JFW
2012年11月2日
関係各位  

平成24年度インドとの繊維産業高度化推進事業(インド市場調査事業)
参加募集のご案内
一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
テキスタイル事業運営委員長 貝原良治

 2011年8月1日に発効した「日・印経済連携協定(EPA)」は、日本企業にとって急拡大するインド市場における事業展開の促進に資するものとして、繊維産業以外の業種も大いに期待し様々な調査や支店の設置等を行っております。
 他産業に漏れることなく昨年、JFWテキスタイル事業 事務局では「第1回インド市場調査事業」として、8月にデリー、ムンバイ、バンガロール、アーメダバード等、インドの各都市を事前調査(企業訪問・マーケット調査等)し、11月には南デリー近郊にありますグルガオンで開催された「source zone(ファッション素材展示会)」に「ジャパン・パビリオン」として参加しました。JFW推進機構としてはすでに海外への輸出経験のある11社と共に、展示会に来場するバイヤーへ日本素材の需要を調査し、「これからの市場」としての実感を得ることができました。

 そこで、昨年得ることのできたインド市場の情報と共に積み残された課題解決の糸口を探り、需要が見込めそうなターゲットの絞り込みを行い、高感度、高品質、高機能など、付加価値の高い日本製テキスタイルの輸出促進のための調査を今年度も実施する運びとなりました。
 本事業では、12月上旬に日本素材購入が可能なバイヤー絞り込みのための事前調査を行い、翌年1月末にインド/デリーまたはムンバイにて商談会を開催し、ピンポイントでインド国内のバイヤーのニーズをリサーチしたいと思います。
 つきましては、来年1月末に行います商談会へ参加する企業(グループ)を下記の要領で募集いたします。


【参加企業募集要領】  

全行程日程 【日本出国】2013年1月27日(日)
【日本帰国】2013年2月 1日(金)<現地出国:1月31日(木)>
主催団体 ◇株式会社東レ経営研究所
◇一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
JFWテキスタイル事業 事務局
参加企業対象 日本に生産基盤を置くテキスタイル製造・卸業の企業またはグループ
※海外への輸出実績があり、商談会にて英語のビジネス対応ができること。
商談会会期 2013年1月29日(火)〜30日(水)<予定>
商談会会場 インド/デリーまたはムンバイのホテル
出品対象品目 日本国内で製造された商品または、日本企業の資本や技術により海外で製造された日本から販売される商品とします。
参加予定規模 1社(1グループ)につき、2ラック程度
日本素材PRコーナー(トレンド打出し)も展開を予定しております。
出品方法 ビジネス商材を基本とし、あくまでもインド市場での需要をリサーチすることも目的の出品とし、ハンドキャリーで持てる範囲の出品を持参いただきます。
参加費用 無償(経済産業省委託事業としての調査員派遣となります。)
※ただし、1社(1グループ)1名様のみを対象とさせていただきます
※対象となる1名様以外に同行を希望される方がいる場合の費用は自社で負担いただきますようお願いします。ただし、事前にご登録いただける場合は、VISA(査証)取得のためのインドからの招聘状、主催団体からの推薦状は、主催団体より手配いたします。
参加費に含まれるもの 1)成田⇔インド(デリーまたムンバイ)間の国際航空券
     ※エコノミークラス
2)インド国内における「空港⇔ホテル」送迎
3)インド国内における宿泊ホテル代(朝食含む)
4)商談会会場での什器代
5)商談会全体をサポートするコーディネーター
8)報告書作成及び配布
9)VISA(査証)申請費用
参加費に含まれないもの 1)国内における自宅または企業から成田国際空港までの交通費
2)海外旅行損害保険料金
3)出品物は手持ちで持てる量を想定しておりますが、輸送する場合には出品物の輸送梱包、集積場所までの輸送及び還送にかかる集積場所からの輸送に掛かる経費(保険料を含む)
4)商談会終了後、出品物の処理に掛かる経費
5)出品物の還送に掛かる日本国内での輸送経費及び保険料等
6)個別(各社、各グループ)雇用による通訳などの人件費
7)その他「■参加費に含まれるもの」に定める以外の経費
参加申込期限 参加申込書と企業概要書(会社案内パンフレット等)と出品物の現物スワッチ(10点)を郵送で、2012年11月16日(金)までに担当者宛にお送りください。

     □参加申込書(Excel) Excel
     □素材スワッチ提出台紙(PDF) PDF
         *提出スワッチについて【参加申込のスワッチについて】をご参照ください。
     □参加者説明会のお知らせ(PDF) PDF
         *参加者説明会申込書は16日(金)までにFAXで返信お願いします。

参加募集企業数 5社(5グループ)(予定)
※前述の参加費用を負担できるのは1社(1グループ)1名様のみになります。
参加者選定 12月上旬にインド現地で行う事前調査にて、参加申込みの際にご提出いただきますスワッチをバイヤーにお見せし、需要のあった企業(グループ)を参加者として決定いたします。
※参加決定予定日:2012年12月12日(水)
参加契約 12月12日以降に、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構より参加承諾のお知らせをいたします。それと同時に、当該企業には参加受理通知書及び覚書書に、一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構の代表者印を捺印し、1通を返送いたします。
事業概要説明会 JFWジャパン・クリエーション会期中(11月21日/9:15〜10:00)に予定しております。詳細については別添/参加者説明会のお知らせをご確認下さい。
出品物に対する保険 参加企業の負担となりますので、各自で保険会社と契約してください。
参加者の責任と経費負担により、付保してください。
商談会出品物の準備 出品物の確認・展示などは出品者に行っていただきます。
アテンド 商談会会期中は、必ず常駐し、商談・調査・引き合い・PR等を行ってください。
商談会出品物の処理 現地出品物及び還送以外の処理方法(配布・転送・破棄等)による出品物等の処理は、出品者の責任と経費負担において、主催者の指示に従って行ってください。
アンケート 本事業は、経済産業省からの委託事業「平成24年度経済連携促進のための産業高度化推進事業(インドとの繊維産業高度化推進事業)」で実施しております。これは、インド市場へ向けて日本の繊維商材がどのような要素で受け入れられるのか、または日本からの輸出拡大につながるのか、のマーケットリサーチを主とした事業になります。一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構が実施するアンケート(事前・事後)、現地での調査用紙には、必ず回答願います。
参加の取消し ①参加契約締結後、やむを得ず参加を取り消される場合は、その旨を文書でご提出ください。
②取り消しに当たっては、旅行会社との規程により、キャンセルにかかる実費を負担いただきます。
お問い合わせ先 一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構
JFWテキスタイル事業 事務局
〒150-0002 東京都渋谷区渋谷3-26-16 第五叶ビル8階
TEL:03-6805-0791 FAX:03-6805-0793
E-mail:info@japancreation.com
担当:兼巻(かねまき)、立神(たつかみ)



【参加申込のスワッチについて】  
参加申込書と共に、審査のためのスワッチを10点お送りいただきます。この審査とは12月上旬に事務局関係者がインド現地にて、バイヤー(SPAアパレルや、デザイナー、商社等)にプレゼンし、興味のあった企業(グループ)を参加決定者として採択することになっております。
参考までに、昨年の調査でインド現地バイヤーから人気のあった素材傾向を記載いたしますので、提出スワッチを選出する際の参考にしてみて下さい。

平成23年度Source Zone に出展した結果、現地のバイヤーから特に好評だった製品の特徴や出展者の所感を記載いたします。「風合い」、「表情(後加工)」、「マテリアル(原材)」、「組織/柄」、「色(カラー)」に分けて記載しております。

<風合い>

ソフトで落ち感のある素材。しっとり感のある高密度ながらソフトさを持つもの。

70cm 生地幅デニム(ビンテージデニム)→素野感
ソフトデニム(緯糸、特殊糸使い、裏起毛)→ソフト感・起毛
サテンデニム→ソフト感
ボイルタイプの強撚糸使いの薄地織物、細番高密度タイプの織物
光沢感、軽量感
ソフト、軽さ
ドレスやブラウスに使用するためのドレープ性やソフト感、ふくらみ感などが好評。スポーツ用途やシャツ用途に使用するためのドライ感やソフト感が好評
起毛、凹凸感のリクエストが多かった。
やわらかいものがほしいという話でした。ナチュラル感も大事なようで、ストールのようなふんわりしたものが良いようです。インド素材というのは平べったいものが多いので、表面が変化しているものが珍しい感じです。
凸凹感、張り感のあるもの、及び軽量なものが好まれた。
大胆な柄物、カラフルな色合い
ドレープ感の有る物に関心が多かった。
  ≪原文のまま≫

<表情(後加工)>

凹凸感のあるジャガード。光沢 ラメ糸使用の高級感を見せるもの。フロッキープリント、2次加工。

サテンデニム→光沢感
二重織(経糸にスパンとフィラメントを使用したものが中心)のリバーシブルタイプ、上品な光沢があるものがよくピックアップされている。
クリアーな素材
光沢のある素材、繊細なもの、ハンドカット品(高級感)
高密度や表状感、機能性を出すためのコーティング、ラミネーションが好評。
縮機で製造された素材
リネンに関しては光沢のあるものを探しておられるような気がしました。
加工の異なるものは今回展示していません。弊社の特徴である素材そのものの風合いを活かす洗い加工のみ。
アセテートの光沢。
光沢感のある物、ラメ入りの商材。
  ≪原文のまま≫

<マテリアル(原材料)>
化合繊素材。 割繊糸使いの合繊素材。
緯糸、特殊糸(ポリエステル)使いのデニム→見本
綿100%、綿とポリエステル(長・短共に)の交織織物
ウール、ポリエステル、綿などの複合
綿、ラメ素材
特品ポリエステルや特品ナイロン及び天然繊維との複合品、スエード
ウール、ウールと合繊の交織。
リネンばかり出していましたが、リネンは人気ありそうでした。品質表示義務がないようですが、素材に関しては原材料が何なのかたずねられることも多かったです。
綿100%、綿シルク・バンブーリネンなどの交織。
ポリエステル/アセテート
シルク糸、モダール、キュプラ、アルパカ素材。
  ≪原文のまま≫

<組織/柄>
サテン、高密度平織、ジャガード。
高密度織物、二重織(平二重・綾二重)
平織、ガーゼ
エンブロイダリーレース
高密度織物やニットダブルフェイス
二重織、ジャガード
柄に関しては大きなギンガムの柄に興味をもっておられました。
平織りのみ展示。
ボリュームあるジャガード
サテン、綾織。
  ≪原文のまま≫

<色(カラー)>
ビビットな発色の良いカラーに注目。カーキ、ブラウン系
濃色、インディコ使い
白、カラフルな色
ゴールド、グリーン
色味としましては、麻の色に関しては日本のインディゴ系の色味とか生成の色というのが良いようです。色よりも素材感のほうを重視されていました。
淡色、シロ、ピンクなど。濃色、クロ
カラフルなもの。特に何色という傾向は感じなかったが。派手めの色が評判良かった。
淡目のブライトカラー。
  ≪原文のまま≫


<その他(特記事項)>
キュプラ ベンベルグ 化繊のフィブリル系の引き合いが多かった。
レギュラーデニムは現地生産が大量にあり、特殊なデニムに興味を示していた。
いろいろなバリエーションの商品を展示したが、ボイルタイプの超薄地と、二重織りの細番高密度に興味が分かれた。中肉の商品は、あまり興味を示してもらえなかった。
日本品ならではの風合いや質感、後加工、機能性が注目された。
ラメ混、スパークナイロン混
コットン85%リネン15%というものを探しておられる業者さんがおり、すでに扱っておられるようでボリュームも動いていて、値段が合うなら買いたいという話があった。日本製というだけで普通のもので十分なようで、日本というイメージを使いたがっている気がした。
装飾的なジャガードや光沢感のある素材
日本ならではの匠の複合技術による加工素材
富裕層はPARTYへの出席頻度が高く、室内はクーラーが利きすぎている為、ベルベットや薄手のフェイクファーでさえ需要が期待できる
メンズ市場において、スーツが主流であるため、梳毛タイプのウールやウール混が好まれる。
  ≪原文のまま≫



【平成23年度 インド市場調査事業 記録】  
平成23年度のインド市場調査事業では、インド/デリーで開催された「source zone」という素材展示会に「ジャパン・パビリオン」として参加し、需要調査(情報発信事業)を行いました。
photo_平成23年度 インド市場調査事業 記録 01

上記の需要調査(情報発信事業)以外にも、市場調査として現地の生地問屋、縫製・検品工場、ファッション・モールも視察しました。
photo_平成23年度 インド市場調査事業 記録 02




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