2010-2011秋冬のトレンド・インデックス素材の編集作業が青山のRinで行われました。黙々と集中して作業が執り行なわれる空間は、外とは切り離されたかのように秋冬一色で、間近に迫った会期を実感しつつ、井上トレンド委員長に集まった素材の傾向について伺いました。

井上トレンド委員長談

 「軽さ、膨らみ感、ウォーム感、かさ高感など、加工表現というものが際立ってきていて、表情も豊かです。目新しい形でのトライアルが目立ちましたが、色では黒が多く少し残念な印象を受けました。たくさんの産地、企業が様々な提案を行うわけですから、ベーシックなカラーだけではなく、色の味わいといったものにも、こだわりを持った提案性が出てくることを願っています。

 トレンド・テーマ名称の選び方は、日本のテキスタイルの持ち味や、外国人が日本の素材について抱く印象といったものをイメージして打ち出しています。そのため単語というよりは、日本語のもつニュアンスを強く意識しています。大量生産とは違う手の込んだ物作りへの思い入れ、流されない姿勢を忘れてはいけないという思いも含まれていますが、同時に世界を見る視線も重要で、広い視野を持って、時の流れの中で必要なものとそうでないものを考え、感じ、見極めながら、人任せにせず取り組んで行くことの大切さも伝えて行きたいと思っています。」

 好評を得ているトレンドコーナーの準備も進行中で、「今回のイメージは、冬のホテル、冷たさと暖かさ、氷の世界、白い世界がキーワードです。」



INDEX[2]JFWニュース

JFW推進機構が3事業概要発表
東京ビッグサイト、六本木、上海で発信

photo_JFWニュース JFW推進機構が3事業概要発表
 一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構は13日、理事会後に記者会見を開き、10月に開催される「第11回東京発 日本ファッション・ウィーク」「JFWジャパン・クリエーション2011AW」「インターテキスタイル上海2010ジャパン・パビリオン」の事業概要を発表しました。また、「2010新人ファッションデザイナー大賞最終審査会」を10月15日に東京ミッドタウンで開催することも報告しました。
 
 「JFW-JC2011AW」は、10月13日から3日間、東京ビッグサイト西1、2ホールで開かれます。今回は255件/354小間、参加企業総数は321社と、ほぼ前年並みの規模。ビジネス・テキスタイルゾーンには63件・68社、プロモーションゾーンには192件・253社が参加します。メインテーマは「進化論の原理」と決まりました。

 出展企業で注目されるのは、ウール・ゾーン。尾州産地の蓄積した技術と感性を、隣接する「TeamGIFU」「AWI日本支社」が施工を統一して、ウールストリートとしてアピールします。

 また、今回はJFW-JC事業国際化の第2ステージと位置づけられ、4カ国6社の海外企業が出展します。その一方で、JETROが海外バイヤーを招聘。仏バレンシアガ社、伊ロベルトアボリオ社など3社前後が、JFW-JC出展企業とビジネス・マッチング(約30社募集)を行う予定です。

 産学連携事業の「FORM PRESETATION」のテーマは「デニムの後加工表現」でしたが、今回の関連プログラムとして、デニム大学の審査を通過した8校8グループの産地企業とのコラボレーションによる製品を展示発表します。合わせて、ジーンズ業界が世界に誇る技術開発力などの展示も行い、注目されます。

 10月19日〜22日まで、上海新国際博覧中心のホールW2では、「インターテキスタイル上海2010ジャパン・パビリオン」が設置されます。これはJFW-JCがトレンド発信するとともに、メサゴメッセ(日本)との共同運営による商談ブースを集積するもので、28社・組合が参加し、日本のテキスタイルの底力を海外にアピールします。

 「第11回JFW in TOKYO」は10月15日〜24日まで東京ミッドタウンを主会場に開催。キービジュアルは、ファッションの驚きを表現した女性の顔です。東京コレクション・ウィークには42メゾン/ブランドが参加。合同展示会は9メゾン/ブランド。このほか、“ネクスト・スタンダード”をテーマにしたJFWライフスタイルエキシビションなどで幅広いクリエーション力を発信します。



INDEX[3]JFW-JC出展企業紹介(3)

10月開催のJFW-JC2011AWの出展企業を連載でご紹介します。

photo_クラウン工業株式会社 ソフィアスリム
ソフィアスリム
【クラウン工業株式会社】
「あらゆる金銀糸やラメ入り織物をラインアップ」

 当社は、1968年に設立した金銀糸およびラメ入り織物を製造・販売している京都のメーカーです。多様な用途にあわせて、さまざまなラメ糸を製造。お客様の使い方に応じて、最適な金銀糸を提供しています。

 主な用途としては、横編みニット・丸編みニット、レッグスニット、織物、刺繍・レース、それにリボン・飾り紐・撚糸などがあり、それに加えてラメタフタと呼ばれる「メタリック・ナイロンタフタ」の生地を生産しています。こちらの用途はラッピングやデコレーションに使われる薄手の生地でティッシュ・ラメともよばれています。

 当社では、さまざまな厚みや幅の製品を開発していますが、なかでも極細の12ミクロンフィルムの200切(0.15mm幅)ラメをナイロンで撚糸加工をした、ソフトで軽い超極細ラメ糸を独自の製法で生産しています。ちなみに「切(きり)」は金銀糸の単位で、1寸(約3cm)を200等分したのが200切です。

 JFW-JC展では、200切のほか250切という超極細の製品も出展する予定で、多彩な製品を糸だけでなく、生地や最終製品にしたサンプルで紹介します。お客様のイマジネーションと工夫により、新しい用途、使い方を一緒に考え、商品開発に生かしていきたいと考えています。


【京都パイル繊維工業株式会社】
「アパレルからアクセサリー、資材までのパイルを」

 当社では、さまざまな化合繊パイルを製造・販売、フロックプリント加工や全面植毛加工、切断加工などを行っています。パイル糸(静電植毛繊維)は自社工場で製造しており、お客様の要望や製品規格に応じ、染色や糸の長さを調整します。加工できる素材はナイロン、レーヨン、ポリエステル、アクリル、シルクなど、ほとんどの種類に対応します。

 また、自社内にある機械ですべてのフロック加工を行っています。こちらもお客様の要望や生地の特性などにより、フロック加工機を使い分けています。加工できるのはチュール、ウール、ニット、レース、シフォンなどで、多様な生地や不織布、紙のほか資材用途もあります。

 今回の出展では、驚くほどソフトな風合いの製品や、年々暖かくなる気候に対応した“暑くならない”メッシュ仕様や、椅子貼り地をアパレル向けに転用したものなど、バリエーションの広がりを提案します。ちなみに椅子貼り地は、日本では馴染みが薄いものの、欧米では人気となっている分野です。


【御田釦販売株式会社】
「ボタンとともに幅広い副資材をPR」

 「釦販売」という社名ではありますが、ボタン以外にテープやブレード、レースなどの服飾資材も扱っています。当社が扱う製品は、すべて自社工場で生産したオリジナル商品です。ボタンは、貝をはじめ金属やプラスチックなど、ほぼすべての素材を使用していますが、なかでも力を入れているのが金属ボタンです。この春、フィリピンに2つ目の工場を新設しましたが、ここでオリジナルなデザインや仕上げによる製品を開発しています。

 服飾資材では、ホットフィックスと呼ばれる、熱と圧力で生地に接着した特殊な熱性糊が裏面に付いたラインストーンを扱っています。それとともにネイルヘッドという、真鍮(しんちゅう)製の飾り鋲にも力を入れています。

 今回は、アパレル向けとしては久々の展示出展となりますが、幅広い自社の製品をPRするとともに、バッグやベルトなどを扱う企業の新規開拓ができれば、と思って出展しました。




INDEX[4]Sanchiの風

高野口産地は販路開拓に注力

photo_Sanchiの風 海外アパレルも注目するパイル織物を開発
海外アパレルも注目するパイル織物を開発
 10月の「JFW-JC」には紀州繊維工業協同組合が出展します。青野パイル、オーヤパイル、岡田織物、紀泉物流、妙中パイル織物、森井織物工場が出品します。

 同組合のある高野口産地は、明治時代からパイル織物・編み物を生産してきました。ピークは1950〜1960年代で、500社以上が組合員でしたが、現在は74社に減少しています。大手商社を介して、南半球や中近東にインテリア用生地を輸出した時期もありますが、内需に転換してきました。

 産地に再び輸出気運が高まってきたのは10年ほど前から。プルミエール・ヴィジョンに出展する企業が現れ、インターテキスタイル上海にも組合主導で出展し、衣料用での輸出再構築を目指しています。

 昨年度のJAPANブランド育成事業で「高野口パイルファブリック」が認定を受け、産地ブランドとしてのPRにも注力しています。産地の知名度を国内外に広めるために、9月の「東京ギフトショー」に続き、10月の「インターストッフ・アジア・エッシェンシャル」にも初参加します。

 妙中清剛理事長は「輸出拡大は重要な課題。また、アパレルやインテリア向けの開発に加え、資材関連の商品開発にも力を入れたい」と、資材関連分野にも新たな発展性を見出しています。
また、「当産地は同じ設備を入れただけではまねのできない職人技の商品を生み出している。そうした技術を次の世代にも引き継いでいかないといけない」と語っていました。 妙中パイル織物のデニムシャンブレー調のジャカードモケット、細番手の麻を使ったジャカードベルベット。青野パイルは超ハイゲージベロアの多色使いが得意です。こうした特徴のあるパイル織物がJFW-JC会場で提案されることでしょう。


INDEX[5]グリーン&グリーン

ギャルたちの「自然回帰」はエコ?

photo_グリーン&グリーン これがノギャル・ファッション(Agrigirl.com)
これがノギャル・ファッション(Agrigirl.com)
 このコラムでも触れてきたように、昨年あたりからファッション業界でも“エコ”に取り組む企業が増えてきました。それとともに注目されるのが業界外の動きです。ファッションに関するエコ活動としては、学生サークルが行う「Xチェンジ」もその一つです。着られなくなった服やアクセサリーを持ち寄って交換する、いわゆる不用品の交換市があちこちで開かれ、人気を集めています。

 そうしたなか、「これもエコに関係するのか……」と思われるのが「○○ガール」と呼ばれる現象です。ファッション市場で新しいムーブメントになりつつあるのが「森ガール」です。これはミクシィのある主宰者が“震源”といわれ、「森にいそうな格好」がブームに発展しています。

 さらに驚かされるのが「農ギャル」の存在です。「ノギャル」というのが正しい呼び方のようで、東京・渋谷を中心にギャルの動向調査を行うマーケティング会社の藤田志穂社長が、あるファッション・イベントで農業プロジェクトで「ノギャル」を始める、と発表したのがきっかけになったようです。

 「イケてる農業」を呼びかけた結果、ギャルやギャルママの多くが賛同し、ギャルによる「シブヤ米」を生産するまでになりました。この影響からか、最近では「ウギャル=魚ギャル」というギャルによる漁師体験も浮上。これらの背景がエコなのかロハスなのかは定かでありませんが、ギャルと呼ばれる女性たちが自然回帰に向かっていることは確かなようです。




 

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