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INDEX[1]インターストッフ・アジア・エッセンシャル出展レポート

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 2010年3月17日〜19日に香港コンベンション&エシビジョンセンターにて開催された「Interstoff Asia Essential‐Spring2010」(IAE)は、香港を始め、 中国、台湾、韓国、日本等のアジアを中心とする271社が出展し、日本からは我々JFW-JCを含む11社[JFW-JC、(株)ガンノカンパニー、一心行(株)、Joint Bishu Brand、京セラ(株)、(株)サンウェル、太陽繊維(株)、帝人ファイバー(株)、東レACS(株)、宇仁繊維(株)、(株)ヤギ]が販路拡大のチャンスを求め、意欲的にブースを展開しました。世界中のバイイングオフィスが集まる土地柄、欧米のバイヤーが行き交う展示会で、来場者の数は42ヶ国6,800名となりました。

 主催者であるメッセフランクフルトが世界中で展開する素材展示会の中でも、IAEは時代の流れにのった「エコとファンクション」に特化した展示会で、コンパクト且つ機能的に整備された会場はとても見やすく、主催者の香港担当マネージャーの「例年よりも来場者のブース滞在時間が長い」というコメントからも香港の経済も回復しつつあり、真剣に素材を吟味する世界のバイヤーの動向が伺えました。

photo_インターストッフ・アジア・エッセンシャル出展レポート 02
 JFW-JCは4月に東京で開催する本展のプレビューとして、トレンドコーナーのミニチュア版でブースを構成しました。IAE出展の主要目的である海外バイヤーの来場促進を目指し、来場されたバイヤー約900名へ丁寧にJFW-JC本展について説明し、バイヤー登録をしていただきました。来場バイヤーからは、日本の素材に対して「高品質、洗練されたデザイン、技術力の高さ」と高い評価を受けました。しかし、一方で「高価な素材」という先入観も含めたイメージがあるようでした。特に春夏ということもあって繊細なレースや表情感のある素材、詩的なまでの色彩を持つ薄手素材、そして世界的にもトレンドになりつつあるニット素材への注目の高さが見受けられました。今回のIAE出展を通して、今後の展開として価格面でもバリエーションのある「日本の素材」をどのようにアピールしていくのか、どうビジネスに展開させていくのかを検討する良い機会になったと実感しました。

「スタイルサイトwww.stylesight.com」(by Sophie-Lucie Dewulf)による
JFW-JC2011SSトレンド素材-IAE/Previewが紹介されています。
pdf

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INDEX[2]JFW in Tokyoニュース

『第2回SHINMAI creator's Project −上海万博でも披露決定』

 SHINMAI creator's Project(以下SHINMAI)のショーを皮きりに3月22日から28日まで「東京発 日本ファッション・ウィーク」(JFW in Tokyo)が開催されました。世界を舞台に活躍する可能性を秘めた、若手クリエーターの登竜門になることを目的に始まり、第2回目となるSHINMAIは11カ国の応募からA DEGREE FAHRENHEIT、AKANE UTSUNOMIYA、FABIOLA ARIAS、HE INDIVIDUALIST(S),A Label by Luise&Franckの4ブランドが選出され、資生堂ビューティークリエーション研究所の協力を得てコレクションショーを披露しました。
 またこのSHINMAI creator's Projectは上記の4ブランドに中国の新進気鋭ブランドであるZUURAIを加え、7月に開催される上海国際博覧会の日本館に登場することが決定しています。

 第3回のSHINMAIは2月から募集を開始しており、応募締め切りは8月となっています。
問い合わせ先は一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
http://www.jfw-o.jp/shinmai/
photo_A DEGREE FAHRENHEIT <天津 憂> photo_AKANE UTSUNOMIYA <宇都宮 茜> photo_FABIOLA ARIAS <Fabiola ARIAS>
A DEGREE FAHRENHEIT
<天津 憂>
AKANE UTSUNOMIYA
<宇都宮 茜>
FABIOLA ARIAS
<Fabiola ARIAS>
photo_THE INDIVIDUALIST(S), A Label by Luise&Franck <Luise SCHWARZE / Franck POUCHOULIN> photo_記者会見
THE INDIVIDUALIST(S), A Label by Luise&Franck
<Luise SCHWARZE / Franck POUCHOULIN>

2nd SHINMAI Creator’s Project COLLECTION より


『アジアンデザイナーズ コレクション — Best of TA・KU・MIとのコラボレーション』

 日本のクリエーション力向上と世界で活躍する若手デザイナーの輩出を目指した「2010アジアンデザイナーズコレクションin Tokyo」が3月26日原宿クエストホールで開催されました。アジア9都市の新進デザイナーに、国内からは新人デザイナーファッション大賞(秀作賞・入賞)受賞者4名を加えた13ブランドが合同ショー形式で、個性を競いました。

 日本代表であるデザイナーのうち、澤柳直志さん、明ナミさん、平元聡さんの3名は、JFW-JC 2010A/WのBest of TAKUMIの審査にも参加、各デザイナーが選出し、大賞を受賞した東瀬慎さんのパーフェクトシルク(福島県ハイテクプラザ)や、フィルノットのLEDで光る素材、平松沙代子さんのプリントなどが同ショーで用いられました。

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Naoshi Sawayanagi<澤柳直志> CHAOLU lab<平元聡> Spats Hundred<明ナミ>

「2010 ASIAN DESIGNERS COLLECTION in Tokyo」より


 4月のJFW-JC会場では、第1回・第2回SHINMAIで選出された日本の4ブランドのコレクション、そしてアジアンデザイナーズコレクションに参加した日本の3ブランドデザイナーがBest of TAKUMIの作品とコラボレーション制作したガー
メントを展示することになっていますので、こちらもお楽しみに。詳細は次回のメールマガジンでご紹介します。


『Luxe by PLUG IN—グリーンな商品拡大』

 JFW in Tokyo開催期間中には関連イベントとして恵比寿303で繊研新聞社主催の展示会Luxe by PLUG INが開催されました。前回より「繊研がプロデュースするセレクトショップのようなニュアンスへと変更。様々な商品を一堂に見ることができるので好評」(繊研新聞治田直也氏)と、ライフスタイル型へ変更することで、集客も上がってきている様子。アクセサリー、革製品、布小物のブースが多い中でTEAM GREENSというコーナーが目を引きました。
 このTEAM GREENSは同展を通し、横の連携から生まれた組織で、「社会貢献型企業、伝統文化型企業、地域の特色を色濃く持つ企業など、守り続けていかなければならない企業が参加」(TEAM GREENS代表取締役川上征人氏)。食品からアクセサリー、ぬいぐるみなど企業のジャンルは様々。前回の参加企業5社から、今回は15社に増加。百貨店やショッピングセンターのバイヤーにも好評で、今後は50社位増えるのではないかと、川上氏は予測しています。グリーンな商品・売り場は今後ますます増えて行くことを予感させられました。 photo_Luxe by PLUG IN—グリーンな商品拡大 02
photo_Luxe by PLUG IN—グリーンな商品拡大 02
   
INDEX[3]JFW-JC初出展企業紹介(4)

4月21日〜23日に開催するJFW-JC2011SSに、今回初めて出展される企業を連載でご紹介します。

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【株式会社南海プリーツ】
『「折り紙」の手法による新加工を提案』

 当社は1979年の創業以来、スクール・プリーツ(学生服用)をはじめ婦人・子供プリーツなどで個性あふれるアイディアを駆使し、新しいプリーツ加工を提案し続けています。現在は、パリ・コレに出品する4つの日本の著名ブランドに用いられています。
 最近では不可能と思われていた綿100%素材の加工(手洗いでも消えないウォッシャブルプリーツ)を開発しました。また、新しい加工としては折り紙の手法をいかし、折鶴や薔薇などの“形状記憶折り紙・布”(特許出願中)を考案し、これをコサージュやインテリアなどに用い、折り紙ファンはもとよりファッション業界の方々にも喜ばれています。

 マシーンプリーツにおいては、いち早くコンピューター柄出しプリーツ機を導入しています。ハンドプリーツにおいても、カルトン作成・CAD・CAMシステムを導入し、オリジナルプリーツを数多くとりそろえております。
 プリーツ加工も最近は生産が海外に流出し、コスト競争が厳しくなっていますが、海外生産品に負けない加工力と、お取引先との話し込みを密にすることによって、着実なビジネスを目指していきます。

 JFW-JCでは、先に触れた「折り紙」などの新技術を展示し、プリーツの可能性を提案していく予定です。



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【株式会社グラムス】
『南仏の伝統テキスタイルを用いたOEMを』

 当社が扱うLES TOILES DU SOLEIL(レ・トワール・デュ・ソレイユ=太陽の生地)は、南仏のスペインに程近いフランス最南端の村で生まれました。糸からこだわり、厳選された色に染めています。そのこだわりの色を半世紀以上前の織機を用いて織り、独特の風合いを今も新鮮に蘇らせています。

 生地は、すべて最高級のピュアコットン糸を使用し、“retor(ルトール)”と呼ばれる一対の糸は、一緒に巻かれた2つの糸から最終的に1つの糸を産み出します。この糸を経糸、緯糸に使い、これによって丈夫でしっかりした風合いが生まれます。着色技術は特有のもので“grand teint(グラン・タン)”加工は、簡単には色褪せないことを保障します。
 生地は用途により 3種類のサイズに織られています。180cm 幅は、カーテン、テーブルクロスのような製品向けに用いられています。50cm 幅は、カーテン、食器フキン、ナプキン、ランチョンマットのような製品向けに用いられ。43cm
幅は、デッキチェア、バッグ、シューズ、チェアカバー、ランチョンマットのような、屋外用の製品向けに用いられています。いずれも生地売りも行っています。

 今回の出展では、テキスタイルの提供というよりは、このテキスタイルを使った製品のOEMを呼びかけていくことに重点を置いています。

INDEX[4]グリーン&グリーン

photo_5月8日は「世界フェアトレード・デー」
『5月8日は「世界フェアトレード・デー」』

 このところ企業の多くが力を注いでいるのがCSR(企業の社会的責任)です。そこでは地球温暖化防止をはじめ、さまざまな取り組みが行われていますが、ファッション・ビジネスにおいて注目されるのが「フェアトレード」です。コスト削減からアパレルでは市場に出回る90%以上が輸入で占められています。
 アパレルをはじめ繊維製品は、生産に人手のかかる、いわゆる労働集約によってつくられます。それが人件費の安い途上国での生産につながっているのですが、最近、業界の一部で「CSR調達」の重要性が指摘され、なかでもフェアトレードによる生産かどうかを、企業はしっかりチェックすべきである、という警鐘が広がりつつあります。
 環境保護と国際協力のNGO「グローバル・ヴィレッジ」のフェアトレード事業部門として1995年に誕生したフェアトレードカンパニーでは、その活動の理念を次のように示しています。

生産者パートナーの経済的自立と社会的な立場の向上を支援する。そのために継続的な安定した収入源となる仕事を供給しつづける。
商品の企画・生産、流通など、事業の運営のあらゆる局面で、環境保護に配慮する。
お客様の安心と満足を得るために、健康的で安全、そして魅力的な商品を、質の高いサービスとともに提供する。同時に、商品と生産者に関する背景の情報や、より環境と人にやさしい暮らしの情報を提供することで、国際的な社会貢献への参加を提案し、促す。
ともに働く私たちのすべてが、能力を生かす平等な機会と、努力に見合った恩恵を得られるよう、知識や情報を分かち合い、協力し合う。
あらゆる個人、企業、政策に向けて、生産者・消費者双方に公平で、環境保護に配慮したビジネスとしてのフェアトレードの成功の実例を示し、アピールすることで、幅広く波及させるよう努める。

 ちなみに5月8日は「世界フェアトレード・デー」で、WFTO(国際トレードフェア連盟)に加盟する世界各国のフェアトレード団体が、一斉にイベントやキャンペーンが行われます。
 昨年の今頃、中国のジーンズ工場を密着したドキュメンタリー映画「チャイナ・ブルー」が話題となりましたが、フェアトレードを宣言するブランドが増えつつある、と断言できればいいのですが…。

 


 

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