JFWサステナブル
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サステナブル企業認証

サステナブルな企業認証とは?

国際基準をクリアした安心安全なもの作りと、
環境や働く人にも配慮した生産体制などで、
国際的な第三者認証機関の認証を受けた
企業が受ける事が出来る証明です

国際認証機関は様々な基準を設けていて、
その基準を満たして認証された企業だけが
認証マークを原料や、製品に使用することが
可能になります

サステナブルなビジネス展開が進んでいる
海外とのテキスタイルビジネスにおいて、
この認証は大変重要で、
購入の指針にもなっています

―主な国際機関の企業認証―

OEKO-TEX

OEKO-TEX®

スイス・ドイツ・オーストリアの検査機関が1992年に設立し、現在16ヶ国に試験期間を有するエコテックス®国際共同体による、繊維製品の安全性を証明するガイドラインです

繊維・皮革製品の有害化学物質の有無の確認、環境負荷や労働背景なども含めた生産工程の安全性、高いレベルのトレーサビリティー証明などの基準があります

サステナブルな取り組みが進む欧州では、製品購入の際の指標になるほど、一般の消費者にも認知されている安全認証です

https://nissenken.or.jp/

ISO 14001/International Organization for Standardization

ISO 14001/International Organization for Standardization

スイスのジュネーブに本部を置く国際標準化機構(ISO)が策定したISO14001は、サステナビリティ(持続可能性)の考えのもと、環境リスクの低減および環境への貢献を目指す環境マネジメントシステムの国際規格です

ISO14001認証は、この規格に基づいて環境負荷低減などの仕組みを構築し、継続して活動する企業に与えられます

日本では一般財団法人日本品質保証機構(JQA)などの第三者認証機関が認証を行っています

https://www.jqa.jp

bluesign

bluesign®

スイスのブルーサイン・テクノロジーズが運営管理するブルーサインシステムに適合した製品に与えられる製品認証です

認証された製品は、繊維業界のサプライチェーンにおいて、環境へのインパクト低減、資源の有効利用および労働者・消費者の安全性を非常に高いレベルで実現している証です

製品認証には大きく2つのカテゴリーがあり、
bluesign®APPROVED(化学製品、テキスタイル加工品などが対象の認証)とbluesign®PRODUCT(最終製品が対象の認証)があります

https://www.bluesign.com/

ZDHC/Zero Discharge of Hazardous Chemical

オランダのアムステルダムに本部を置き、有害物質ゼロを目指すロードマップ・プログラムを管理し、消費者、労働者及び環境を保護するための持続可能な社会を推進しています

染料や各種助剤、加工剤といった化学品から工場排水分析までガイドラインに基づいた厳格な管理を行っています

https://www.zdhc-gateway.com

GOTS/Global Organic Textile Standard

GOTS/Global Organic Textile Standard

オーガニックな繊維製品を認証するための国際基準です

定められた基準を満たす生産、流通過程を経たオーガニック原料を使った(糸、生地、衣料品などの)繊維製品を証明します

認証済みのオーガニック繊維が95%以上と、70%以上95%未満を示す2種類のラベルがあり、原料だけでなく、サプライチェーンにおける環境負荷や人権配慮にも規定があります

https://global-standard.org

BCI/Better Cotton Initiative

スイスに本部を置く国際的な非営利団体による、世界最大の綿花の持続プログラムです

BCIの原則と基準に従って栽培された綿花で、従来の綿花栽培が持つ環境への悪影響を抑えている原材料であることを証明します

厳しい規制をクリアするのがオーガニックコットンであるのに対し、基準を緩くしつつも、誰にでも受け入れられる形で栽培されている綿花がBCIコットンです

世界的スポーツメーカーや大手流通企業が多数加盟しているのも特徴の1つです

https://bettercotton.org/

国際フェアトレード認証ラベル

国際フェアトレード認証ラベル

国際フェアトレード認証の仕組みの中では、原料が完成品となるまでの過程に関わる全ての組織に対して定期的に監査が実施され、生産者に対する適正価格の保証やプレミアム(奨励金)の支払い、児童労働の禁止等の基準が遵守されているかをチェックしています

www.fairtrade-jp.org

FSC/Forest Stewardship Council

FSC®/Forest Stewardship Council®

ドイツに本部を置く森林管理協議会(FSC®)が運営し、森の動植物や地域の人に配慮し、豊かな森を維持できるように管理された森の木材や、その木材を原料として使われた製品であることを認証する国際的な制度です

レーヨン、リヨセル、トリアセテートなど木材から取り出したセルロース使用の繊維が対象となります

セルロースファイバーは洗濯時にマイクロプラスチックを発生させないことが再認識され、それに伴いFSC®認証の重要度が増していくと言われています

https://jp.fsc.org/jp-ja

OCS/Organic Content Standard

オーガニックのコットン、ウール、リネンなどの製造と管理等に対して認証する、オーガニック繊維国際基準のことで、アメリカに本部を置く国際的な非営利団体の「Textile Exchange(テキスタイル・エクスチェンジ)」が運営しています

有機製造方法に関するEUやUSAの規則等に従った、有機農法の認証を受けた原料のみを使用して、原料から製品まで全ての工程が明確に追跡できることが条件です

認証には、オーガニック原料を95%以上使用の「OCS100」と、5%以上を含む「OCS Blended」の2種類が有ります

https://textileexchange.org/standards/

GRS/Global Recycled Standard

アメリカの非営利団体「テキスタイル・エクスチェンジ」が運営するリサイクル製品の国際的な認証プログラムです

リサイクルに関して、原料から加工、製造、物流、最終製品までの履歴を追跡し、生産の全行程において適切な作業条件と使用する化学物質の削減、生産チェーンの全段階での社会や環境への配慮についても規定、審査対象に含まれます

https://textileexchange.org/standards/

RCS/Recycled Claim Standard

リサイクルマテリアルのトレーサビリティーに関することのみの基準です

GRSの場合は、労働環境なども含み、厳しい基準となりますが、RCSはリサイクル原料が他の商品との混入なく、原料から加工場や縫製工場に渡っているかが認証の対象となり、最終製品に5%以上のリサイクル材料含んでいるかを審査します

https://textileexchange.org/standards/

RWS/Responsible Wool Standard

羊毛原料が、最終製品に至るまで全ての製造工程において、責任ある管理がなされているかを証明する国際的な基準です 

ミュールジングの禁止は勿論、農場の土地の管理、羊の動物福祉の尊重、製造工程、物流、最終商品まで、全ての現場で認証を求めて、追跡も可能にしています

https://textileexchange.org/standards/